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演:倉持明日香

概要

舞台『BIOHAZARD_THE_STAGE』で登場したヒロイン。

フィロソフィー大学に通うIQ230の女子大生であり、非常勤教授を勤めるレベッカ・チェンバースが舌を巻くほどの才色兼備である。


大学内で起きたバイオテロに巻き込まれ、友人のオリヴィア・プライスが行方不明となり、オリヴィアの恋人であるルーカス・バトラーがパニックを起こした際には自らオリヴィアを探しに行こうとするという一幕もあった。








※以下、ネタバレ




























































実はバイオテロの黒幕であり、その正体はT-ウイルスの完全適合者。

幼少の頃に難病で一度命を落としており、当時アンブレラの科学者だった両親の依頼を受けたリヤン・ハワードの手でT-ウイルスを投与されて蘇生。T-ウイルスで難病が完治したばかりか、知能や身体能力が向上するなどの恩恵も得ていた。

アンブレラが崩壊した後に両親を亡くし、その頃に息子タイラーを失った(と思い込んだ)リヤンに引き取られて現在に至る。


天才児として周囲からもてはやされる一方では、その類い稀なる才能故に周囲に同格の理解者を得られず、T-ウイルスの完全適合者である事を隠しながら孤独の中で苦悩しており、ある意味似たような境遇で孤独な人生を送っているタイラーに対しては同族意識を見い出だしてシンパシーを感じていた。

そのような人生が原因で自身を常に異質に感じており、少しでも普通の人間らしく生きようと本編開始以前にルーカスに告白したものの、当のルーカスはオリヴィアを選び、全てにおいて優れているはずの自分が振られた事で改めて己の立場を痛感。その時は身を引く形で友人としてルーカス達と仲良くしていたが、心の奥底にこびりついた「才能や名声があっても思い通りにならない人間の感情」に対する小さな不信は、後に大きな影響を及ぼす事になる。


劇中では、自身を実の娘のように盲信しつつもタイラーと離ればなれになった事で世界に絶望したリヤンの闇に付け込んで彼を裏から操る形でバイオテロを引き起こし、オリヴィアとルーカスが巻き添えで命を落としてしまった。

終盤でリヤンが死亡した後に本性を露にしてクリス達の前に姿を現した。


「お前らの目的はバイオテロの殲滅だろ!? あのなあ、人間が作り出したものに人間が翻弄されてるんだぞ!? 馬鹿か貴様らは!」


リヤンや友人だけでなく多かれ少なかれ不完全な部分も持ち合わせている人間そのものに絶望している本心、自らを「神」と豪語して世界をリセット(要するに滅亡)するという歪んだ革命を語っていた。

しかし、心のどこかでは葛藤しており、その心情を悟ったタイラーからは「まだやり直せる」「君は独りじゃない」と説得されて気持ちが揺らいだものの、既に引き返せないところまで来てしまった負い目からかタイラーの説得もむなしく自暴自棄となってT-ウイルスの力を解放してG生物に似た巨大クリーチャーに成り果てて襲いかかった。

最期はクリスが放ったロケットランチャーでトドメを刺されて死亡。

死後、墓標となったフィロソフィー大学にはメアリーの左腕だけが残されていた


備考

上述にある通りフィロソフィー大学のバイオテロは過去の些細な出来事が引き金となって引き起こしたものであるが、経緯に関しては「とある黒幕によって起こされた悪意ある事件」ではなく「登場人物達の良かれと思った決断がことごとく裏目に出た結果起こった悲劇」という何ともやるせない背景があった。

メアリーが闇堕ちした遠因であるルーカスに関しても恋仲を選ぶ権利がある以上、彼だけを責めるのは酷と言えるだろう(更に言えば結果的にルーカスは孤独だったオリヴィアに希望を与えていた)。


しかし、それでもメアリーが常人であればまだ、せいぜい痴情のもつれ、悪くてもごくありふれた刑事事件に走る程度の事で済んだであろうが、T-ウイルスの完全適合者であるメアリーになまじ力があったために、その被害はテロリズムの域へと拡大。最終的にフィロソフィー大学の生徒や職員が次々とゾンビ化して壊滅するという大惨事を引き起こしてしまった。

それらの顛末から、感性そのものは常人のまま特別な存在になってしまった事がメアリーにとって一番の不幸だったのは皮肉と言える。


更に皮肉だったのは上述でメアリーが口にした「人間が作り出したものに人間が翻弄されてるんだぞ」という台詞がのちに思わぬ形でクリス達に振りかかった事であろう。


関連タグ

バイオハザードシリーズ バイオハザード BIOHAZARD_THE_STAGE

タイラー・ハワード リヤン・ハワード オリヴィア・プライス ルーカス・バトラー レベッカ・チェンバース

哀しき悪役 ラスボス系ヒロイン 中二病


アレクシア・アシュフォードミレーヌ・ビアズレー:シリーズにおいてラスボスとなった天才少女繋がり。こちらはいずれも人間味が欠けた悪女である。

セルゲイ・ウラジミール:同じくT-ウイルスの完全適合者。

アンジェラ・アシュフォードアリシア・マーカス:同じくT-ウイルスで難病を克服した少女。

ビンディ・ベルガーラ:ラスボスとなった女子学生繋がり。こちらは学園に対する復讐心でバイオテロを引き起こす等、人物像がどちらかと言えばリヤンに近い。

レイン・ルーベンス:『北海の妖獣』の登場人物。こちらは終始ヒロインであった女子学生。

???:ある意味「メアリーのIFとも呼べる人物。

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