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コン・バトラーV

こんばとらーぶい

1976年に放送されたロボットアニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」の事。または同作品の主役ロボットの名称。
目次 [非表示]

概要

  • 全長:57メートル
  • 重量:550トン
  • 装甲材質:サーメット
  • 動力源:原子力エンジン
  • 飛行速度:マッハ11

通称『コンV』。

コンバットCombat)+バトラーBattler)に5機合体と言う意味で名付けられたローマ数字のを英字のVにしたもの(仮名称の『マグネスⅴ(ファイブ)』の名残)が名称の由来とされる(つまり、5機合体仕様人型戦闘兵器)。

バトルジェット、バトルクラッシャー、バトルタンク、バトルマリン、バトルクラフトの5機のバトルマシンが縦一列に合体して誕生するスーパーロボット

南原博士キャンベル星人の地球侵略を予期、それに対抗する手段の一つとして、国連の協力の下完成させた。

原子力エンジンをジェネレーターとし、そこから発電された電気を基に生み出される『超電磁エネルギー』で稼動、脳波コントロールによって操縦を補助するシステムを搭載している。


合体ロボとしては元祖ではないものの先駆的存在の一つであり、プラモデルフィギュアなどの玩具で再現可能な『理に適った合体・分離・変形機構を持つ合体ロボ』としてなら史上初。当時、ゲッターの合体に不満を持っていたファンが「ようやく納得のいくものが出た」と感心するほどの完成度だったと言う。

装甲材質として設定されているサーメットは現実にも存在する金属で、ドリルなどの原材料として使われているものである。しかし硬度はあるものの耐久力は他のロボットの材質と比べても見劣りし、装甲の防御力も決して高くないものではないため、劇中ではしばしば敵の攻撃にダメージを与えられることがあった。もっともコン・バトラーVの場合、装甲よりエネルギー出力を重視した機体であるため、防御には超電磁エネルギーフィールドを使用する形を取っている。


全長と重量が日本一有名であろう合体ロボ(EDで身長・体重として歌われていた)。全長や重量の数値などは元来裏設定的なものとして扱われていることが多いが、本機のそれは主題歌の歌詞にもなっているため、アニメしか見ていないファン、更には本編を見てすらいない若い世代にも広く知られている。パロディの題材としても『サイボーグじいちゃんG』のジジラ、『武装錬金』のバスターバロン、『デストロイオールヒューマンズ!』のメカ大統領(どう見てもそんなに大きくないが)などにそのまんま流用されている。また、吉岡平原作の鉄甲巨兵SOME-LINEはコンvの倍の身長114m・体重1100tである。

ちなみに実際にこの身長・体重でロボを作ると、まるで木材のような密度になってしまうが、軽ければ軽いほど大気中を飛行させやすいので理にかなっていると言える。防御力をある程度犠牲にしている理由の一つと言えるだろう。

登場した武装や技の数が豊富なことでも有名で、強化措置で追加されたものや一話限りのものも含めれば、数あるスーパーロボットの中でもトップクラスである。



バトルマシン

バトルジェット

頭部を構成する小型戦闘機。パイロットはリーダーの葵豹馬

マッハ11の機動力を有する。武器はマグネレーザー、スカイリッパー、ドスブレッシャー。


バトルクラッシャー

胸・両腕を構成する大型爆撃機。パイロットは射撃が得意な浪花十三

合体後に使用する武器・ワンダーレストをそのまま使用できるため、火力が高い。他にエレクトロダート、グランブリット。


バトルタンク

腹を構成する重戦車。パイロットは力自慢の西川大作

全体の4/11を占める最も重いユニットで5機の中で唯一飛べない。メインジェネレーターはこの機に内蔵されている。

武器は380ミリ戦車砲、アンカーナックル、パワーアーム。


バトルマリン

股間と脚を構成する飛行戦艦。パイロットは製作者・南原博士の娘の南原ちずる

水中潜航可能。移動時にはクレーンを展開し飛行できないバトルタンクを輸送する。またメカニフィクサーという修理装置を搭載しており、故障した他機を修理することができる。

武器は爆雷とマリンミサイル。


バトルクラフト

足を構成するドリル戦車。パイロットは天才児の北小介

飛行も潜航も地中移動も可能な万能機。合体時に二つに分かれるだけでなく、それぞれ運用が可能で左右にコックピットがある(通常は右側に搭乗)。ひおあきらによるコミカライズ版では、搭乗スペースに余裕があるためほかのメンバーを乗せて移動したこともある。

武器はクラフトドリル、クラフトミサイル。また煙幕発生装置も内蔵している。


性能

コン-バトラーV放送35周年

超電磁エネルギー由来の強力なパワーを誇り、それを応用した攻撃や防御、その他多数の武装を用いて戦う。

人類の通常兵器とは比較にならない戦闘力を有し、人類側の戦力で唯一キャンベル星人のどれい獣マグマ獣と互角以上に渡り合える存在である。

合体システムの関係上、機体を構成する5機のバトルマシンにそれぞれ一人ずつ操縦者が乗り込む必要がある。コン・バトラーVへの合体時にはバトルジェットのパイロットがメインパイロットとなるが、状況によってはほかのパイロットが操縦する場合もある。


通常の操縦以外に機体の複雑な制御を脳波コントロールシステムによって補助しており、それを応用して操縦者の脳内に操縦方法を刷り込むなどといったことが可能である。合体後もメインパイロット以外は機体コントロールなどの制御担当に回されるため搭乗しているだけでも十分機能としての務めを果たしている。ただし、脳波コントロールシステムを正常かつ効率的に稼動させるためには、操縦者5人の脳波が常に同調していなければならない

コン・バトラーVへの合体(コンバイン)及び合体維持に至っては完全な同調が必要となり、極限の精神集中と、何より強固な『仲間同士のが必要不可欠となる。

合体支援のためにそれぞれのバトルマシンのパイロットの脳波を測定し、管制を行う『ロペット』と呼ばれる専用の支援ロボットが居り、彼の存在もまたコンバインの要となる。


以上のことから操縦者は並みの人間には務まらず、優れた身体能力と脳波コントロールシステムに耐える強い精神力と集中力が要求される。


という割には、戦闘中結構脳波が乱れているように見える場面が多く見られたため、脳波の一致は合体時だけ必要なんじゃないかという疑惑もある(現に豹馬が重傷を負った状態で合体し、気を失う前にちずるに操縦権を渡しているシーンがあるため、合体していればパイロットがが一人欠けていても十分戦えるのでは、と言う意見がある。しかし合体できないとすべての能力を発揮できないことを考えればそうとは言い切れない)。そのため、昔のアニメ雑誌では「日本の大学入試みたいな合体システム」というツッコミがされたこともある。


武器及び技

※先述の通り数が非常に多いため、代表的だと思われるもののみを抜粋。


  • ワンダーレスト

一言で言えば可変式複合兵装。手首から出現する7種類の武装をそれぞれ使い分けることが可能で、汎用性が高い。連射式ミサイル『ロックファイター』、大型クロー『バトルガレッガー』、火炎放射器『アトミックバーナー』、ワイヤー付きドリルアンカー『スプリングクラッシャー』、トゲ付きハンマー『超電磁クレーン』、ワイヤー付きトゲ分銅『グラブワイヤー』が存在する。内、アトミックバーナーは左右に出るパターンと両腕をあわせて出現するパターンがある。体内に内蔵されているわけではなく、武装を選択して基地内から転送し手首から出現する形を取るとのこと。


コン・バトラーV

オープニングの歌詞で歌われているコン・バトラーVの代名詞とも言える武装の一つで、第4話「特訓!超電磁ヨーヨー」から登場した。

元々はバトルリターンという両肘と両腰にある円盤を投げつける武器だったが、どれい獣デモーラの溶解液に対抗するため、耐久性の高い新合金アルファ鋼で急遽作りかえられヨーヨーとして使用することとなった。

バトルリターンを合体させたカッター付きヨーヨーを高速回転させ、超電磁波の誘導により自在に操る。さらに2つのヨーヨーを合体させ、巨大な一つのヨーヨーとすることも可能。攻撃だけでなく、防御にも使用されることが多く、敵の攻撃をヨーヨーではじき返すといった芸当も見せている。

元ネタはスケバン刑事のヨーヨーであった事が、2021年に高千穂遥の口から明らかにされた。


  • ビッグブラスト

腹部(というか股間)から発射される大型ミサイル。弾頭の色は黄色。その大きさから基本的には1発しか発射できないが、後に基地から転送・装填できるようになったため連射が可能となった。

進行途中で無数の弾頭に拡散するクラスター爆弾に近い性質を持った『ビッグブラスト・ディバイダー』と呼ばれる別タイプもあり、こちらは青色の弾頭。通常のビッグブラストとの選択式となるが、転送装填により戦闘中でも選べるようになった。


  • ツインランサー

第28話「やった!ニューV作戦」から追加された3つの新兵器の1つ。

両肩から射出される2本の接近戦用の。柄が非常に短く、槍というよりナイフ短刀に近い性質を持ち、両手で2刀流のように扱う。見た目通り手数に優れ、合体させて柄の両側から刃が出ているダブルセイバーのような形態にすることも可能。

元がバトルクラッシャーの主翼であるため、初期は破壊されると分離できないという問題が起きた。その対策として予備の主翼を転送できるよう改良され、それらのチェックをコクピットから行えるようになった。


  • Vレーザー

第28話から追加された新兵器。

額のV字型の飾りから照射されるレーザー。実体化させてブーメランのように投げる『Vカッター』という変則技も存在する。


  • バトルチェーンソー

第28話から追加された新兵器。

背中にあるバトルタンクのキャタピラが分離した後、多数の刃が生えて敵を切り刻む。これも破損すると分離できない欠点が生じたが、転送装填の技術を応用することでその心配はなくなっている。


超電磁ロボコンバトラーV

コン・バトラーVの決め技の一つ。『超電磁タツマキ』で相手の動きを止めた後、両腕を超電磁ギムレット(要はクリスタルカッター)に変形させ、高速で錐揉み回転しながら電磁竜巻の奔流を纏い突撃、そのまま貫きトドメを刺す。発動時は超電磁フィールドで本体を包み、フィールドの対流により貫通力を高めている。

応用技として、ギムレットを敵に突き刺したまま投げ飛ばす『スピン投げ』という技もある。

  • 超電磁タツマキ

赤色の電磁竜巻を相手にぶつける。命中した相手は強力な磁界に捉われ磔状態となり、一切身動きが取れなくなる。決め技『超電磁スピン』を確実に当てるための布石。複数の竜巻を発生させ、相手を包みこみ動きを封じる『超電磁ウズマキ』という応用技も1度だけ使用した。

所謂『ホールド技』の元祖といえる技。それ以降のロボットアニメでは動きを封じる技を使用するパターンが増えている。


  • グランダッシャー

コン・バトラーVの決め技の一つ。『グランライトウェーブ』を敵に向けて照射し光のレールを形成、それを利用し敵の動きを止めた後大型戦車形態へと変形、その上をフィールドを纏った状態で高速で突き進み、体当たりで敵を粉砕する。

元々は合体ギミックのない超合金の変形ギミックを本編で武器に取り入れたもの。


  • グランライトウェーブ

グランダッシャー使用時に胸部分から照射される超電磁フィールドを応用した実体化光線。突撃時のレールの役目を果たす他、『超電磁タツマキ』と同様に相手の動きを止める効果を持つ。


コン・バトラーV6

長谷川裕一作の超電磁大戦ビクトリーファイブゴッドバード(漫画作品)では強化型のコン・バトラーV6が登場する。

6号機はバトルアーマーと呼ばれ、スーパー合体の様に分割して全身に装着される。合体時の叫び声は「アーマードコンバイン!」。本来は無人機だが、緊急時にはロペットが操縦する(または接続される)。

装甲が強化されるだけでなく、超電磁ヨーヨーを大型化した超電磁ヨーヨーハイパーという武装も追加されている。両腕に装備されたダガーギムレットを展開し超電磁スピンの強化版「超電磁スピンファイナルストライク」を出すことが可能。ダガーギムレットは格闘戦にも使用され、ツインランサーとの併用により更なる攻撃力の強化を行うことができる。

ボルテスⅦと同様、スパロボシリーズでの登場が望まれる。

関連項目

超電磁ロボコン・バトラーV ロペット 南原博士

葵豹馬 浪花十三 西川大作 南原ちずる 北小介

ボルテスV:続編の主役ロボ。外見がそっくりであり、世界観の繋がりはないがスパロボでは合体攻撃を持つ。

鉄甲巨兵SOME-LINE吉岡平原作のスーパーロボット小説で、パロディのネタの一つにコンvが用いられている。前述通りSOME-LINEの身長・体重はコンvの倍である。

表記揺れ:コンバトラーV コンV

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