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ハリガネサービス

はりがねさーびす

週刊少年チャンピオンに連載中のバレーボール漫画。作者は荒達哉。2014年より連載中。 2018年50号から2023年32号まで続編の「ハリガネサービスACE」として連載。
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作品解説

主人公がピンチサーバーと言う珍しいポジションの学生バレー作品。

作風は黒子のバスケイナズマイレブンほどでは無いが10連続サービスエースや25点連続得点といった現実離れした超人的なプレーが出るなど、割とファンタジーなシーンが多く、専門用語も多く出るのだが、そこは枠外に簡潔なわかりやすい説明が毎回書き込まれ、バレーボールの知識が無くても学びながら楽しめる作品となっている。


さらに本作の特徴として虐待や育児放棄などのロクでもない親、貧困や汚い大人の事情、子供達のいじめと言ったリアリティのある生々しく暗い過去を持つキャラが多い。

その回想で1話どころか丸々1巻使う事もある、いわゆる鬱展開が多いのも特徴。(ただし指導者の体罰は一度もない)

一方で、作者はバレーボール経験者であり、かなりリアルな男子バレー部の赤裸々な実態(近年では敬遠されがちな体育会的な描写なども含め)を描いており、うまくバランスをとっている。そして多くのぶっとびスポーツ作品同様にその競技の面白さ、難しさ、苦しさを描く時はしっかりリアルに描いている


入部からインターハイ東京都予選決勝までを描いた『ハリガネサービス』(全24巻)とその続編としてインターハイを描いた『ハリガネサービスACE』(全24巻)があり、2023年44号にはその後の読み切り特別編「beach!」が掲載された。また、月一連載で竜泉学園の後日談を描いた外伝『ハリガネサービス外伝 ヒュドラブレイク』(現2巻)が現在連載中。


ハリガネサービスAceではさまざまな特徴を持った学校が相手となっており、昭和のようさなスポ根体育会系、ロボティクス、演劇、ビーチバレー、古武術などといった特徴を持つ学校のバレー部が登場する。

キャラもより踏み込んだ内容となり、トランスジェンダーのキャラクターが登場している。


また、作者がアニメ化を果たした某バレーボール漫画のことにも触れており、かなり意味深なあとがきを残している巻がある。


NHKのパラスポーツ普及番組『アニ×パラ』の第15弾、『パラバレーボール(座位)』に本作が採用され、SynergySP制作による短編アニメが放送された。


あらすじ

今年も都立豊瀬高校のバレー部に1年生が入部した。うち3人は東京選抜のメンバーだったが、主人公下平鉋は無名高のピンチサーバーとレギュラーですらなかった。

1名を除き東京選抜と言う事から、先輩はスカウトを嫌う名将山縣がとうとうポリシーを曲げたのかと思ったが、3人は山縣先生の存在は大きいがスカウトはされていないと言う。

下平はその時点では誰にも注目されることなく基礎練していたが、1年同士で朝練をする事になった際、恐るべきサーブ能力を見せつける。

さらに、その際自分がここに来たのは山縣先生に誘われたからと言う事を聞いた3人は、東京選抜3人より一人を選んだことに驚愕。下平の高校バレーが今始まった。


登場人物

CVはアニ×パラコラボでの配役

間白、松方、金田の3人は、中学都道府県対抗戦で東京選抜に選ばれたプレイヤー…だったが、実際の試合には出られなかった。


  • 都立豊瀬高校

バレーは無名の公立校であったが、さまざまな学校で全国出場を果たした山懸先生の就任で鍛えられた2〜3年生と山懸先生の指導を希望した有名選手が打倒駿天堂を目指して入学して来た事により全国制覇を目指す。


CV:大鈴功起

1年ミドルブロッカー

この作品の主人公で、「元」ピンチサーバー。中学時代に右足のアキレス腱を切っており、その悪影響が出ない戦法としてサーブの技術を徹底的に高めていた。狙った場所に正確に打ち続けることができ、意図的にネットインサーブを行えるというシモ・ヘイヘ級のサーブが打てる。名前の由来も大方そいつではないかと類推されていたが、作者がハリガネサービスエース17巻のあとがきにてモデルが当人であることを公言した。ちなみに、あだ名もシモヘーである(鉋は音読でヘイと読め、またガンナーを掛けているとも)。また、変化の強いフローターサーブも打てる。

現在はアキレス腱の怪我自体は治っているものの、トラウマが残っていてジャンプできなくなることがある。入部後の努力により、「サーブの得意なミドルブロッカー」としてレギュラー入りした。

根っからのバレー好きであるとともに、試合や相手に対して張り合いがないと思うと、子供みたいに興味を損ない、がすぐ相手を片付けてしまおうという、黒い性格が出ることもある。それでも、純真で物事に対してまっすぐな感情から、多くの人を惹きつける魅力を持っている。


CV:小松昌平

1年ウイングスパイカー

いわゆる「運動神経がよい」タイプ。ただしパワーや高さで特に優れているわけではないので、スピードなどで補って多様に戦うスタイル。色黒で、エルフのように耳が長くとがっている。

山懸先生の指導を受けたくて豊瀬に入学して来たがすぐにレギュラー取れそう。と言う打算的な面も。


CV:鈴木崚汰

1年セッター

トスを上げる技術も高いが、試合中にアナリスト級のデータを記憶できる頭脳がありチームの頭脳としての役割も果たしている。 相手の性格やプレースタイルを逆手に取ったディフェンスの指示を出すなど攻守両面の中心人物。小学校からバレーを続け、そのときは高身長を生かしたスパイカーだったが、監督によりセッター転向を打診され、当初はそれを嫌がっていたが、後に、チームを掌握できるセッターの面白さに目覚めるようになる。


CV:田谷隼

1年リベロ

身長の割に腕が長い。レシーブには誇りを持っているが、それ以外ではマイペースなタイプ。 下平の異常なサーブ技術にいち早く気づいた。なぜか喋り方が片言っぽく、語尾がカタカナになる。

当初は自分がボールを取れればいい、レシーブ以外はつまんないからやりたくない。という自己中心的な考えを持って居たが竜泉学園との試合中から改善。都大会決勝前には自らリベロを辞めたいと直談判、大幅な出場減を覚悟の上で勝利の為にウイングスパイカー登録に変更し、ピンポイントレシーバーとしてチームに尽くし、2部ハリガネサービスaceでは6人でディフェンスしてこそリベロ。と言うまでに人間的にどんどん成長している。


1年ミドルブロッカー

2部ハリガネサービスaceから登場。久場の負傷と3年引退後を考えMBを求めて居た時期に手術による休学から復学してきた2mの大男。下平とは幼なじみであり「下ちゃん」「大ちゃん」と呼び合う仲。

バレー部に勧誘するが心臓が人より小さく幼少期から続けている剣道部に入ろうと一度は断るも、バレーのローテーションと熱心な勧誘、本人のチームスポーツの憧れもあり加入。剣道の足捌きなどを活かしたブロックやレシーブで存在感を見せている。


3年オポジット

チームのキャプテン。天然で人懐っこく後輩にも優しい人気者。いつの間にか多くの人を集める不思議な魅力を持っている。身体能力も高く学校のハイキングイベントでは驚異的なタイムを残す。

王葉工業戦で右手を骨折するもそのまま気付かずプレーするなど抜けた面も目立つが、それをきっかけに左手でのプレーを始め両利きスパイカーとして開花する。

仲間キャラでは珍しいコピーキャラ


3年ウイングスパイカー

頭にタオルを巻いた体育会系。筋トレが日課で大船と並ぶパワープレイヤー。

桐城との練習試合で相手の作戦に乗せられ無得点に終わり、間白にレギュラーを取られた後は筋トレを控えトスをあげて貰う事も禁止された状態でひとりスパイク練習に励んだ結果下平とは違いパワフルなサーブとバックアタックを兼ね備えたピンチサーバーに転向した。


3年ミドルブロッカー

長髪とそこのイケメンと呼ばれる美形の3年生。当初はただ同学年とバレーを3年間やり切れたらよかった。と言う考えを持っていた。

囮役として献身的にプレーする攻撃的なミドルブロッカーとしてレギュラーとして出場している。真っ正面とは言え雲類鷲のスパイクを上げるなどレシーブ能力も低く無く王葉工業の王からの評価も高い。


3年ミドルブロッカー

ゴツゴツした強面で怖そうな見た目ではあるが、頑張ってる後輩はかわいい。と言う理由でインターハイ前の1ヶ月間下平にミドルブロッカーとしての極意を教える面倒見のいいナイスガイ。

反面1ヶ月では教えたい事の半分も教えてあげられなかった。1ヶ月で出来るほどミドルブロッカーは甘く無いと言う選手としての厳しさも持つ。


2年ウイングスパイカー

半袖ユニフォームを常に袖まくりし、五十嵐と共に筋トレに励むチームのエーススパイカー。

五十嵐同様に力強いスパイクとジャンプサーブを武器にしているが、スパイクでコースを狙う事を苦手としていたりメンタル面でトラブルを起こす問題児。

下平をレギュラーにする事にかなり反対していたり1年は部室を使えない。自分たちもそうだったから。と嫌な体育会系の人間として描かれることが多い損な男で、ファンからは器の小さい男っぷりから「小船先輩」と揶揄されている。

しかし、先輩の思いを背負っていたり、強くなるためにはハードな筋トレも厭わなかったりと、本当は熱いガッツとハートの持ち主。続編のAceからは鴫澤に、好みのタイプであることをさらっと本人に告げたりしていたが、後でそれをこじらせることに。


2年セッター

ニキビ顔にセンター分けで自他共に認めるかっこ悪い男。

カッコ悪いの生まれつきだったわと言うセリフは有名。しかし、それに卑屈さを見せることはなく、精一杯、ピエロな生き方を楽しんでおり、演劇が盛んな高校からも役者っぷりを評されているほか、どろんこになって泣き出しそうな羽柴を見て、自分もわざとヘドロまみれになっておどけたりと、それなりに紳士らしい哲学がある。

チーム唯一の左利きであり初見殺し的なツーアタック、相手が嫌がるねちっこくいやらしいプレーをするほか、心理戦にも強い。

指で脇をつっつくダル絡みをしたりするが、リバウンド技術、点を取れば全力で喜ぶ、味方が好むトスを上げる。といった点は1年生も真似しており山懸先生からも「お前は立派な先輩だ」と言われるチームのムードメイカー。


2年リベロ

二枚目の少年で、ある意味彼こそが少年漫画の主人公らしい顔つき。だが、小柄な身長にコンプレックスを持っており、かわいいと言われる事を嫌う(小さくてかわいいと言う意味が強いと感じているため)。

レシーバーへの素早い指示出しと前にポジションを取る事で広い守備範囲を持つリベロ。

仲間を頼る。と言う面とどんなボールも正面に回る献身さは金田に大きな影響を与えている。

雲類鷲や梧塔の様な作中最強クラスのスパイクを何度も上げ続けており他チームのプレイヤーからの評価は非常に高い。強気な性格だが雲類鷲の狂気にはドン引きしていた。


3年マネージャー

ユリ(先輩)と呼ばれ練習では恐れられる仕事のできる姉御マネージャー。

竜泉のマネージャーからは他マネージャー含め「やけにレベル高いな。顔で選んで無いか?」と言われる美人。朧からはかっこいいと思われている。

試合ではベンチ入りマネージャーとしてスコアを担当しているが何も考えずに大声で観客席から応援したい気持ちも強い。


1年マネージャー

さまざまな部活に仮入部して居たが、どの部からもやんわり他を当たれ状態だった所を練習試合に来た桐城高校の鯨川にマネージャーと間違えられ百合草に強引にバレー部に連れて行かれたのがきっかけでマネージャーとして入部。

ドリンクに粉を入れ忘れる、プール掃除で転んで泣きそうになる(家守が目の前でワザと滑って泣かなかった)ドジっ娘。

下平に好意を持っており...それで鴫澤と衝突したことも(相手からの一方的な口撃だったが)。


1年コーチ

元は熊本の闘将と呼ばれる熊本女子中学バレー選抜にも選ばれた女子バレーの有名選手。

高校ではバレーを辞めて豊瀬高校に入学しており、友達も作ろうとせず閉じ籠って居たが、学校のハイキングイベントで羽柴に誘われてバレー部を見学し、下平のサーブを目当てにバレー部のマネージャーとして入部する。が初日から大船と衝突するなど我の強い性格。後にコーチに回り厳しい指導を行っておりベンチ入りもしている。

その後の読み切りでは下平と共にビーチバレーで叶瑠偉と清のコンビと戦い、試合終了後は高輪成城高校に転校して選手として復帰する決意を固める。

焦ったり興奮すると方言が出る。ジャージのチャックがおっぱいに引っかかる隠れ巨乳。

ハリガネサービスaceでは日本代表を務める兄の鴫澤天が登場。何か事情があり不仲な様子。

作者の後書きによるとサイン会で参加者の1/5から「鴫澤さんを描いて欲しい!」と言われた人気キャラ。しかも男性からは1/2の割合で鴫澤さんをお願いされたとか。



豊瀬高校体育教師兼バレー部顧問。

左目に瞳が描かれていない(実際に視力を失っているかどうかは現時点で明言されていない)。何度も無名の公立校を全国大会に出場させた名将だが、本来はスカウトをしない主義。だが中学時代の下平のサーブに驚き、「(豊瀬高校に)練習を見に来ないか」と誘っていた。

選手指導は、言葉でヒントを与えて選手自身に考えさせる手法が目立つ。

過去は全国からスカウトを行い超スパルタ指導で家族にも負担をかけるような指導者であり、教え子たちが高校卒業後には嫌いになってバレー辞めてしまう、妻から離婚届を出される。という事があり、今の指導法に行き着く。

離婚した妻との間に息子が居るが死ぬほど憎まれている。

高校2年生の息子が居る年齢ながら筋肉隆々で女子生徒をおんぶしたまま山を猛スピードで走れる超人。


なお、下平が学校から病院へ見舞いに行くときに、千川駅 (東京メトロ有楽町線・副都心線)に入っていく描写があり、これが豊瀬高校の最寄駅(の1つ?)と思われる。初対面の下平に渡した山縣先生の名刺にも豊瀬高校の所在は豊島区と書いてある事から、豊島区の学校の模様。


  • 桐城高校

春高にも出場した駿天堂学院、王葉工業に並ぶ都内の3強。2セッターシステムを採用した全員攻撃のサーカスバレーがチームスタイル。1年入学前の新人戦で豊瀬高校を下した因縁のあるチーム。


3年ミドルブロッカー

190cm120kgの巨体を持つ春高最重量プレイヤー。一人称は常に私、言葉遣いも丁寧で自分のパワーの危険性も理解している心優しい男であり相手を侮辱した倉光には「黙れ」と文字のフォントが変わる程怒るスポーツマン。

パワーだけなら作中最強候補で大船や五十嵐のブロックを吹き飛ばし下平から怖いと思われる豪快なプレースタイルが持ち味。いつの間にか豊瀬の野々原と仲良くなっていた。


1年セッター

柔軟な体で後出しジャンケンと言われるセットアップをする埼玉中学選抜。豊瀬の選抜組をロクに試合に出てない控えと罵る、スパイカーを見下したプレーを繰り返す、自分のトスが読まれ始めるとミスを繰り返すなど性格に難がある。

プレーが手詰まりになった所で散々罵った松方に埼玉はレベルが低かったとトドメを刺され泣かされる、チームメイトを馬鹿にしたら鯨川に高い高いされ泣かされるなどかなり泣き虫。


1年リベロ

繋がり眉毛とゴーグルがトレードマーク。リベロながら185cmの長身と高い跳躍力を持つ大型リベロ。

バレーで盛り上がるのはスーパーレシーブが決まった時。と言う信念を持ちリベロしかやらない。と言うポジションへのこだわりが強く、高身長だからという理由で他の高校からはスパイカーとでしか呼び声がかからなかったところ、古河だけはリベロとして評価してくれたことに感謝している。

レシーブ時にブルース・リーのような声を上げる癖がある。長身と高い身体能力を合わせ並じゃ届かないボールにも届いてしまう驚異的な守備範囲とサーブのインパクト音からサーブを読む洞察力の持ち主。

将来の夢は世界一のリベロ。


3年ウイングスパイカー

コワモテの間白の中学の先輩。桐城に進学予定だった所を豊瀬に進学した間白の事をレベルを下げてレギュラーを取りに行ったと誤解して嫌っている。


2年セッター

桐城のサーカスバレーの要である2セッターの双子。つり目が海太、ぱっちりしてるのが空太。

双子ではあるが、セッターとしてはプレースタイルが違い、スパイカーのベストに合わせるスタイルとスパイカーの安定を求めるスタイルであり度々兄弟喧嘩に発展している。


バレー部監督

癖のある選手、扱いに困る選手を集めてその強みを活かす指導をする監督。

120kgでは遅すぎて使い物にならないと言われた鯨川、2セッターに固執した置鮎兄弟、長身ながらリベロに固執した三河を巧みに使いこなす面もあれば、自らの柔軟性を間違って使っていた倉光に厳しい言葉を掛けて正しい方向に導くなど指導者としても優秀。

非常に腹黒で毒舌で、竜泉の雨竜とはあまり水が合わない。


  • 竜泉学園

元々は私立の進学校だったが近年部活動に力を入れ始め、ベスト8常連の亜細亜第一高校を25-0と言うありえないスコアで圧倒したダークホース。実は朧の他6人の2年生は2〜3ヶ月しかバレー経験のない素人であり他の運動部のスキルをバレーに直結させたバレーの常識の外にあるチーム。

出場しているのは正式な監督と部員が居るバレー部を倒した雨竜率いるバレー同好会であり、元々のバレー部は旧バレー部と呼ばれている。

外伝作品『ハリガネサービス外伝 ヒュドラブレイク』では予選敗退した次の日の新バレー部の活動が描写される主人公枠に抜擢されている。


1年ミドルブロッカー兼セッター

松方、間白、金田と同じ東京選抜の控え組で顔を隠す長髪と充血したような赤い目と幽鬼のような風貌の男。

選抜での活動中1回もブロックされなかった。弱い威力だがどんな体勢からでも正確なスパイクを打てる能力があるが、徹底的なリードブロックで他とタイミングが合わない為選抜に出ることは無かった。

ブロックをされないのも徹底したリードブロックをするのも幼少期に母親の虐待でモノを投げられた事により身に付いてしまった物理演算によるもの。ボールがどのように動くか。を即座に計算できてしまう為バレーボールが成立しなくなると言われるほどのバランスブレイカー。

しかしどんな物も勝手に物理演算してしまうため脳への負担軽減目的で前髪を下ろしている。

前髪を上げれば目に映る全てのもの(体育館の人の手や口の動きも全て)を物理演算してしまうがチームメイトにピッタリ合わせるセッターとしてのプレーする多重物理演算も可能性。

虐待をして来た母であってもとても大事に思っており和解後は母のダイエットに付き合っていた。


2年ウイングスパイカー

頭にタオルを巻いた沖縄出身の元野球部キャッチャー。元はナックルボーラーの幼なじみとバッテリーを組んでいたがピッチャーが肘の故障により退部した事で1人残され部活では草むしりと居残り練習をしていた所を雨竜にスカウトされた。

ナックルボーラーのキャッチャーとしてのスキルでジャンプフローターサーブに対しては無敵と言えるほどのレシーブ技術を持つ(雨竜曰く邪魔なマスクもプロテクターも無いからナックル取るより簡単)

攻撃では拳でスパイクやサーブを行い乱回転を発生させるグーパンスパイクとブロックアウトを狙うチョキが持ち味。


2年セッター

癖っ毛が特徴の元クラシックバレエ部。

バレエの基礎動作を入れたブレないジャンプ、タイミングをズラすトス、強烈なツーアタックを得意としているが、トスはまだ未熟でしょっちゅう荒れる。

クラシックバレエを舞台に彼と雨竜がどんな対決をしたのかは永遠の謎。


2年リベロ

坊主頭の元サッカー部。

サッカーのクロスを上げるように足でレシーブ、ヘディングで限りなくオーバーハンドトスに近いトスを上げるトリッキーなリベロ。


2年ウイングスパイカー

細目にぽっちゃりの元バドミントン部。

バドミントンのスマッシュの様にバックステップと同時にスパイクを打つ変則的なスパイカー。間白曰く以外と素早い。白鳥の乱れたトスもバドミントンで培ったステップ&スマッシュの技量でカバーする。


2年ウイングスパイカー

神奈川県の高校に通う某ゴリラ高校生と同じ髪型の元バスケ部。

バスケで培ったマンツーマンディフェンスで朧の機動力の無さをカバーし、リバウンドの経験からしつこくボールに触り白鳥のトスミスをカバーする。


2年ミドルブロッカー

チリチリの髪に極端に細い目でいつもニコニコしているが、開眼すると歌舞伎役者のようなキリッとした目の長身選手。彼のみ元の所属が一切明かされていない。

練習着はバスケユニフォームのような膝までの短パン姿にノースリーブ。


2年。ヒュドラブレイクから登場する旧バレー部の選手。

理事長の孫。という立場だけで旧バレー部時代にベンチ入りしており、理事長の孫の立場上他の生徒も強く言えず、「ヘタクソのくせに」と陰口を叩かれている。

とにかくレシーブが下手で雨竜の指示でネットにブルーシートをかけた試合では相手に見えない事をいい事にボールを掴んだり投げたりする卑怯者。

他のメンバーからは快く思われてはいないが、雨竜からはその卑怯さを買われている。


竜泉学園バレー同好会監督

長髪薄毛にサングラス顎髭と胡散臭さ全開であり、正式就任前には不審者『必勝おじさん』として怪しまれていた。

元々トルコナショナルチームの監督を務める程の名監督で知り合いの頼み。という理由から竜泉バレー部強化の為に就任したコーチであった。

しかし選手達は上のレベルに行く気力も覚悟も無いフヌケと言い切り、監督のやり方もぬるい。と称して自身が集めた同好会でバレー部を完膚なきまでに圧勝するクーデターを起こしバレー部を乗っ取った。

実は山懸先生の教え子にして初の全国出場メンバーで元日本のプロリーグにも所属していた。

データを重視する世界最新鋭の指導と朧を中心にした時間差ブロックなどの革新的なバレーで全国制覇を目論んでいる。しかし根本的には学生スポーツはモチベーションという精神論も持っており、引き抜いたメンバーはエキスパートどころか出番と結果に恵まれず、無駄と笑われながら居残り練習に励んでいた生徒たちである。

そんな引き抜いた6人の2年生に詐欺まがいの勝負を仕掛ける、幽哉が瀕死の重症(後5点で試合終了という意味)だからと朧の母を会場に連れてくる、王葉、桐城、竜泉、豊瀬との合宿では駿天堂への対抗心を煽り団結、外伝では保護者からのクレームも全て正論と保護者からの矛盾を突いてはねじ伏せるなど巧みなトークスキルの持ち主。

なお、性別は違うとはいえ百合草と同じ名前になってしまったのは作者のうっかりだったらしい。


  • 王葉工業高校

東京3強の一角で長身選手をスカウトしてくる全国でも類を見ない超大型チーム。

チームスタイルはひたすらエースにボールを上げる時代遅れなワンマン戦術を行なっておりコンビプレーやエース以外のトスはほぼ禁止されている。

現在は1年生エースの雲類鷲により2〜3年生は下僕の様な扱いを受けている。

チームの規則なのか1年生の雲類鷲、上屋、留学生の王の他は全員スキンヘッド。


1年ウイングスパイカー

あまりにキャラが濃すぎる為個別項目参照


1年ミドルブロッカー

雲類鷲叡お付きの使用人。叡様と呼び盲信的に尽くしているが、小学生の頃は叡と呼び捨てにしていた悪友であった。しかし両親からの虐待を受けていた所を叡の指示で動いた雲類鷲家により救われ使用人として雇われる事で身分の差が出来てしまい使用人として尽くしている。

雲類鷲の競争相手不在の退屈を理解しており勉強、運動、芸術において凄まじい努力を重ねて雲類鷲と同じレベルの能力を持つ。

194cmの長身とミドルブロッカー離れしたレシーブ力や雲類鷲と同じ打点からスパイクを打つ事ができるが王葉のスタイルに徹しており、王から不満を持たれている。

豊瀬との試合で雲類鷲は1人ベンチに下がり誰からも必要されなくなった時に本当に使用人で良いのか、雲類鷲にとって必要なのは使用人上屋ではなく悪友の敷では無いか?と自問自答し、裏方役から積極的なプレーに走り使用人上屋では無く悪友としての敷として雲類鷲に再び火を付けた。

試合後も悪友としての関係に戻り雲類鷲を振り回している。

使用人の頃は丁寧な口調だが本性はイヤなヤツ(by雲類鷲)


2年セッター

中国からの留学生で201cmの大型セッター。

王葉のエース特化でコンビネーションプレーと速い攻撃を禁止するやり方を弱い、痩せた考え方と思っており豊瀬との試合では開始早々作戦無視をして上屋にトスを上げてベンチに下げられる。

ブロックに遅れた選手に即座にトスを上げる、雲類鷲より決めれる自信がある奴は手を上げろ。上げない奴にトスはやらない。とチームメイトを煽る、雲類鷲が止められた直後に「お前はまだエースでいいのか?」と問いかけるなどチームの指揮を上げる事が得意。

主役になれる力を持ちながら裏方に徹してる上屋に不満を持っており、強い駒も弱い駒も全て使いこなしてこそ真の強者。がモットー。


3年オポジット

去年の春高ベストスパイカーであり元エース。王葉と雲類鷲のやり方に従っており雲類鷲の片付けに文句を言わず他の部員に練習を続ける様に言う苦労人キャプテン。

心の中ではずっとスパイクが打ちたかった。と思っており王葉がコンビプレーを解禁した時は水を得た魚の如く活躍し、試合に負けた後も即座にチームを立て直すリーダーシップの持ち主。


王葉工業高校バレー部監督

杖をついたヨボヨボのお爺さんに見えるが山懸先生ですら頭が上がらない日本バレーの金メダリストでありセッターとしてチームを牽引したバレーの神様。

セッターだったにもかかわらずひたすらエースにトスを上げるワンマンスタイルの采配をしている理由は世界と高さとパワーで戦える真のエースを誕生させる為。コンビ技術とミスを減らすスタイルでは世界で大きな結果が出なかった為自分が日本のエースを誕生させる事を目標としている。


  • 駿天堂学院

中高一貫の私立高校であり王葉、桐城と並ぶ都内の3強ではあるが、10年連続で都大会を1位通過しており昨年のインターハイ王者と都内では圧倒的存在。第一部のラスボス。

中学男子バレー選抜はほぼこの学校の関係者で固められており、中途入部からレギュラー入りしたのは過去に1人と非常に閉鎖的。バレー部は全員スポーツ科に所属しており校内の球技大会ですら負けてはいけない厳しいノルマを課されている。

チームは負荷を求めており都大会で速攻は禁止、サービスエースを禁止しブロックで得点を積み上げる、身体能力があるだけの素人を使うなど都大会決勝でも縛りプレーをするが、選手の個人能力は非常に高くウイングスパイカーが移動攻撃を狙い、ミドルブロッカーがトスを上げ、セッターがスパイクでフィニッシュする事も可能。

チームのスローガンはOne for All。なのだが「みんなの為に頑張りましょう」の意味が、主力の負傷を避ける為に控え選手が捨て駒になる事を強いる、素行に問題があっても実力があれば問題を起こすまでの捨て駒にする。など悪い意味で使われている。

公式戦では登録メンバー全員がチームカラーのハチマキを着用。モデルは国内屈指の強豪である駿台学園高校が有力。


3年オポジット

チームの内5人が1年生のチームを引っ張るレギュラー唯一の3年生にしてそれらを束ねるキャプテン。

195cmの長身を持つ今年の春校ベストスパイカーで決定率は8割を誇る大エース。強烈なスパイクには稲妻のようなエフェクトが描写されている。

選手としての欠点は皆無であり作中でも第三セット終盤までスパイクがブロックされる事もマトモにレシーブする事も許さない程。高さは雲類鷲に劣るも相手の戦術に飛び込むこともせず、フェイントを使って回避する冷静さ、他のメンバーが偶然としか思わない場面でも正確な分析で偶然では無いと確信する頭の回転の良さ、相手が指を骨折してもコートに残るならその指を躊躇なく狙う冷酷さも兼ね備え、ブロック力の高いインターハイ出場校ですら分かっていても止められない状態。

チームメイトに暴言と悪意を振りまく鴛淵を止める、全国出場を決め怠慢なプレーを繰り返す伊集院を叱る、レギュラーを取られた上級生を常に気遣う、流れが悪くなれば即座にボールを要求しチームを盛り上げるなど言葉とプレーでチームを引っ張るリーダーシップも兼ね備えている。

チームメイトにも暴言と悪意を隠さないチーム内からも煙たがられる鴛淵を特に気にかけており、何故止めないのか。と監督に相談するが口を出すな。と言われいつか悪意が大きなトラブルを起こしてしまう。とわかっていながら口を出すのを辞めてしまった事を非常に後悔しており、不安が的中した際には禁止された速攻を要求し「仲間を一人置き去りにして成長しようとは思いません」とチームに反抗する程。

最終的に鴛淵に「敵愾心を持ったままでいい、相手に勝ちたい気持ちは何も間違っていないのだから」とプレーでフォローし全てを否定してきた鴛淵を肯定する事で彼を闇から救い出した。

作者によると初期は山懸先生の息子としてデザインされており今も髪型や顔つきにその名残がある。


2年ミドルブロッカー

山懸先生の実の息子。父のバレーボールを嫌いながらもバレーボールを始めた理由は父が家族に触れず選手だけ申し訳ない事をした。とインタビューを受けたのを目撃して最大の被害者は母と自分である事に気付かない父を否定するため。

父への恨みは凄まじく、久々に声を掛けられた時には「死ね」の一言だけを返すほど。幼少期に父がバレー部の為にバスを買い家計に負担をかけ、スカウトした選手の世話を母に押し付け、家族旅行にも行かず、母は部員達の食事と洗濯に追われ家族の時間を失い、そんな日々を過ごす中で部員達のストレス発散の為に虐められる様になった事で全てを否定し世の中全員敵と見るようになってしまった。

その悪意はコートの中にも持ち込み敵味方問わずに振り撒き、審判に聞こえない様に「死ね」「いる価値ねぇよ」などの暴言を相手に吐き、チームメイトがサーブをぶつければ即座に殺しに行くかのような行動を取り、トスが悪ければ「殺すぞ」と言う程。

全てを敵と認知しているが父がスカウトした選手と偶然知った事で特に下平を特に嫌っており、下平を否定する事が父を否定する事と考え、徹底的に狙いアキレス健のトラウマを掘り起こし粘り強いブロックとボールへの執着心を生かしたプレーで下平を一つ一つ全否定していき暴言も合わせ下平を完全に機能停止に追いやるほど。

最終的にトラウマを克服し、下平に翻弄された事で不満が爆発し会場中に聞こえるほどの大声で暴言を吐いた事で退場させられるが、最終セットに梧塔の力添えもありコートに戻り、梧塔に相手を侮辱するのはやめろ。と諌められるが、その努力と勝利への執着心を肯定され梧塔にフォローされながらもスパイクを決め、自分を肯定してくれた事で涙を流し心の闇から救われる。(その際いつも闇のようなスパイク描写は無くなっており、山懸先生もどうして否定するばかりで肯定してやれなかったと涙を流していた)

ハリガネサービスaceでは少し丸くなっており、練習試合で下平と握手する際に怯える下平に自分から握手しに行き「取って喰いやしねえよ」と本人は笑えないジョークを言う、口下手ながらもチームを纏めようとするなど嫌な先輩から怖い先輩になった。

作者によると初期は梧塔が山懸先生の息子だったが鴛淵に変更された理由はレギュラーが1人未登場と言うあまりにおいしいポジションだったからとの事。


1年セッター

東京選抜の正セッターであり、指先で弾く独自のトスを上げるかと思えば丁寧に引き寄せてタイミングを外すなど時間を操ると言われるセッター。160cm台の小柄な身長ながら軽々とツーアタックを決める身体能力の持ち主。地方出身で北に帰りたい、たいぎだべ、はんかくさ。など訛りがたまに出て興奮するとそれを隠す気もなくなる。

非常にものぐさであり、普段は指で弾くトスしか上げず、サーブ後ポジションに走る事すらめんどくさいと思う程。ものぐさで思考停止な面もあり楽に決まるからとりあえず梧塔に上げとけ。と言う面も。

トスを合わせる技術は高く勝手に1人時間差を狙う鴛淵に合わせる、ノーサインで動かしたメンバーに正確なトスを上げられる程。

朧を非常に高く評価しており日本一才能があると思っており、本人に転校しない?とスカウトする程。


1年ウイングスパイカー

東京選抜の正スパイカー。正確無比なスパイクが持ち味でスナイパーライフルのような標準のロックオンが入りスパイクが発射(ファイア)と描写されるほど。中等部ではキャプテンを務めた時期エース候補。

スパイク練習のボールが間違えて女子マネージャーに飛んでいけば即座に走って行き深々と頭を下げて「この様な事が二度と起こらない様注意します!」と謝罪し、故意にチームメイトを負傷させ侮辱した雲類鷲に殴りかかるなど良くも悪くも男らしい性格。面倒見も良く羽座川の靴紐を結んであげたり、寝かせる場所を確保したり、しょーもないミスをする写楽に他のメンバーが怒り狂う中1人優しくルールを教える真面目な男。

狙った場所にピンポイントで打ち抜ける正確すぎるスパイク故誘導されるなど弱点もあり、ブロックを抜けてしまうとあっさり上げられてしまう。さらに非情になりきれず骨折した指を狙う様に指示されながらも直前でロックオンを変えてしまう事も。


1年ミドルブロッカー

ロシアとハーフの日本人。愛称はアレクセイ。日本人最長身の204cmでその見た目と同じく人を見下した性格の悪いヤツ。当然レシーブやトスも上手いが雲類鷲にブロックの真上からブチ抜かれ、その直後10cm劣る上屋1人にあっさりブロックされ自分の巨体が通じないとパニックを起こす、雨竜や家守の作戦に踊らされるなどメンタルや頭脳面は粗が目立つ。


1年ウイングスパイカー

170cmの小ささだがバスケやバレーでもなかなか居ない1mのジャンプ力を持つメータージャンパー。

高いジャンプ力だけで無く異常な速さで最高到達点に行けるため王葉の高さと真っ向勝負ができるほどであり、それに敵わないと悟った間白がフェイントやスピードの小手先の技術に走るほど。

身体能力は高いのだがサーブを味方の後頭部に当てる(しかも鴛淵)オトリにあっさり釣られるなどプレーにムラがある。


1年ウイングスパイカー

リーゼント頭がトレードマークのアレクセイとジャンプボールで互角、空中で流れた身体を強引に筋力と根性で修正する高い身体能力の持ち主。

バレーは初心者であり、元々普通科に通っていたが成績に問題があり、バレー部に入部しスポーツ科に転校すればテストの結果は水に流してやる。と言われた事でバレー部に入部するが、本人は試合に出るなら練習に参加しなくて良い。と言われており都大会決勝ではサーブを直にブロックする、相手のトスを奪い取るなどのルール違反を連発し、警告を出されかけるほど。

とんでもない馬鹿力の持ち主であり東京体育館の天井に届くほどの天井サーブが可能。鴛淵の脅迫にも笑顔で返してミスをしながらも1点は仕事したから。と開き直る強心臓。


1年ミドルブロッカー

蛇のようなギョロ目の松方達を見下していた東京選抜のレギュラー。...なのだが雲類鷲からは朧の方が優秀、害と呼ばれ手首を破壊される、チームから鯨川のブロックに飛ぶ事を強いられ生贄にされる、百合草をナンパするも雲類鷲に手首壊された奴と言われてキレる、練習中自分と百合草に飛んできたボールを自分だけ避けて鴫沢に女の前で身体も張れないのか。と馬鹿にされる、雲類鷲に勝てないからからと足元にボールを転がす、散々イキっといて初心者の写楽にポジションを取られメンバー外のかませ犬。


1年リベロ

中学生の時点で日本代表の練習に参加し、将来の日本の守備の要と呼ばれる男。

下平がバレーを始めるきっかけとなった幼なじみの「おーぎくん」その人なのだが、別人の様な性格になっており、下平に「おまえなんかしらない」と言う程。

異常、超人、練習が盛り下がる。と言う程のレシーブ力を持ち鯨川や雲類鷲のフルパワーのスパイクを何の音も無く軽々と上げる、下平の異次元に変化するサーブに対しても変化する度に正面で待ち受ける、完全に虚を突いたプレーにも平然と繋いでしまう怪物。

異常な反射神経は幼少期に下平を庇った時に交通事故巻き込まれた時にした臨死体験が原因によるもので異常な反射神経をしてるのでなく世界そのものがスローモーションになっている。まさに次元が違う存在。

早い話が常に100年後までご機嫌様状態。普通の人なら一瞬の爆音も永遠に感じる程であり、長い話を聞けないのも人には数秒前では彼には何時間も前であり、彼の見える世界はホラーそのものである。全てひらがなで会話して薄ら笑いの儚い人間になってしまったのはスローな世界で精神崩壊した為。

試合終盤に事故と過去の記憶を取り戻し髪も黒から幼少期の頃と同じ白に戻った事でスローモーションの世界から抜け出すも、今度は肉体が超スピードで動き全てのエネルギーを燃やし始め最後は命そのものを燃やす状態になってしまい...


  • 松山科学技術総合高校

愛媛県代表。ロボティクスで一目置かれる高校で、スパイク、ブロック対策などいろいろなロボットを作っているうちに本戦に勝ち上がった。最終的には豊瀬に敗れるが、下平はその試合を楽しむことができた。


  • 松本修学館高校(まつもとしゅうがくかん)

長野県代表の私立高校。登校生徒の7割以上が演劇に携わっているという個性的な高校であり、皆が役者のような振る舞いをする。しかし、その正体は演劇部を装った運動部であり、センスを持った人物が多い。モデルは自主性を重んじる校風や文化系が盛ん、そしてスポーツも強いという特徴から、松本国際高校である可能性が高い。


在日アジア人で、小学生のときに日本にやってきた。独特のオーラを放つ二枚目の貴公子だが、その素性は天才的なバレーセンスと執念を持った人物であり、本気になると無言になる。途中で遭遇した鴫澤雪江にプロポーズし、彼女は生理的な拒絶反応を示していたが、それが兄が持つ天才的なオーラと同じように感じていた。

こんな軽い性格だが、いつもそんな自分を空虚な表情で見下ろすもう1人の自分が居る事も理解している。それでも恋人やチームメイトの笑顔を失いたくない事からバレーボールを始めとする皆が求める王子アミルであろうとしており、バレーに対しては超紳士的。


校内唯一の、学費全額免除のスポーツ特待生。そんな立場から記録係を代理したり、レギュラー選手の靴を拭いたりと奴隷のように仕えていたが、実は正リベロ。地べたを這うような動きをしながらも、確実に下平のサーブをレシーブしていた。


  • 謝名高校(しゃな)

沖縄県代表。ビーチバレーが本業で、その技術を生かしたプレーを得意とする。そのため、下平のフローターサーブやネットインサーブも難なく拾うなどしていた。豊瀬と同じ寮に宿泊し、すぐ打ち解けている。モデルは首里高校とされるが、首里にビーチバレー部はない(県内では盛んで、ビーチバレー部がある高校も存在する)。


  • 月聖高校(げっせい)

愛知県代表。メンバーの上背は高くないが、古武術を生かした鍛錬法を採り入れており、鉄壁の守備を誇るといわれている。豊瀬は準々決勝で当たった。モデルはおそらく県内屈指の強豪であり、全国制覇経験もある星城高校と思われる。


いわゆるトランスジェンダー。性別上は女性だったのだが、本人はずっと男だと思っており、そのギャップを克服するためにホルモン療法で男性となった。モデルを兼業し、日本で最も美しいバレーボール選手といわれ、その中性的な顔つきから女性ファンも多い。天才的な古武術のセンスを持ち、自在に力をコントロールできるが、醜いものに対する免疫がない。

大会後にビーチバレーに転向し、読み切りでは清と共に下平・鴫沢雪コンビと戦う。


  • 鬼灯山高校(ほおずきやま)

秋田県代表。高校トップ3と呼ばれるスパイカー三蔵平蔵を擁し、秘密主義の元、チームを強豪に築き上げてきた。プレーは正統派だが、メンバーも下平のフローターサーブを軽々レシーブするなど、技術力は非常に高い。豊瀬は準決勝で激突。モデルは春高バレー準優勝経験を持つ雄物川高校が有力。


高校トップ3と呼ばれるスパイカーで、変幻自在にスパイクを打ち分ける機転の早さを持つ。潔癖症で完璧主義、それゆえ統率を守らない他人に苛立ちを見せることもしばしば。なまはげのような風貌をしており、見た目は野生児タイプだが、実は数学が得意で細かい物事を好むなど、知性派である。なお、三蔵以外は見た目、普通の高校生。

王葉の上屋ほどでは無いが、彼もまた過酷な幼少期を過ごしている。


  • 緋厳院高校(ひごんいん)

熊本県代表。元々県内敵なしの強豪でありメンバーが中学熊本選抜がほぼ進学して来る上に天才、鴫澤天を擁し、皆が時代劇役者のような格好をしている。予選で駿天堂を圧倒する勝利を収めており、駿天堂は打倒に燃えている。モデルはここ数年で全国制覇を何度も行っている、国内屈指の強豪校である鎮西高校が有力。


男子バレー界でも天才の名をほしいままにする異端児で、チョンマゲのように髪を後ろに束ねている。バレー経験は浅く1年半ほどしかないため、ポジション取りは甘く基本ボーンヘッドが多い。また、本領発揮するのも遅いスロースターターであるが、対空時間の長さ、スパイクの威力などすべてにおいて超高校級の逸材。更にコピー能力も半端なく、豊瀬メンバーの得意技を一回見ただけで再現してしまうなど天才たる所以である。

雪江の姉だが、兄妹の仲は至って悪い(実情は一方的に雪江が蛇蠍のごとく嫌っているが、兄としてはメンバーとの不和で半ば引きこもり状態になってしまった妹を励ますために、バレーボールを始めたつもりでいる)。


全国大会終盤に現れた老け顔キャラのホープ。趣味も散歩、俳句、ジオスポットと激渋。

「山本軍師様」の異名を持ち、チームに攻守陣形の指示を手早く行う姿はまさに軍師そのもの。試合中に作戦を考える時にはコート内を散歩するクセがあり、「山本軍師様のお散歩」と注目されている。

審判への異議申し立てを行うことから彼がゲームキャプテンの模様。天のバカの後始末を任される事も多く「ウチのバカが本当に申し訳ございません」と土下座も厭わない聖人。しかし普段は天然であり日頃の散歩中に考え事のし過ぎでしょっちゅう迷子になるらしい。


黒いフェイスマスク(顔を怪我した選手が付ける目の周りと鼻を覆うサポーター)を付けたイカつい風貌のリベロ。スパイクで、文字通り鼻を天に折られた過去がある。

フェイスマスクの下も強面であり嫌いなものは「自分の顔」だが好きなものは「子供」「歌うこと」と強面の下は優しい顔がある。母親を尊敬しており自分も保育士を志願しているが、早々に子供を引きつらせる大失敗をやらかす。しかし、徐々に子供たちの信頼を勝ち取り、そしてフェイスマスクを付けたことで「マスク仮面」と呼ばれ一躍人気者にもなる。また、子供たちに対する読心術を磨いていくうちに先読み能力を身に付けていき、下平の変化球サーブすらもほぼ毎回拾い続けるほどとなった。


右膝にテーピング、頭にヘッドバンドをしたチーム1の長身選手。一人称は「ワシ」。

無回転とスパイクを使い分ける二刀流サーバー。

好きなものは「少女漫画」で、本人もこっそり描いているらしい。実は二枚目な色男に興味を持っている(豊瀬メンバーにも興味を示していたが、同性愛者までではない)。二瓶といいギャップ萌えが過ぎると話題。

嫌いなものは「ハゲいじり


  • 紫文会高校(しぶんかい)

大阪府代表。かつては名門だったがここ数年はめぼしい活躍はなかった。だが、曲者会田そらの救援によって応援を犠牲に勝利をもぎ取ってきたダークホース。駿天堂も毒牙にかかりそうになるが、梧塔や鴛淵らの頑張りによって彼に一矢報いる。

大阪で色の名前が付いた独自の学校名から元ネタは女子高校バレーの超名門、金蘭会高校と思われる(しかし金蘭会は女子校)


天性の運動センスを持つが、スポーツに青春を燃やすことにアンチテーゼを感じており、周囲も含めてスポーツを楽しませない、とにかく心理戦、ルールの盲点などどんな手段を使っても勝つことだけがモットーという、とことん洒落にならない飄々とした曲者。お助けマンとして活躍するのが好きで、いろんな球技に助っ人参加しては全国大会にまで出場してしまう。作者曰く、自分は大嫌いだが敢えて実験的に描いたキャラであり、彼のファンもいることに苦言を呈していたほど、とにかく生理的に虫唾が走るほどのキャラクター。


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