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この項目では、ジャイアントパンダの生物学的項目について解説する。


🐼概要

哺乳綱食肉目クマ科に属する珍獣。原産地はチベット中国西部。

白と黒の独特な模様、ころころとした体型が特徴。

食肉目の名に反して草食動物にカテゴライズされており、食餌のほぼ全てをでまかなっている。稀に昆虫死肉などにも手をつけるが、うま味受容体が退化しているため好んで食べることはなく、草食動物の分類を逸脱するほどの割合ではない。


他の草食動物の例に漏れず腸内で多数の細菌と共生しており、セルロースを細菌に消化させていると見られている。しかしながら胃や盲腸を拡大してセルロースを溜め込んで消化できる構造にはなっていないので、消化効率は非常に悪く、一日の大半を食事に費やしている。体重あたりの割合だと牛の10倍も食べている。


環境の都合で笹ばかり食べているが、コアラのような極端な偏食家ではなく、入手できれば果物根菜も好み、春先にはを好んで食べている。飼育下では人参サトウキビなどを与えることもある。

レッサーパンダは竹は葉っぱしか食べないが、ジャイアントパンダは竹の幹もバリバリと食べる。


植物食性である為か、性質は他のクマに比べ割とおとなしく、比較的人にもなつきやすいので飼育下の幼獣であれば飼育員が抱き抱えたり一緒に遊んでやったりしていることもある。

しかしそこは矢張りクマ、獰猛な一面もあり牙や爪も長く、成獣は飼育下といえど直接接触はできない。

農家ヤギが捕食されたり、動物園が襲われた事件もある。

たれ目っぽい毛色の模様とは裏腹にツリ目目つきは結構厳しく、良く見ると瞳孔のように縦長になっている。


発情期間が非常に短く(年に2~3日)、また普段は単独行動を好み相手のえり好みも激しいことから繁殖の効率の悪さはかなりのもので、現在の個体数減少や動物園での繁殖の難しさの一因ともなっている。

また産まれた子は体長15~17cmととても小さいため母親が誤って踏みつぶしてしまう事故も発生しやすい。

動物園でよく寝ている動物というイメージがあるが、正しくその通りで、一日の大半は食っちゃ寝である。


童話的な外見から様々な意匠に用いられる。オカピコビトカバとパンダを合わせて『世界三大珍獣』と呼ぶ事がある。


また、古文書によっては鉄を食う生き物として伝えられたり(古代では矢などの武器は竹製主体だったが時代を経るにつれて鉄製に武器が変わった。これに関連して伝承が竹を食べる⇒武器を食べる⇒鉄を食べるに変遷していったためとされる)、の正体(白黒の色合いが似ているマレーバクと混同したようである。)とされたりする事もあり、未確認動物として結構昔から認知されていたようである。ただし、『実在する動物』として発見されたのは1825年に発見されたレッサーパンダが先である。そのため「パンダ」の漢字表記(中国語名)はレッサーパンダの見た目から「熊猫」となった。後にジャイアントパンダが発見されると同じように竹を食べる動物のため「大熊猫」という漢字表記が当てられた(区分するためにレッサーパンダは「小熊猫」となった)。ジャイアントパンダがネコに似ていないのに「」の漢字が入るのはこのためである。


🐼保護政策

生息地の開発密猟が原因で、大幅に数を減らしている。現在は厳格な保護政策が敷かれており、密猟で死刑になった者もいる。現在世界各地の動物園にいるパンダは全て中華人民共和国からのレンタル(年間1億円程度)であり、中国政府はパンダ所有権の譲渡は認めていない。この事について欧米圏では『パンダの稀少性につけ込み外貨を稼ぐ悪質な商売だ』と揶揄する声も多いが、レンタル料は野生パンダの保護に充てられている。


中国に「国籍」がある全てのパンダから生まれた子は全て中国政府の所有物となる。レンタルで海外の動物園に移動したパンダが出産した場合、成長すると全て中国に「返還」しなければならない。


🐼その他


🐼イラスト的概要

リアルな作品からディフォルメされた作品、擬人化まで多彩な系統の絵につけられるのは他の動物系イラストと同じだが、パンダの場合はそのころころとした風貌からか、カッコいいアレンジよりは可愛いアレンジの作品が多い。

尚、パンダの尻尾は白い(稀に黒い毛が混ざる個体は居る)が、イラスト化されたパンダにはしばしば尻尾が真っ黒い作品が見られる。

こうした間違いは、イラストのみならず玩具等でも散見される。


🐼関連タグ

パンダ:ジャイアントパンダのキャラクターについてはこちらのタグを参照の事。

レッサーパンダ 

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