概要
30世紀のマフィアのボスであるドン・ドルネロが、自分が収監される予定だったロンダー刑務所ごと20世紀末の時代に逃亡し、そこで新たに結成した組織。
前身は、ドルネロが30世紀で率いていた「ドン・ドルネロファミリー」であり、20世紀に移ってからは活動の場とメンバーを一新した景気づけという事で、ギエンの提案で新たなアジトとなったロンダー刑務所の名前から採って「ロンダーズファミリー」と改名した。
メンバーは、ロンダー刑務所に圧縮冷凍されて収監されていた様々な犯罪者達であり、組織としての目的はマフィアらしくあくまで「金儲け」で、破壊や支配には殆んど興味を持たないのが特徴。むしろ社会システムが崩壊すると金が意味を持たなくなるので、大規模な破壊活動は嫌っている。
加えて、上下関係もあまり厳格ではなく、解凍された犯罪者達とはタメ口で会話をする事が多い。
更に、終始3人しかレギュラーの幹部メンバーがいない為、年間を通じて「追加の敵幹部が存在しない」という、多角的に見てスーパー戦隊シリーズでば珍しい敵組織である。
終盤、大消滅の情報を知ったドルネロが、万が一に備えて20世紀を脱出する為に、既に解放していたロンダー囚人達を再度圧縮冷凍する。そして、ギエンの暴走と彼との対決でドルネロが殺害された為に組織は崩壊した。
その後、ドルネロの死の直後に姿を消したリラを除く、全ての囚人は回収され、タイムレンジャーと共に未来に帰された。
構成員
主要メンバーの名前は通貨単位から採られている。
ボス
声:大友龍三郎
囚人No.35723 圧縮冷凍年数:1000年(宣告された直後に逃亡)
幹部
声:戸部公璽
囚人No.なし 圧縮冷凍年数:不明
演:久瑠あさ美
囚人No.なし 圧縮冷凍年数:不明
テーマソング:「Frozen Beauty」
ロンダー囚人
30世紀で様々な犯罪を起こし、ロンダー刑務所に圧縮冷凍で禁固刑を受けて収監されていた犯罪者達。ドルネロやリラは主に金儲けの為に彼等を解凍させて利用するが、対してギエンは破壊活動をさせる為に彼等を使う事もある。
圧縮冷凍された囚人の身体には、反動で巨大化(リバウンド)しないよう、巨大化抑制シールが貼られており、これを剥がすと体組織が20倍に膨張して巨大化する。
ロンダーズファミリーの戦力・施設
ロンダー刑務所
ロンダーズファミリーの本拠地。
元々は30世紀に存在していた刑務所で、上層部には圧縮冷凍されたロンダー囚人が多数収監されており、更に最奥にはヘルズゲート囚人を収監する半永久独房がある。
本来ここに入れられる筈だったドルネロ等の策略で、20世紀末に時間移動した結果、日本のどこかの森林地帯に転送され、以後ドルネロ達がアジトとして利用するようになった。
物語後半からは、都市部にある大きなオフィスビルの中にダミー会社を設置し、事実上そちらをメインの拠点として使うようになり、ロンダー刑務所の方は主にギエンだけがいる事が増えた。
余談だがCase File.1で登場した、ロンダー刑務所の職員の1人は岡本美登が演じている。
ギエンがジャンク品から作り出した戦闘員。
所謂特撮でお馴染みの一般戦闘員だが、その戦闘力は非常に高く、20世紀の拳銃などの通常の武器では全く歯が立たず、逆に彼等の武器は車を吹き飛ばす程の火力を持つ。
当然ながら、戦隊ではない普通の人間が太刀打ちできる相手ではなく、中盤以降シティガーディアンズが彼等専用の装備を開発して、ようやく戦隊以外でも戦えるようになったが、それでも依然として脅威である事に変わりはなく、ノーマルの戦闘員枠としては破格とも言えるスペックである。
あくまでロボットで知性こそないが、人間に擬態する能力も持っており、隠密作戦も可能などかなり利便性は高い。
更に終盤では、何と本作の追加戦士を殺害するという大戦果を挙げている。
敵戦闘員が戦隊メンバーを殺害したのは、『バトルフィーバーJ』の秘密結社エゴス以来となる(共に無防備な状態で出歩いているところを銃殺された)。
ギエンが作り上げた純戦闘破壊用ロボット第一号。
20世紀に発見されらばかりの新エネルギー「λ2000」を、ギエンが30世紀の技術で強化した次世代エネルギー「ζ3」で稼働する。
ギエンがノヴァの次に生み出した戦闘破壊ロボット。
対圧縮冷凍用の処置が施されており、圧縮冷凍のエネルギーを受けると逆に巨大化するように仕込まれている。
ノヴァやクライシスの技術を基にして、ギエンが破壊と殺戮の為に総力を結集して作り上げた最終兵器破壊ロボット。
本作のラスボス的存在。
余談
「ロンダー」の名前の由来は、資金洗浄を意味する「マネーロンダリング」から。
アリエナイザーとの比較
同じく犯罪者である『特捜戦隊デカレンジャー』のアリエナイザーと比較すると、そちらは大量殺人や惑星破壊といった規格外の重犯罪者が多いので、こちらは軽犯罪者が多いというイメージを持つ人も一部にはいるようだが、それは根本的に勘違いである。
各囚人達の罪状を見れば分かる通り、こちらはよりリアル路線の悪質な犯罪者が多いだけで、軽犯罪者は極僅かしかいない。
そもそも30世紀の法律では「例え窃盗等の軽い罪であっても、3度目以上は重罪扱いとなる」事がユウリから言及されており、ロンダー刑務所に圧縮冷凍で収監される時点で軽犯罪者など一人もいない。
タイムレンジャーはデカレンジャーとは違い、刑罰を執行する権限はなく、逮捕する際も囚人を圧縮冷凍して検挙する。
異世界犯罪者集団ギャングラーとの比較
同じく犯罪者である『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の異世界犯罪者集団ギャングラーとも比較すると、マフィアとして組織されていたりと共通点はこちらの方が多い。犯罪規模は月々の月謝単位の詐欺から大量殺人まで様々で、こちらもロンダー囚人に近いと言える。
しかし、ロンダーズやアリエナイザーとは違い、敵対する警察組織であるパトレンジャーとはあくまで異世界の住人同士で、ギャングラーを法の下に裁く制度なども言及されておらず、刑の執行云々以前に怪物扱いで処分(殺害)されてしまう。
「自首してきた」ヨシー・ウラザーと「殺せない事情があった」ドグラニオ・ヤーブンの末路については各項目参照。
関連イラスト
関連タグ
アリエナイザー:同じく犯罪者の敵集団であるが、惑星破壊等と宇宙規模の規格外の重罪を犯した連中が多数を占める。
ダークシャドウ:目的が金儲けで、幹部の中では一人だけ世界滅亡を望む者がいる等、共通点がある敵組織