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概要

 聖衣(クロス)とは、『聖闘士星矢』関連作品に登場する架空の鎧(英語の「cloth」には僧衣と言う意味がある。「cross(十字架)」ではない)。

 星座を模したオブジェ形態から、分解・変形して聖闘士の身を包む防具となる。


 原作では、常時(非戦闘時)に於いてオブジェ形態をそのまま収納する聖衣箱(パンドラボックス。クロスボックスとも言う)に収納し、これを背負う事で移動する事になり携帯性に難があった。(黄金など上位の聖衣についてはその限りではない)

 派生作品では設定変更により、これが解消されている場合もある(後述)。


 単行本には『分解装着図』も掲載され、この設定を再現したフィギュア玩具も大ヒットした。

 聖衣をダンボールで自作した子供も多く居たと言われている。


作中での位置付け

 女神アテナを守る聖闘士の証。聖闘士は自分だけの守護星座を持っており、それに合わせた聖衣を身に纏って闘う。

 天空の星座を設計図として作られた鎧であるとされる。

 聖闘士が本来男性だけがなれる役職なのに、何故か最初から女性専用に設計された聖衣が結構ある。しかも大抵肌の露出が多すぎて防具の意味を成してない

 とは言え蛇遣い座のシャイナは女性で聖衣もその様な外見だが、前聖戦の時代とされるNDでの蛇遣い座はオデッセウスと言う男性である。

 復活後のオデッセウスは十三番目の黄金聖闘士として活動しているが、生前は白銀聖闘士であった。

 流石にシャイナの聖衣をそのまま着ていたわけでも無いと思いたいが、当時の白銀聖衣が出てくれば比較の一例となるだろう。


 ただし、ただの防具というわけではなく、装着した聖闘士の小宇宙を高める増幅器としての機能も持つ。基本的に上位の聖衣の方がその割合も高く、作中ではズタボロの星矢が射手座の黄金聖衣を装着しただけで熟練の白銀聖闘士を三人同時に瞬殺している(使いこなせるかは別問題)。小宇宙の燃焼が十分でない場合は足枷の如き重さを感じ、力を十分に引き出すことも出来ない。


 聖闘士の正装としても扱われ、女神や教皇への謁見等の公式な場では装着を義務付けられている。

 …原作第一話のアイオリアは装着していなかったが。まぁ最下級の聖闘士である青銅聖闘士を決める場(当然出場者は聖衣を持っていない)に教皇が付き合ったのが例外なのだろう。聖域以外では教皇にお伺いを立てずに聖闘士を決めているし。ついでに言えば本気を出す際にやたらと聖衣を脱ぐ聖闘士も居る。


聖闘士は本来、武器を使用してはならず、徒手空拳で戦っているが、聖衣に付属している鎖などは使用しても問題ない様子。(ただし、天秤座の聖衣に付属している武器は特殊な事情でないと使われることはないが。)


ちなみにモチーフが飛行できる生物を模した聖衣(天馬星座、白鳥星座、鳳凰星座など)であれば、無論翼のパーツも存在し、設定上は背中に展開する事ができるものの、使用されたのはアテナの血を浴びて最終青銅聖衣にパワーアップした冥王ハーデス冥界編からである。(神聖衣は翼状のパーツは展開したままだが、飛行能力を披露したのは最終青銅聖衣の状態のみである)

なお、初代青銅聖衣の状態で翼を展開したのは、当時の「聖闘士聖衣大系」のCMのみである。

 


種類

 聖衣は着用する青銅聖闘士白銀聖闘士黄金聖闘士によって分類される。

 中にはアニメ・スピンオフ限定の物もある為、原作との混合を注意する。


原作

  • 青銅聖衣(ブロンズクロス)
    • 聖闘士の中でも最下級とされる者達、青銅聖闘士の聖衣。一番種類が多く、付属機能も備えられており、主人公ら5人が主に身に纏う聖衣である。
    • 新生青銅聖衣(ニューブロンズクロス)
    • アニメでの名称。十二宮戦後黄金聖闘士の血によって修復された5人の青銅聖衣。小宇宙の高まりで黄金に輝く事がある。ハーデス軍侵攻後は女神の霊血で再強化修復され、そちらは玩具で「最終青銅聖衣」という名称がつけられている。
  • 白銀聖衣(シルバークロス)
    • 聖闘士として十分な実力を持った者達、白銀聖闘士の聖衣。
  • 黄金聖衣(ゴールドクロス)
    • 黄道十二星座の名を冠した最強の十二人、黄金聖闘士の聖衣。
  • 暗黒聖衣(ブラッククロス)
    • 聖闘士の力を私利私欲のために使う暗黒聖闘士の聖衣。ムー大陸の跡地「デスクイーン島」で大量に発見された黒い聖衣。

  • 神聖衣(ゴッドクロス)
    • 女神の霊血を受け強化された聖衣は、その着用者の小宇宙が極限まで高まった時に形態を変え普段以上の力を発揮できるようになる。この時の聖衣は神々の鎧とされる「神衣」に限りなく近づいているとされ、通常の聖衣とは区別され神聖衣と呼ばれる。
    • 種類と言うより状態の名称で、永続はせずやがて通常の聖衣に戻る。ある意味「限りなく黄金聖衣に近づいた青銅聖衣(新生青銅聖衣の金色バージョン)」のアッパーバージョンであろう。

映画・アニメ

  • コロナの聖衣(コロナのクロス)
  • 鋼鉄聖衣(スチールクロス)
    • 主人公ら5人をサポートするために養成された鋼鉄聖闘士の聖衣。鋼鉄聖闘士はアニメオリジナルのキャラクターであるため、原作には登場しない。他にもアニメ初期には聖衣なのかさえ疑わしい鎧が多数登場したが、基本的には黒歴史とされていた
    • が、『Ω』で鋼鉄聖闘士が復活。しかも量産されて多数の鋼鉄聖闘士が生まれた。一部のファンからは「たとえ鋼鉄聖衣でも、革のプロテクター(+槍)しか装備させて貰えなかった無印時代の雑兵よりはマシ」との意見も。
  • シャドウクロス
  • 髪の毛座の聖衣(ギガントマキア版)
    • スピンオフ小説ギガントマキアに登場。黄金白銀青銅のいずれにも該当しない聖衣であり、その聖衣を纏う聖闘士は、『滞る時の監獄』によって邪神テュポンを封印するという星の運命を持つ。
  • 新生聖衣(ニュークロス)
    • Ω第二期より登場した聖衣。聖衣石から再びオブジェ形態が復活した。携帯性に関しては下がったものの防御力はだいぶ向上している。現在の所青銅聖衣のみで、白銀聖衣や黄金聖衣もこの状態になるかは不明。

その他

  • 新生暗黒聖衣(ニューあんこくクロス)
    • 暗黒聖衣が新生青銅聖衣と同じ外見になったもの。玩具の抽選プレゼント品のみの存在。


原材料について

 オリハルコン、ガマニオン、銀星砂(スターダストサンド 漢字で書くとこうなる。単行本4、8巻参照)を材料として作られている。

 少々の傷であれば自己修復も可能だが、大幅な自己修復機能を持つのは鳳凰星座の聖衣のみで、大破した場合は「死んだ聖衣」と称される。死した聖衣を修復するには上記に加え、聖闘士の小宇宙を内包する大量の血液を必要とする(鳳凰星座の聖衣のみ破壊された場合でも一握りの欠片や灰さえあれば小宇宙で自己再生する特殊能力を持っている)。血液は高い小宇宙を持った聖闘士のものはより効果が高く、セブンセンシズに目覚めた黄金聖闘士の血液で修復された場合は、最下級の青銅聖衣ですら、海闘士七将軍の攻撃に耐えるほどに強化された。

女神の霊血(イーコール)を受けて神聖衣になることも可能だが、かなりの力量の者でないとこうした進化を起こす事はできない。

一方、聖闘少女用の聖衣修復に使える血液は女性のもののみ、という制約がある。


 また、聖衣は上記原材料を組み合わせる事で伸縮性を生み出すことが出来、装着者の小宇宙と連動して着用時のサイズを変化する事が出来る。これは20歳カミュの聖衣を14歳氷河が纏ったり、同じ聖衣を7歳児が20歳になっても着ている事から確認可能。…と言うか以下の点により最初から伸び縮み前提のデザインである。

  • 玩具を見ればわかるが、どう考えてもオブジェ形態が聖衣箱に入るサイズではない。
  • 各パーツのサイズ比がおかしい。例を挙げると初代ペガサスクロスはマスクを変形させてオブジェ形態時の頭に変形させるのだが、それではペガサスの頭が小さくなり過ぎる。そのため玩具版では既に存在する頭部に飾りとしてマスクを付ける形に誤魔化している(一方アニメ版だと(デザインがダサくなったとはいえ)マスクが大型化した事により丁度良いサイズになっている)。上記クロスボックスとの兼ね合いを考えるとオブジェ形態時にマスクが巨大化していると言うよりは、他のパーツが縮んでいると考えるべきか。

 聖衣の修復はジャミールに住む一族に代々受け継がれているが、習得は非常に難しいらしく、原作では牡羊座のムウが世界唯一の聖衣修復者となっていた。ハーデス編でムウが戦死した事で、Ωではムウの弟子に当たる貴鬼、孫弟子の羅喜が修復を行なっている。

Ωでの設定変更

 ハーデス編からΩの間に起きたマルスとの戦いの最中に、闇の神アプスの力の一端である闇の隕石とアテナである城戸沙織の小宇宙の激しい衝突で、聖衣にも異変が生じ、オブジェ形態から聖衣石へと変化した。これによって携帯性が向上し、「属性」も付加された。→詳細は聖衣石の項目を参照の事。

 また、青銅聖衣と白銀聖衣は天馬星座→天馬座などのように名称から「星」が抜けている。



他勢力の防具

『聖闘士星矢』の世界には聖衣だけではなく、各勢力毎に防具が存在する。

 そもそも聖衣は鱗衣に対抗して作られたと言う設定なので後発である。

(その鱗衣さえ神衣(神の鎧)の劣化コピー(人間の鎧)であろう。外伝まで含めると誕生は、偉大秘宝>楚真>神衣>鱗衣>聖衣、の順になる)

防具勢力トップ備考
聖衣(クロス)聖闘士(セイント)女神アテナ
鱗衣(スケイル)海闘士(マリーナ)海皇ポセイドン
冥衣(サープリス)冥闘士(スペクター)冥王ハーデス
神衣(カムイ)オリンポス十二神全能神ゼウス
神闘衣(ゴッドローブ)神闘士(ゴッドウォーリアー)主神オーディーンTVアニメ版アスガルド編に登場
金剛衣(アダマース)ギガス邪神テュポンギガントマキアに登場
楚真(ソーマ)ティターン神族大神クロノスエピソードGに登場
偉大秘宝(アルス・マグナ最古の神海洋神ポントスエピソードGに登場
天衣(グローリー)天闘士(エンジェル)オリンポスの神々天界編NDに登場
???月衛士(サテライト)女神アルテミスNDに登場
黒曜衣(ナワル)獣闘士(ジャガー)破壊神テスカトリポカLC外伝に登場
銀河衣(ギャラクシー)火星士(マーシアン)火星の守護者マルスΩに登場
宝石衣(オーブ)宝石児(ジュエルズ)ガーネット婦人LC外伝に登場
墨衣(タトゥー)彫道士(タオニア)白澤LC外伝に登場
刻衣(クロノテクター)刻闘士(パラサイト)女神パラスΩに登場
邪霊衣(リーフ)邪精霊(ドリアード)エリスセインティア翔に登場
???狂闘士(バーサーカー)戦神アレス設定本コスモスペシャル、LC外伝に登場
闘衣(アーマー)狂闘霊(ファントム)戦神アレスセインティア翔に登場

他作品における聖衣的防具

 聖闘士星矢のヒットを受け、「クロスもの」「鎧もの」と呼ばれた作品群。

 聖衣との違いとして、敵・味方ともに鎧の総称が同じことや味方陣営しか装着しないなどの差異がある事も。

 しかし聖衣に倣い、顔全体が露出している鎧が自動装着できる

その鎧が頻繁に砕ける装備がオブジェ形態になる…という数々の特徴がある。

 オブジェ形態が(便利なので)そのまま乗り物やロボットになるパターンが結構多い。


ウルトラ超伝説(1981年)
  • 防具:コスモテクター
    • 勢力:アンドロ警備隊(トップ:不明。アンドロ国には国王が在任中)
    • 備考:1986年開始の『星矢』より先だが、装着シーン等は存在しない。と言うか実写版のデザインはロビンマスクっぽい。
ウルトラマン超闘士激伝(1993年?)
  • 防具:装鉄鋼(メタルブレスト)
    • 備考:『ウルトラマンが聖衣(クロス)をまとって、天下一武道会で戦う』という発想から生まれたシリーズ(→参照)。
駈斗戦士仮面ライダーズ(2007年)
  • 防具:モンスターアーマー
    • 備考:玩具装着変身も聖衣の影響を受けているが、こちらはモンスターが強化アーマーになると言うまんまな存在。
鎧伝サムライトルーパー(1988年)
  • 防具:鎧擬亜(よろいギア)
    • 勢力1:サムライトルーパー(トップ:迦雄須迦遊羅
    • 勢力2:阿羅醐軍(トップ:妖邪帝王阿羅醐)
    • 備考:和風の防具。基本的に使われないが面頬もある。トルーパーと魔将(阿羅醐軍)の纏う鎧は共に自然界の力を吸収した阿羅醐の鎧を九つに砕いたもの。但し白と黒の輝煌帝は人間の力の結晶
天空戦記シュラト(1989年)
  • 防具:神甲冑(シャクティ)
    • 勢力1:デーヴァ神軍(トップ:調和神ヴィシュヌ蓬莱山のラクシュ
    • 勢力2:アスラ神軍(トップ:破壊神シヴァ)
    • 備考:護符形態(手の平サイズ)はヴェーダ、移動用サーフィン形態はバルダ。戦死して転生しても同じものが手元に戻るが、上級神から指名され昇格した後継者には例外的に譲渡は可能。戦士の呼び名はデーヴァは神将、アスラは魔神将。
スーパービックリマン(1991年)
  • 防具:サイバーテクター
SD戦国伝(1988年)
騎士ガンダム(1989年)
  • 防具:-
    • 備考:作品自体はクロスものと言い辛いが、初出である『ガンダムクロス』はその名の通り聖衣のパロディ
銀河お嬢様伝説ユナ(1992年)
エスパークス(1989年)
  • 防具:ESPシード
    • 勢力:-(トップ:カミサマ)
戦え!!イクサー1(1985年、原作漫画は1983年)
聖獣伝説バイオロイド(時期不明)
  • 防具:バイオロイド
    • 勢力1:トライアンフォース(トップ:ブラード)
    • 勢力2:デルタフォース(トップ:ブラッドフォード大佐)
戦姫絶唱シンフォギア(2012年)
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関連タグ

聖闘士星矢 分解装着図

聖衣 鱗衣 冥衣 神衣 神闘衣 金剛衣 楚真 天衣 黒曜衣 銀河衣 宝石衣 墨衣 刻衣


星獣戦隊ギンガマン:彼らの纏う強化スーツの名前がそのものズバリ、「ギンガ聖衣(クロス)」と言う名称であり、おそらくオマージュ。


クロスモン:黄金聖衣が元ネタと思われるデジモン。


キュータマ:同じく星座をモチーフにしたアイテムだが、鎧状になるアイテムは一部のみ

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