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ゼウスシルエット

ぜうすしるえっと

「A-GXQ754/V2 ゼウスシルエット」とは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する装備である(メイン画像のデスティニーSpecⅡが装備しているユニット)。
目次 [非表示]

【警告】この記事には、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレが記載されています。






























シン・アスカレクイエムを破壊する!!」


概要

ZGMF-X42S デスティニー専用の追加装備。

ザフトがデスティニーと同時期(C.E.73年10月~12月の間)に開発していた武装。が、あまりに破壊力が大き過ぎるが故に結局第二次連合・プラント大戦では使用されないまま終戦を迎えた。その後、経緯こそ不明ながらC.E.75年では世界平和監視機構コンパス及びモルゲンレーテ社が保有しており、劇中ではデスティニーSpecⅡ及びアカツキが装着した。


その名称からインパルス系列のシルエットシステムを発展させた装備と思われるが、仕様は大きく異なる。


と言うのもこの装備、大型の実弾による砲撃に特化した拠点攻撃用装備であり、その装備の構成及び用途から事実上の「デスティニー版ミーティアとも言える装備となっており、ムウ・ラ・フラガシン・アスカの搭乗するデスティニーSpecⅡに本装備を託す際に「お前の武装」と称している。


機構

鳥のような形状を取って単独にて飛行可能な単機形態から、装着対象となる機体の脚部・胸部・背部への追加パーツ及び携行武装に分離して装着される。

その構造上、背部の武装やストライカーパックのような着脱式バックパックなどは装着時にパージする必要がある。このためアカツキの場合は専用ストライカーパックを装備できず、本来のドッキング相手であるデスティニーの場合も背面のウェポンラックにマウントしている「MMI-714 アロンダイト ビームソード」と「M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲」を外す必要がある。

機体重量増加による機動性低下を軽減するため、両脚の膝から下を覆うように装着されるブースターによって対象機体の推力を上昇させている模様。ただし図体が大きすぎて近接戦のような機敏な動きは当然できない上、MS本体の武装を削ってまでドッキングする関係上ミーティア以上に特殊装備としての側面は強い。


武装

リニアキャノン

MSの全長を優に超える超大型の携行式リニアキャノン

銃砲腔部分は交換式となっており予備を含め3本携行している。予備の2本は背部右側にマウントされる。加えて、砲弾は砲身後部に挿弾子の如く剝き出しのまま装填されている。


リニアキャノンは爆薬に陽電子を用いた地中貫通弾/陽電子砲弾(バンカーバスター)を超高速にて射出することにより大型の拠点を一撃で破壊するほどの威力を誇り、ミーティアでさえ2機がかりで少し時間を要したレクイエムの中継ステーション破壊をたった一撃で実現している。しかし、一発撃つだけで莫大な電力を消費するため、基本的に核動力機での使用が前提となる。さらに、銃砲腔は一発で焼き切れてしまうため、銃砲腔の数しか発射できない使い切りとなる。しかし、出力を絞れば複数発射できるのか、銃砲腔の総数より砲弾の総数の方が倍近く多い。


余談

小説版ではアカツキが使用したものが「陽電子砲弾」、デスティニーSpecⅡが使用したものが地中貫通弾と別々で記載されているが、前者は貫通弾として使わなかったために表現が変えられている。


ミサイルポッド

背部左側に装備された実弾兵装。


劇中の活躍

ミラージュコロイドコンテナでレクイエム砲口付近に潜伏していたムウ・ラ・フラガの駆るアカツキに装着されている形で登場、ミラージュコロイド・ステルス解除と共にリニアキャノンを発射してレクイエムの中継ステーションを一撃で破壊する。アカツキがヤタノカガミでレクイエムのビームを反射するために一旦パージされ単機形態に移行、反射後は再度本装備を手に取りスラスターを全開にして離脱した。

この時、レクイエムは陽電子リフレクターを展開中だったので、直接攻撃はせずに、あくまで中継ステーションの破壊による時間稼ぎに徹した。


その後はアカツキのダメージとリニアキャノンを使用したことによるバッテリー消費が大きかったためか共に戦闘宙域を一旦離脱していたが、ブラックナイトスコード ルドラを撃破したシン・アスカデスティニーSpecⅡが合流すると、本装備は再度分離形態となりデスティニーSpecⅡに装着される。ミーティア装備のインパルスSpecⅡデュエルブリッツの援護を受けつつレクイエムの砲口へ急速接近し、インパルスの攻撃でリフレクター発生装置を潰した直後、発射寸前のレクイエム砲口に向けてリニアキャノンを放ち、地下の反応炉まで突貫した陽電子砲弾が爆発、レクイエムの完全破壊に成功した。

ちなみに、レクイエムの反応炉は解体不可能とされ仕方なくプラント(ザフト)が動力炉として使用する手筈となっていた産物であり、それを地表からの一撃で破壊していることから本装備の圧倒的な破壊力がうかがえる。


立体化

METAL ROBOT魂はデスティニーSpecⅡと同時発売。こちらはあくまでデスティニーSpecⅡ用の装備として扱われているため、同METAL ROBOT魂の「アカツキガンダム(シラヌイ装備)SEED FREEDOM Ver.」と劇場版名義なのだが装備ができない

なお、価格はデスティニーSpecⅡより僅かに高い

  1. デスティニーガンダムSpecⅡ…税込18,700円
  2. ゼウスシルエット…税込19,800円
  3. デスティニーガンダムSpecⅡ専用光の翼&エフェクトセット…税込7,150円

 合計…税込45,650円(税率10%)


「HGCE 1/144 デスティニーガンダムSpecⅡ+ゼウスシルエット」としてセット販売。

なお、同時期にアカツキもRGでの発売が予定されているが、こちらにも装着が可能な模様。

また争奪戦がしたいのか⁉︎アンタたちはっ⁉︎

静岡ホビーショーでの担当者インタビューでは、ゼウスシルエット単体で全長500㎜を超える超大型サイズになるとのこと(HGミーティアユニットが485㎜なのであちらよりデカい)。


余談

  • 本装備は劇中にて呼称されることが一切なかった上、豪華版含むパンフレットでも記載されておらず、果てには他の新規機体が早期の1月29日に情報公開されたのにもかかわらずに公開されなかった。そこで2月2日から週替わり入場者プレゼント第2弾の本作に登場するキャラ・メカの設定を一部抜粋した「ミニ設定冊子」で公開されるかと思われたがそこでも記載されず、2月8日のMETAL ROBOT魂での情報解禁によりようやく名称が判明するに至った。

  • ゼウスはその名の通り、ギリシャ神話の最高神にである雷神ゼウスから取られている。
    • スーパーロボット大戦シリーズにおいて初めてシンの救済、及びミネルバ隊側の視点に寄り添ったストーリーを展開したことでシンがユーザーから「リアル系男主人公」と評されるほど大活躍した『スーパーロボット大戦Z』の自軍部隊のデフォルト名が(綴りこそ異なるものの)文字通りの「ゼウス」ZEUTH)であり、偶然かもしれないがシンの最大の活躍を演出するための装備として、何とも粋なネーミングになったと言える。
    • 本記事でも記載されていたが、ゼウスを「天帝」と故意に拡大解釈することで、同シリーズ内のプロヴィデンスガンダムとの関連をこじつける風説が、X(旧Twitter)等を中心に広がってしまった。
    • 「プロヴィデンス」は「天の意思」を概念として示すキリスト教発祥の言葉であり、用法としての「天帝」はそもそもゼウスのような特定の神を呼称した名詞ではない。
    • このこじつけがデザインを務めた射尾卓弥氏の目に留まり、自身のSNSにてゼウスシルエットのネーミングはプロヴィデンスガンダムとは無関係である事を明言している。

  • 後の福田監督のインタビューによると、あれを使えるのは、核動力を搭載したフリーダムジャスティスデスティニーとあのクラスのMSだけ、一時的に借りていたバッテリーのアカツキはリニアキャノンを一発撃つだけで限界であった、とも語られている。
    • また、元々の用途としてはバンカーバスターとして運用することより、オーブ行政府地下の司令室等に逃げ込んだ連中を一撃でバラバラにするといった類のものであり、それが巡り巡って劇中ではデスティニー共々オーブを守るために用いられることとなった。

  • ビーム兵器の普及したC.E.世界では先祖返りしたかのような実弾砲だが、実際のところ『DESTINY』でのレクイエムの中継地点ステーション・ワンの破壊に要した時間を見るに大型拠点や施設への攻撃力はどうやら実弾砲に軍配が上がる模様。加えて、高火力なビーム系の兵器を多数搭載しているデスティニーでは理論上大抵のMS・MA・戦艦は撃破できるため、ゼウスシルエットは対大型施設・戦術兵器用の特殊装備として完全に割り切った設計にしたものと考えられる。

  • なぜこれほどの武装をザフトが手放していたのかは不明となっているが、第一次大戦後のフリーダムの処遇を考えると、ユニウス条約に抵触する危険性のある兵器(ゼウスシルエット自体に核は積んでいないものの核動力機による運用が前提の設計である)を厄介払いした可能性はある。

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

アカツキガンダム デスティニーガンダムSpecⅡ

シルエットシステム

最終決戦仕様

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