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「俺はいつでもトップだった。出世でも誰にも負けなかった! それが、ソルブレインの隊長にはなれなかった。全ての面で俺より劣っているお前によって俺のプライドはズタズタにされてしまったのだ。貴様と正木だけは生かしておくわけにはいかんのだ!」


演:春田純一

概要

第8話「消えた強化スーツ」で登場したゲストキャラ。


元関東管内警察局幹部であり、近々警察を辞めて父親が経営する大企業「笹本自動車」で副社長を務める予定のエリート。

劇中では、ソルブレイン隊長候補だった部下の岡山守がソルブレイン隊長に選ばれた西尾大樹に難癖をつけた際には岡山を諭しつつも大樹を擁護する等、人格者として振る舞っていた。

だが、実は笹本自身もまた元はソルブレイン隊長候補正木俊介の補佐をしていたが、最終選考でキャリア組の自分ではなく格下の大樹が隊長に選ばれた事で正木を憎悪するようになり、ソルブレインに対する復讐のために廃棄処分される予定のソリッドスーツの試作品(以下プロトスーツ)を盗み、自らプロトスーツを装着して正体を隠しながら正木や樋口玲子を襲撃していた。

ちなみに岡山は前述の人物像が原因で犯人と疑われたが、アリバイがあったためにすぐに容疑が晴れていた。

勁文社から刊行されていた『特急指令ソルブレイン大百科』巻末の「危険人物ファイル」では笹本の年齢は28歳で、東京大学ハーバード大学を首席で卒業し、警察史上最高のスピード出世を果たしたとの設定が紹介されている。


劇中の行動

当初はボイスチェンジャーの電話でソルブレイン本部を挑発しながら自身の勤め先とグルになってアリバイ工作を行なっていたが、大樹達の活躍で犯行がバレた途端に「決闘に応じない場合は無差別殺人を行う」と電話で大樹を呼び出した。

ソルブレイバーに変身して隠れ家の工場に来た大樹に犯行の理由を問い詰められた際には上記の台詞で積年の恨みをぶつけながら攻撃を仕掛けるのだが、途中で装着限界に達して戦闘の余波で工場が崩壊してしまい、自分が始末しようとした大樹に命を救われながら生還。

直後に大樹が危険を省みずに工場に閉じ込められた女の子を救助した際には反省の色も無く「馬鹿なヤツだ、こんなくだらん事に命をかけて!」と大樹を嘲笑したが、その様子に激怒した正木に殴り飛ばされてしまう。そして……

 

「恥ずかしいとは思わんのか、お前ほどの男が…! 常にトップに立ち、上からしか物を見れないお前にはわかるまい」

「どんなに小さく弱い命でも自分の力が続く限り、救おうとするソルブレイバーの心と勇気。それこそがソルブレインの隊長の最大の条件であり、私がお前を隊長の座に据えなかった最大の理由だ」


……と、正木に一喝された事で力尽きたように泣き崩れてフェードアウトした。

その後は現行犯で逮捕されたと思われる。

恵まれた地位にありながらコンプレックスに塗れた笹本が、高い性能を持ちながら欠陥品と見なされたプロトスーツを己の分身としたのは皮肉と言える。


上述の通り、笹本が犯罪に走った動機は単なる逆恨みであり、ソルブレイン隊長候補の最終選考で脱落はしても、転落どころか警察の幹部のまま(表面上ではあるが)円満退職して大企業の副社長(将来的には父の跡を継いで社長に就任することは確実だった)という安定した地位が約束されるなど扱いはかなりの高待遇であり、それが動機の軽率さを際立たせている。

当然ながら笹本の犯行を手助けした会社側および社長である父親も何らかの社会的制裁を受けるのは想像に難くない。


関連タグ

特救指令ソルブレイン ルサンチマン 闇堕ち


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