基本情報

※1…吉本への所属は2013年から。また後述する通り、R-1への出場などは2009年から行っている。

経歴

実家は焼肉屋(焼肉屋の前は寿司屋)である。17歳の時病気で父を亡くし、その後は母と二人で店を切り盛りしていた。

幼少期は本人曰く「小学校の頃は意外と人気者でしたよ。ただ、中学校に入ってからはトガり出し、前にはあんまり出ずに『ホンマにおもろいヤツはオレだ』と思っていた」そうである。

小学生の頃、M-1グランプリを見て中川家、フットボールアワー、笑い飯などのファンになり、芸人にあこがれる。

高校一年生の時からR-1ぐらんぷりに出場。高校三年生の時には同大会で準決勝まで進出したことに自信を持ち、芸人への道を進むことを決める。またこの年には後に霜降り明星を結成する石川晟也ことせいやとも出会った。

高校卒業後、同志社大学に進学。

2012年、オールザッツ漫才にピンで出場し、19歳にして優勝(史上最年少)。

同年に吉本興業のオーディションを受けて合格し、吉本興業へ所属することとなった。

2013年1月には、当時近畿大学の学生だったせいやと霜降り明星を結成する。なお、のちに粗品は大学を退学している。

2018年、M-1グランプリの決勝に初進出し、優勝。25歳10ヶ月でのM-1優勝は史上最年少となり、芸歴も5年11ヶ月で最年少となったが、後者の記録は5年後の2023年に優勝した令和ロマンが5年8ヶ月で記録を更新した(※2)。同年にはR-1ぐらんぷりの決勝にも出場したが結果はBブロック3位に終わる。

翌年のR-1ぐらんぷり決勝に2年連続で進出し、この大会では優勝。M-1と同じくR-1も史上最年少での優勝(26歳2ヶ月)。それに加えて現行の大規模お笑い賞レース（M-1グランプリ、キングオブコント、R-1ぐらんぷり）での二冠達成は史上初の偉業ともなった(※3)、。

2020年からは絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜に出演するなど俳優活動も行っている。

2021年、自身の音楽レーベルを立ち上げる。詳細は後述。

※2…せいやは粗品より3ヶ月年長のため、記録の保持者は粗品となる。

※3…翌年、マヂカルラブリーの野田クリスタルがM-1とR-1に優勝したため、現在二冠達成者は二人。また、事実上終了している大型賞レースである「THE MANZAI」も含めるとこの2名よりも前に博多華丸がR-1（2006年）とTHE MANZAI（2014年）、パンクブーブーがM-1（2009年）とTHE MANZAI（2011年）の二冠をそれぞれ達成している。

芸風

霜降り明星としてはツッコミを担当。

ツッコミの際は「片手を突き出すポーズ(上画像のポーズ)を取りながらワンフレーズで、もしくは体言止めでダミ声でツッコむ」という他の漫才師には見られない独特のツッコミを行う。突き出す手は右手の場合、左手の場合どちらもある。

当初は緑のジャケットに黄色ネクタイというカリオストロの城でのルパン三世のコスチュームで漫才を行っていたが、現在は黒のスーツに黄色のネクタイで行っている。

一人ネタ時はフリップ芸を行い、1枚か2枚で完結する短いボケに上述するようなツッコミを入れ続ける早いテンポのフリップめくりを特徴とする。初期はパジャマ姿で行っていた（ネタ中は触れないが、これには「病院から抜け出した男」という裏設定がある）。その後は作務衣や通常のスーツにしていた時期もあったが、前述したR-1優勝時は原点であるパジャマ姿でネタを披露し、以降はまたパジャマに戻っている。

来歴の通り、最初に世に出た時の芸風はこちらであったため、霜降り明星としての漫才はピン芸の延長といえる。

また最近ではフリップ芸のみならず、後述する趣味を生かしたギャンブルあるあるネタや、特技を活かした音楽ネタを行うこともある。

人物

オタク

芸能界でも屈指のオタクとして知られている。好きな深夜アニメとして「ひぐらしのなく頃に」、「涼宮ハルヒの憂鬱」、「とらドラ！」などを挙げている。好きなゲームはCall of Duty、Clash of Clans。付き合いたいキャラは涼宮ハルヒ、古手梨花、藤和エリオ、九重りん、瀬戸燦、憑依装着-ヒータ。

あげくの果てに、コンビ名「霜降り明星」をアニメキャラの名前からとるという暴挙に打って出た。

せいやと粗品の二人で適当な単語を出し、それらを組み合わせてよかったものを選ぶ、という方法で名付けたのだが、せいやが「縁起がよさそう」という理由で「霜降り」を選んだのに対し、粗品は「明星」という単語を選んだ。表向きは「自分は暗いので相方に明るい方をやってもらいたい」、というそれっぽい理由…なのだが、真の理由は「当時好きだった瀬戸の花嫁のお気に入りのキャラに不知火明乃明星がいたから」というもの。

ちなみに、せいやもアニメ好きだが深夜アニメ、萌えアニメが好きな粗品とは違い「ONEPIECE」や「僕のヒーローアカデミア」といった少年漫画のアニメ化作品などを好むため、粗品とは話が合わないという。例えば、ONE PIECEはアラバスタ編の途中で読むのを止めたことをせいやから弄られる。

ただし一部のアニメ（賭博黙示録カイジなど）やゲーム（ポケットモンスターなど）は共通の趣味としてラジオなどで盛り上がっており、また近頃はYouTubeの動画投稿からAPEXなどのゲームを一緒にプレイしている。

反面、同世代なら大半が知っているドラマや芸能界に身を置いているなら知ってて当たり前の大御所芸能人や歌手の名前を知らなかったり、クイズ番組では「カピバラ」が出てこなかったり、犬種が分からなかったりするなど、その知識には相当のムラがある。

東方project

弾幕シューティングゲームシリーズ、東方projectのファンである。一番好きな曲は幽霊客船の時空を越えた旅。5月30日にはネット番組東方ステーションに出演し、制作者のZUNと初めて会った。これまでにも

• 音楽の授業のリコーダー演奏の発表でルーネイトエルフ、おてんば恋娘、上海紅茶館のメドレーを演奏する
• コンビの出囃子を勝手に天空のグリニッジにする(※4)
• ダウンタウンと共演する際に古明地さとりのサードアイが描かれたTシャツを着ていく
• 地上波でハルトマンの妖怪少女、少女綺想曲を使ったピンネタを披露する

などエピソードには事欠かない。

東方M-1ぐらんぷりを絶賛している。

ハルトマンのピンネタ⇓

※4…もちろんせいやには何も知らせていない。

ボーカロイド

ボカロ好きとして知られている。いや……正しくはボカロPとして知られている。2020年5月3日、自身のYouTubeチャンネルで「ビームが撃てたらいいのにfeat. 初音ミク」のMVを投稿、その後も次々とボカロ楽曲を世に送り出している。そしてそれらの楽曲も総じて評価が高い。まらしぃとも合作を作っている。

2021年1月にはユニバーサルミュージックの協力の元、自身の音楽レーベル「soshina」を立ち上げる。これにより粗品の楽曲が配信されることがアナウンスされた。

楽曲リスト

また、『乱数調整のリバースシンデレラ』、『怪獣少女は火を吹かない』、『大好きな太鼓の音』が『太鼓の達人』に収録された際には同楽曲の裏譜面の制作も担当した。

シャドウバース

シャドウバースもプレイしており、定期的にYouTubeでゲーム実況を上げている。起きた直後や寝る前に、一日３～４時間プレイしている。当初はこのゲームと縁もゆかりもないと思われていたが、2019年2月深夜、突如としてロイヤルランクマッチのランキング画像をTwitterに掲載、458勝で全国30位というガチっぷりに世のシャドバプレイヤーは困惑を隠せなかった。R-1出場直前には「ラスト13枚、コキュートスカードになってくれ」ともツイートしている(この大会こそ、粗品がM-1、R-1の二冠を達成した大会である)。

2019年8月にはシャドウバースのキャラクターの声優も務める、シャドウバースファンとして有名なゲーム実況者と対戦し、その実況者に敗北した。

ギャンブル好き

大のギャンブル好きとして知られ、特にパチンコと競馬を偏愛している。

ギャンブルを始めたきっかけは西川きよしにじゃんけんで勝ったことから「この強運をギャンブルにいかせられるのでは…？」と考えたため。

定期的にTwitterで結果を報告しているが、大抵負けた報告である。パチンコで1日に7万円跳んだときは傍らにあった「綾鷹」の文字が「終焉」に見えたそうだ。

100万円を352万円へと錬金術を行ったことも、競馬と競艇の末、3日で700万消し飛んだこともある(※5)。

借金をしており、その理由はもちろんギャンブル。M-1を優勝してから仕事も増え、それに比例し収入も増えたから借金もなくなった、と思いがちだが借金はむしろ増えた。700万が消し飛んだのも以前していた借金が消えたタイミングであり、粗品曰く「返しきったらまた借りないといけないような気がしてくる」「ギャンブル依存症ではなく、借金依存症になっている」とのことである。

あまりの借金の多さから「お笑い第七世代で最も稼いだのはせいや。もっとも貧乏なのは粗品」と言われるようになってしまった。

• その一方で、2019年7月28日には小倉競馬場での3R（3歳未勝利戦）で8番ウェーブクリスタルに複勝1点買い88万8800円を賭けたところ見事的中。払戻金115万5440円を得たことをTwitterで報告したが、合わせて一つの振り込み画面の写真も出されていた。的中した全額を10日前に起きた放火殺人事件で甚大な被害を受けた京都アニメーションに義援金として寄付したのである。粗品は「長門に来る馬教えてもらった」と綴っており、馬番も掛け金もエンドレスエイトからの発想、そしてこの行動とくれば、アニメ好きかつギャンブル好きの粗品らしいと言えるだろう。
• 同様に、2024年1月6日に中山競馬場で行われた4R（メイクデビュー中山）では配当金2412万3700円を的中、(700万円弱の税金を無視して)5日前に発生した令和6年能登半島地震に義援金として全額寄付しYouTubeで報告していた。

※5…この700万円のうち、170万は消費者金融魔法陣から召喚した(借りた)もの。

粗品の呪い

2021年からYouTubeチャンネルで競馬の予想を公開しているが本命を悉く外しており、粗品が買った馬は来ない・たまに予想が当たっても馬券を買っていない・予想した以外の馬の馬券に大金を突っ込んでいるという状況が続いているなど、惨憺たる状況である。

阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気のナミュールを指名したところスタートで大きく出遅れ、最後の直線で追い上げるも4着と微妙に馬券圏内を外す結果となった頃からツイッターで『粗品の呪い』という言葉が自然発生的に拡がり、ここからネットニュースや地上波テレビにまでこの言葉が流れるようになってしまった。

以降も似たような予想の外し方を続けており、粗品の呪いは健在と言われている。しかしながら、予想のクオリティに関しては、本命は外しまくっているものの紐馬だけでボックスを組んで買っていたら、2022年2月13日時点で800%近い回収率になるという驚愕の結果が出ており、「予想はかなりガチだがどういう訳か本命だけが来ない」状態が続いていると言える。さらには金鯱賞で本命に推された次走の大阪杯を勝ったポタジェや、朝日杯フューチュリティステークスで本命に推された2走後の皐月賞を勝ったジオグリフなど、過去に粗品が本命に推して馬券外に飛んだ馬が次走以降のレースで好走するケースが頻繫に見られ、「呪い解放馬」として秘かな人気を呼んでいる。

また、2022年の安田記念ではソングラインが粗品の呪いをはねのけて勝利。ニュース記事では「粗品の祝い」と祝福された。

なお、粗品本人からも注意喚起されていることであるが、「粗品の呪い」とはあくまで「粗品が本命に推した馬が凡走して馬券外に飛ぶ＝粗品が競馬で勝てない呪いにかかっている」という意味で使われるべき言葉であり、「粗品が本命に推した馬が呪いにかかってレース中に故障したり予後不良になったりすることではない」という点に注意する必要がある。

• 「粗品の呪い」はギャンブル以外でも有効らしく、プロ野球では日本ハムの伊藤大海選手が2022年シーズンにかかった模様(粗品が呪いをかけたと思われるこの日では完封勝利、続くこの日でも勝利投手となっており、呪いの被害にあったであろう6月2日の試合では打球が右脛にあたるというアクシデントが発生したことを考えると、遅効性の呪いなのかもしれない)。また騎手を引退しJRAから退職した藤田伸二氏の不祥事にも呪いが発動し、この件では本人から「粗品の呪い」と言及されてしまう。

カントン包茎

カントン包茎を公言している。そのため童貞である(※6)。生活で困っていることはなく、怖いため手術する意向はない。公言した理由は「カントン包茎で苦しんでいる人に勇気を与えたいから」だそうだ。

※6…しかし、前戯などはやったことがあり挿入をやったことがないだけで、本当に童貞かどうかについては意見が分かれる。

その他

• 芸名の由来は「『つまらないものですが…』と謙虚な姿勢で活動したい」という意味が込められている。
  • 当初は漫才の際には本名である「佐々木」、ピンネタ時に「粗品」と使い分けていたが、今はどちらでも粗品名義で活動している。
• 前述の通り実家は大阪市で「味希」という創業40年の焼き肉屋を営んでおり、粗品も10年間店長として働いていた。その店は「焼肉の定番である『卵スープ』や『わかめスープ』」、「店の机の上に置いてある調味料の入っている小さいツボ」、「分厚く切ったタン」などを発明した、秘伝のタレのレシピを大企業から400万円で売ってくれと交渉された、などの伝説を持っている。
  • この焼肉屋の話をする度に、相方のせいやから「食べログの評価0.2」「こっそり生レバーを出している」「2020年の緊急事態宣言発令の日に食べ放題キャンペーンを始めた」などと弄られ（もちろん全てせいやのボケであり、嘘である）、粗品から怒鳴りツッコミをされるのはもはやお決まりとなっている。
  • ちなみに焼肉屋の前は寿司屋を営んでいたようで、粗品曰く「火事という（生ものを扱う店では）珍しい理由で閉店した」とのことである。
• 趣味は前述したもののほかにもクラシック音楽鑑賞、麻雀などがある。
• 特技はタイピング、じゃんけん、ピアノ・ギター・リコーダー演奏など。
• 絶対音感を持っており、客の笑い声がどういった笑い声(芸人が好きだから笑っている、ネタが面白くて笑っている、など)なのか聞き分けることができる。
• 虫が嫌い。
• ブースターで抜いたことがある。
• 芸人の中でもトップレベルのビビりとして知られており、尋常じゃない高音の絶叫をする。アメトーーク内での企画、「ビビリ-1グランプリ」でのビビリっぷりはある意味必見。
• 最近はYouTubeにて生配信を始めた。その中では投げ銭を1万円以上する視聴者の事を「太客」、1万円以下の投げ銭をする視聴者を「細客」、投げ銭をしない大半の視聴者を「カス」と呼び、どの客に対しても塩対応をしている。
  • しかしそれでも投げ銭をする人は多く2020年6月18日の配信では188万円の投げ銭を獲得、名だたる配信者やバーチャルYouTuberを抜き、その日の1日でもらった投げ銭総額ランキングで世界一位となった。
  • 手に入れた投げ銭は父親が糖尿病で亡くなった関係で公益社団法人日本透析医会へ全額寄付している。もちろん広告収入など投げ銭以外のYouTubeの収入はギャンブルに消えている。
• 2021年12月30日、一般女性と結婚を公表。その後、2022年3月25日の｢霜降り明星のオールナイトニッポン｣にて息子がいることにも言及している(交際時期的に妻の連れ子の可能性が高い)。2023年7月13日の生配信で同年4月に離婚していたこと公表し、今はバツ1。

関連動画

粗品の演奏動画

尚、演奏した曲は、ほとんどがギャンブル絡みである。

動画内で平和島競艇場の締切前BGMを演奏しているが、その平和島競艇ニコ生・YouTube公式chのMC「こんせいそん」が、粗品に似た外し方をしており、「デス神」と呼ばれている。

関連タグ

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生涯収支マイナス1億円君

野田クリスタル…2020年に粗品に続き、史上二人目のM-1、R-1の二冠を達成した吉本興業所属の芸人。ちなみに粗品と同じく格闘ゲーム、東方projectなどをたしなみ、果てには自分でゲームを作り始めた重度のゲームオタク

たむらけんじ…同じく焼き肉店を経営している先輩芸人。ただしこちらは実家経営ではなく、元妻の実店舗をチェーン店化したもの。

小栗旬…雰囲気だけ似ているとよく言われ、粗品は「スプーンに映った小栗旬」と呼ばれている。

R-1ぐらんぷり・R-1グランプリ歴代チャンピオン

濱田祐太郎←霜降り明星粗品→マヂカルラブリー野田クリスタル

関連URL

粗品のTwitter

粗品のYouTubeチャンネル(霜降り明星)

粗品のYouTubeチャンネル(個人)