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本項では同社が運営していた鉄道路線の「ふるさと銀河線」についても記載する。


会社概要

北海道北見市に本社が存在した第三セクターの鉄道会社株式会社。主要株主は沿線自治体

北海道旅客鉄道(JR北海道)池北線を転換する為に1989年(平成元年)3月9日に設立され、同年6月4日に池北線を引き継いだ「ふるさと銀河線」が開業した。

営業中は第三セクター鉄道の中では140kmという最も長い距離を有した路線であった(現在は三陸鉄道リアス線の163kmに次いで歴代2位)。第三セクター化した理由としては、道内の所謂「長大4線」(営業キロが100km以上あった路線。他に標津線天北線名寄本線が該当)の中でも比較的多くの通学需要があったことや、金利が高かったため経営基金の運用などで赤字を補てんできるとされたためである。

また、政治的な関係もあったといわれている。


JR根室本線との直通運転を行う等JRとの関係を強化する、老朽化していた施設の更新も積極的に行う、線路の通っている自治体の地方交付金(特に当時行われた「ふるさと創生事業」を利用)を使って地元の代表駅を複合施設化して改装する、CTCを導入して駅を無人化する等の経営努力が行われていたが、沿線自治体の少子化や過疎化により徐々に経営は悪化し、基金も底を突きつつあった。会社は沿線自治体に資金の協力を求めたが、陸別町以外は拒否。その結果廃止が決定し、2006年(平成18年)4月21日をもって路線が廃止されバスに転換された。

また廃線後に法人自体も会社清算が行われ、2008年(平成20年)3月31日付で消滅した。

会社消滅後もしばらく本社跡の建物が残っていたが、北見駅前の再整備に伴い2018年(平成30年)5月に解体された。


路線データ

路線名ふるさと銀河線
路線区間池田〜北見
路線距離140.0km
軌間1,067mm
駅数33駅
最高速度85km/h
非電化区間全線
単線区間全線
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
第一種鉄道事業者北海道ちほく高原鉄道

路線概要

池田駅(北海道中川郡池田町)と北見駅(北見市)を結んでいた北海道ちほく高原鉄道の鉄道路線。全線非電化単線だった。

日本国有鉄道(国鉄)池北線時代の1984年(昭和59年)6月22日の第二次特定地方交通線承認では廃止が保留されたものの、翌1985年(昭和60年)8月2日に追加承認され、国鉄分割民営化に伴いJR北海道が継承した後1989年6月4日に北海道ちほく高原鉄道に転換された。


当初は転換前のダイヤを踏襲していたものの、JRとの接続の悪さ等利便性に問題があった為にすぐにダイヤ改正が行われ、増発と快速「銀河号」を新設した。

団体臨時列車としてJR北海道のリゾート列車が乗り入れたり、2001年(平成13年)には同じくJR北海道から蒸気機関車C11を借り受け、「SL銀河号」を走らせたりしていた。

また自社の車両に銀河鉄道999のラッピングを施した車両も存在していた。


しかし、赤字が解消される事はなく、前述の通り2006年4月21日付で廃止された。この結果北海道に存在した特定地方交通線は全て廃止され、2016年(平成28年)に道南いさりび鉄道が開業するまでは公営以外の(旅客営業を行う)私鉄も消滅した。


廃止後の2008年に陸別駅周辺が「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として整備され、動態保存施設として活用されている。また、廃止後の駅の一部は道の駅などに再整備されている。


運行形態

池田駅〜陸別駅間及び置戸駅〜北見駅間の区間列車が多く、全線通しの列車は快速「銀河」1往復と普通4往復の計5往復(上り1本は置戸駅で乗換)だった。この他に池田駅〜足寄駅間や足寄駅発陸別駅行の区間列車も設定されていた。普通列車が一部通過する駅も存在した。

陸別駅〜置戸駅間は旧十勝支庁(現・十勝総合振興局)・網走支庁(現・オホーツク総合振興局)の境界である山間部を通過する為一日6往復と非常に少なかった。


一部列車は根室本線帯広駅まで直通し、JRのキハ40形で運用される列車は単行で、CR車で運用される列車はJR線内はキハ40形と併結して運行されていた。


この他に前述だがJR車両を使用したイベント列車が走行する事もあった。


駅一覧

●:停車 ○:一部通過 レ:通過

✳︎:転換後に開業した駅


駅名快速普通乗換路線備考
JR根室本線帯広まで直通運転
池田JR根室本線JR管理駅
様舞
高島
大森
勇足
南本別
岡女堂✳︎
本別
仙美里
足寄当駅発着あり
愛冠
西一線
塩幌
上利別
笹森
大誉地
薫別
陸別当駅発着あり
分線
川上
小利別
釧北仮乗降場
置戸当駅発着あり
豊住
境野
西訓子府
西富
訓子府
穂波
日ノ出
広郷
上常呂
北光社
北見JR石北本線JR管理駅

1957年(昭和32年)6月1日廃止


使用車両

自社車両

  • CR70形・CR75形

開業から廃止まで使用されていた気動車

新潟鐵工所製のNDCシリーズの酷寒冷地仕様で、JR北海道のキハ130形と同型の車両。

飲料自動販売機の有無で形式が分けられており、あるのがCR75形、なしがCR70形。

路線廃止後、CR70形3両がミャンマーに譲渡された他は「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」に継承されている。


JR北海道所属

  • キハ40形700番台

釧路運輸車両所所属の気動車。

朝の池田駅〜足寄駅間の区間列車で運用された。


関連項目

第三セクター 特定地方交通線 廃線

JR北海道 根室本線 石北本線

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