パパラチアサファイア(Padparadscha Sapphire)とは、桃色と橙色の中間色を呈するサファイアの一種。
また宝石を題材とした漫画『宝石の国』の登場人物でもある。pixivでは主にこちらを指す。
鉱物としてのパパラチア
鉱物としてはコランダムに属するサファイアの一種で、オレンジ色とピンク色の中間の色をもつ。
名前はサンスクリット語での「蓮の花」「蓮の花の蕾」の意味を持つ「पद्मरंग (padmaranga)」に由来し、日本では「パパラッチャ」と呼ばれることもある。
主な産地はスリランカで他の色のサファイア※と共に産出する。
サファイアの中でも特に産出量が少なく、アレキサンドライト、パライバトルマリンと共に“世界三大希少石”にも数えられる。
幻の宝石とされている為、人工的に着色した表面拡散処理パパラチアも存在する。
※一般的に青い宝石とされるサファイアは実は様々な色をした宝石で、深紅(ルビー)以外の色のものは基本的にはサファイアと呼ばれる。
『宝石の国』の登場人物としてのパパラチア
硬度 | 九 |
---|---|
靭性 | 準一級 |
一人称 | 俺 |
モデルとなる鉱石 | パパラチアサファイア |
声優 | 朴璐美 |
以前ルチルと組んで戦っていた宝石。現在は不完全な体ゆえに眠りについており、医務室に安置されている。
イエローダイヤモンドと同じくらいの年齢で、ボルツの次に強かったとのこと。
武器は、己の身長ほどの長さがある大剣。
兄貴分的な性格で人望があり、眠っていても宝石たちがよく悩みを相談しに行く。
特異体質により生まれつき体に穴がたくさん開いており、ルチルが改造して支えていた。
ルチルが身体に開いた穴のピースを埋めるために毎朝毎晩や仕事の合間、冬眠中でも試行錯誤しているが、回を増すごとに難しくなっているらしい。
目覚めもかなり少なく、フォスが会ったときは前の目覚めから231年11ヶ月1日経っており、その間ルチルは30万30回も手術を施している。
本人はルチルの負担を考慮して、自分の手術を辞めて欲しいと思っている。
「月人と話してみたい」というフォスの相談に対し、パパラチアは清く正しい本当があたり一面を傷つけ予想外の結果を生むかもしれないと答え、冷静で慎重に行動することを勧める。
フォスの返事を聞き、再び眠りについた。
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以下ネタバレ
一度帰還したフォスの独断により、賛同者達と月へ旅立つ。
その後、月の技術で合成コランダムを入れられ復活。時間制限もなく自由に動き回れるほどに回復する。
これまでの事情を聞き、金剛を裏切ったフォスの判断の大胆さに驚きつつ、曰く「かつてなく快調」な自身の状態に苦笑を浮かべていた。
残されたルチルはフォスの所業に激昂、無理にでも月に行こうとする等、生来の喧嘩っ早く粗野な性分が表面化した状態になる。
一時地上に帰還した際、フォスを庇ってシンシャの水銀を全身に浴び治療のため月で眠りについていたが、二百二十年後、月を放浪していた新ゴーシェに興味本意で起動される。
自ら起き上がれない状態であり、新ゴーシェの介助を受けながら、地上の宝石から総攻撃を受けたフォスを発見し秘密裏に砕こうとしていたルチルの目の前に出現。
囮となる形でフォスを月に戻し、胸部分の穴を埋めていたパーツを「土産」としてルチルに渡した後、倒れこむように眠りについた。
以降ルチルは、渡されたパーツを頑として離さずにいる。