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作品解説

『教室が、ひとりになるまで』は、浅倉秋成による日本の小説。

2019年3月にKADOKAWAより刊行された。カバーイラストはRe°

2021年1月には文庫版が角川文庫より刊行された。カバーイラストは田中寛崇


あらすじ

北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「全員が仲のいい最高のクラス」で、なぜ――。垣内友弘は、幼馴染みの同級生・白瀬美月から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪。犯人を裁く1度きりのチャンスを得た友弘は、異質で孤独な謎解きに身を投じる。新時代の傑作青春ミステリ。


(公式サイトより引用)


登場人物

北楓高校二年生

垣内 友弘(かきうち ともひろ)

本作の主人公。二年A組。部活には所属していない。花園台在住。身長166cm。

家族は父、母、兄、弟、妹の6人家族。

ショッピングモールのフードコート内になる蕎麦屋でアルバイトをしており、ギターを買おうと思っている。


白瀬 美月(しらせ みづき)

二年A組。花園台在住。

垣内とは小学二年からの幼馴染で、同じマンションの隣の部屋に住んでいる。

昔はよく遊んでいたが、現在はほとんど会話をしなくなってしまっていた。

黒髪で、瞳は丸くて大きく、肌は白く、学校には厚い化粧はしてこない。

高井の自殺の後は、ショックで学校を休み続けている。


小早川 燈花(こばやかわ とうか)

二年B組。部活には所属していない。楓町在住。

人の血液型を当てることが得意と自称し、パクチーが苦手。

綺麗な顔立ちで、レク企画を積極的に運営していたB組の中心的存在だったが、一連の事件の一人目の自殺者となる。


村嶋 竜也(むらしま たつや)

二年A組。身長が190cm近くあったバスケ部のエースであったが、膝の怪我により二年進級時に退部し、その後は部活には所属していない。

B組の女子(作中に名前は出てこない)と交際している。

顔立ちもよく、声が他の生徒より一段階低いこともあってとにかく目立つ生徒であったが、一連の事件の二人目の自殺者となる。


高井 健友(たかい けんゆう)

二年A組。流行りの芸人の真似を連発するムードメーカー。

前髪をヘアーゴムでちょんまげのようにまとめるのがポリシー。

クラスメイト全員の名前を覚えており、誰の悪口も言わないポリシーがあったようだが、一連の事件の三人目の自殺者となる。


山霧 こずえ(やまぎり)

二年A組。クラスの中心的な立ち位置にいた女子生徒で、レク企画に積極的。

小早川の遺体の第一発見者となる。


八重樫 卓(やえがし すぐる)

二年A組。サッカー部に所属している。

別のクラス(D組かE組と垣内は認識しているが正確には不明)に「マリカ」(フルネームは不明)という彼女がいる。


園川 春吉(そのかわ はるよし)

二年A組。部活には所属していない。

教室では垣内と一緒にいることが多い。


檀 優里(だん ゆうり)

二年B組。部活には所属していない。楓町在住。

黒のボブヘアー、長身で鋭い眼差しの、化粧やアクセサリーは施さずとも華やかさを持つ美人。

読書が好きで、水泳が苦手。

高井の自殺現場に居合わせていた。


林 未来(はやし みく)

二年A組。高井と交際していた。

教室では山霧と一緒にいることが多い。


赤西 哲也(あかにし てつや)

二年A組。バスケ部所属。

少なくとも垣内の視点では、教室で我が物顔で振る舞っていたようである。


郡山 流聖(こおりやま りゅうせい)

二年A組。サッカー部所属。

赤西に同じく、少なくとも垣内の視点では、教室で我が物顔で振る舞っていたようである。


仁科 萌香(にしな もえか)

二年A組。山霧や林とよく一緒にいる女子生徒。

バーベキューのレクで垣内と同じ班になり、その時の様子ではあまりデリカシーはなさそうである。


佐伯 茉凜(さえき まりん)

二年A組。山霧や林とよく一緒にいる女子生徒。

ではあるが、山霧がクラスメイトに怒鳴った場面ではそれに同調せず、最終盤にある人物が発言した「教室の支配者側」にも入っておらず、

集会で泣き崩れる林や学校を休み続けている白瀬にも気配りをする描写があり、このグループの中では悪目立ちしない良識派だったのかもしれない。


森内 仁(もりうち じん)

二年B組。山霧と交際している。


斎藤 直樹(さいとう なおき)

二年C組。バスケ部所属。村嶋の自殺の目撃者。


張本(はりもと)

二年A組。垣内や園川と教室でよく一緒にいる。


木村(きむら)

二年B組。バーベキューのレクで垣内と同じ班になった。

テーブルの進行を仕切っていた。


浜屋(はまや)

二年B組。バーベキューのレクで垣内と同じ班になった。

こちらは木村と対照的に下を向いたまま居心地悪そうにしており、地の文も「木村」が呼び捨てなのに対して「浜屋くん」とくん付けになっているあたりに垣内の心情が反映されていそうである。


竹崎(たけざき)

二年B組。八重樫と仲が良いようである。バーベキューのレクでレク委員として司会をしていたツーブロック頭の男子生徒「竹なんとか」と同一人物かどうかは不明。


その他

河村(かわむら)

二年A組の担任教師。三十代前半。専門は体育で、学生時代は長距離の選手だった。

体つきは細身でしなやかで、繊細さと気の弱さを出している雰囲気。

八重樫からは「ショーキチ」と呼ばれている。


岸谷(きしたに)

北楓高校の校長。高校の創立者、岸谷亮兼の血縁らしい。


箕輪(みのわ)

北楓高校の事務員。小柄で色白、華奢な女性。歳は垣内の推定では二十代後半。

猫を飼っている。高井の自殺の目撃者。


シロパッパ

北楓高校の事務員。七十歳近い男性。本名は不明。挨拶の声が大きい。


のり子(のりこ)

垣内のバイト先と同じ休憩室を使っているタピオカドリンク屋の店員(大学生なので恐らくはアルバイト)。休憩室で垣内によくフランクに話しかけてくる。


イシミズ

ストリートミュージシャン。垣内と仲が良く、時々一緒に食事をする。

自分の耳たぶをデコピンの要領で弾くくせがある。


作品舞台

私立北楓高校

偏差値は大体五十後半。さほど部活に熱心ではないようである。

二年A組とB組は二年進級時から「全員が本当に仲のいい最高のクラス、最高の学年」を標語に、カラオケ、自己紹介の文集作り、水鉄砲を打ち合うサバゲー大会もどき、仮装パーティ、バーベキューといったレクリエーション企画を実施している。

垣内は、物語の冒頭で受け取る手紙により、学校にまつわる大きな秘密を知ることになる。


関連項目

浅倉秋成 KADOKAWA ミステリー

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