CV:愛美
概要
原作63話「そういうこと」にて登場。
主人公・虎杖悠仁の中学時代の同級生。
虎杖は暗めで肥満気味な彼女のことを「字や食べ方が綺麗だから」という理由で好きな同級生として名前を挙げており、それを知った彼女も密かに思いを寄せるようになった。
現在は痩躯な体型になっているが、体重は変わらず身長がすごく伸びたという変わり方から釘崎野薔薇に「佐藤黒呼(漫画『幽遊白書』の超マイナーキャラ)かよ」とツッコまれた。かなりの高身長であり180センチくらいはあるかもしれない。
劇中
虎杖と親しげにしていた釘崎を呼び止め、自身の過去を話した事で「つまりそういうことね!?」と全てを察した釘崎が伏黒を無理矢理呼びつけて協力を要請(その間、もし釘崎が虎杖を好きだったらと心配するも「ない、天地がランバダ踊っても ない」と一瞬で否定されている。)
伏黒も小沢の事情を聞いて「そういうことか!?」と全て察知、同性の観点から「急に東京行きが決まったのに困ってなかった」「部屋にグラビアが貼ってある(もしガールフレンドがいてその子が嫌がれば、貼らないだろうという判断)」として虎杖にガールフレンドはいないと断言、また虎杖の好みを「背が高い女の子が好きって言ってた」と尻についてだけ省いて説明し、勝算アリとして釘崎が虎杖を呼びつける。
その後すぐさま現れた(様子からして未成年の癖にパチンコに行っていた様子)虎杖だが、釘崎が事情を説明していないことに内心慌てる(容姿が激変しているため気付かれない可能性が高かったのはもちろん「久しぶりにあった憧れの人に「誰?」とは言われたくないだろう」という釘崎なりの気遣い)中、一言も会話していないにもかかわらず虎杖は即座に「小沢優子」であることに気付く(それを見た釘崎と伏黒は10点札を挙げた)。
この瞬間、小沢は「見抜いてもらって嬉しい」表情というよりは「何か愕然とした」表情、むしろ「誰?」と言われてしまった時にするはずであろう表情をしている。
その後、上記の想いを寄せるきっかけになった過去回想が入り、
女の子は太りやすいんだよ、私は最初から太ってたけど
私だって私を選ばない人を選ぶ気なんてサラサラない。
虎杖くんは私が知らない私を見てくれる。
虎杖くん以外の男の子なんて嫌い。
「(綺麗になった)今の私ならもしかしたらなんて…」
でも、私は私が嫌いな人達と同じ尺度で生きている。
結局彼女は想いを伝える事なく、虎杖と再会を約束して別れ、ホームで一人泣いていた。
余談
彼女は想いを伝えなかった理由としては「虎杖は顔や体型といったものに囚われず自分のことを見てくれていた」「だから好きになった」のに「顔や体型が変わったから付き合えるかも」と「他の男の判断基準(容姿が良くなれば好意的に見てもらえる)を虎杖に当て嵌めてしまっていた」事に気付いてしまったからだと思われる(上記の愕然とした表情もそのため)。
特に、見た目が大きく変わっていたのに即座に誰かを看破した虎杖が見た目に惑わされていないのは明白であり、それはつまり「昔より綺麗になった」という彼女の自信の拠り所が一切意味をなさない相手という事にもなる。
それを以て、彼女は(見た目で他者を判断する)自身が(見た目で人を判断しない)虎杖には相応しくないと判断してしまったのだろう。