まじんのいないまほうのランプ

まじんのいないまほうのらんぷ

『ドラえもん』に登場する、ひみつ道具。及び、同名のエピソード。

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目次 [非表示]

1 解説

2 ストーリー

3 アニメにおける原作との主な相違点

3.1 1986年版

3.2 2000年版

3.3 2011年版

4 関連タグ

解説

ドラえもんカラー作品集3巻及び、藤子・F・不二雄大全集16巻に収録

これを持って人の名前を呼ぶと、その人をランプの中へ吸い込み魔神にすることができる。また、その魔人は主人の命令を必ず実行しなくてはならず、そのことをやり遂げなければ元の姿に戻ることはできない。

ちなみに下記の1986年版では、人を吸い込んだり呼び出す際には「アブラカタブラ」と唱える必要があり、2000年版はサブタイトルが「誰でもまじんランプ」に変更され、内容も実質アニメオリジナルのものとなっている。

ストーリー

宿題が大変で困ったのび太は、こんな時『アラビアンナイト』のランプの魔神があったらとダメもとで話すが、ドラえもんは「あるよ」とこのランプを取り出した。だがのび太がこすっても何も出てこず、ドラえもんがのび太の名を呼ぶと、のび太はランプの中に吸い込まれ、ドラえもんが呼び出すと魔神となって現れ、宿題をするよう命じられるとすぐこれに取り掛かった。

宿題を終え元に戻ったのび太は、このランプをしずかにも見せてあげようと思ったが、ママからお使いを頼まれてしまったので、このランプを使ってママを魔神にし、お使いに行かせた。その間に自分はしずかの家に向かったが、途中で会ったスネ夫から新しい漫画を十冊買ったことを聞かされるが、自慢しただけで見せてもらえずアッカンベーもされたことで腹が立ち、スネ夫も魔神にして漫画を持ってこさせた。

しかし今度はジャイアンと遭遇して漫画を奪われそうになったので、再びこれを使って魔神にし、しずかの代わりに庭掃除をやらせた。そして自分はしずかと漫画を読んで楽しい時間を過ごしたが、帰る途中でジャイアンとスネ夫に襲われたので、ランプの中に隠れ、様子を見に来たドラえもんは呆れながらランプを回収するのだった。

アニメにおける原作との主な相違点

大山版は1986年6月13日及び2000年5月12日に、水田版は2011年10月28日に放送されている。ただ上記の通り2000年版はアニメオリジナルに近いため、単にストーリー解説を行う。

1986年版

サブタイトルが「魔神のいない魔法のランプ」に変更。
宿題をしている最中にのび太はドラえもんに「たまには頭を使ってみる気ない？」と声をかけたが、「失礼な！僕はいつだって頭を使ってる！今だって僕の頭は大忙し！」と言って、アラジンと魔法のランプのゲームブックを一生懸命に読んでいることを説明した。ちなみに魔法のランプのイメージでは、魔神を呼び出した少年はのび太になっていて、宿題をするよう命令している。
のび太は外出してすぐ先生と遭遇してしまい、これから家に行って成績の件を話そうと思っていると聞かされると、先生も悪いと思いながらも魔神にして自分の家に帰らせた。
のび太は漫画を持って帰って来たスネ夫を遅いと言って叱ったが、反省しているようだったので、下がってよいと言って許した。またスネ夫が元に元に戻った時、既にのび太は漫画を持ってその場を去って、これにはスネ夫も悔しがっていた。
のび太はジャイアンから逃げた際、小石につまずいたが、すぐに振り返ってジャイアンを魔神にした。また。また、しずかは庭掃除の後、風呂掃除とお使いもしなくてならなかったので、庭掃除をさせた後ジャイアンにはこれらもさせていて、用が済んだ後は帰るよう言っている。ちなみにしずかから漫画を読むのが早いこと言われるとのび太は、もし学校の教科書が全部漫画だったら出木杉になんか負けないと豪語している。
ゲームブックを読み終えたドラえもんは、いつものパターンだと、イタズラが過ぎてそろそろしっぺ返しを食らっている頃だろうと予想し、のび太の様子を見に行った。一方のび太も追いかけて来たジャイアンとスネ夫に、おかげで楽しく過ごさせてもらったや、君達もご主人様のために働けてさぞ満足などと行ったが、結局追いかけられることとなった。ちなみにこの時のび太はポケットから飴玉やガム、画鋲を撒いて2人の気をひき、2人もいちいちそれに気を取られては、「んなことをしてる場合じゃない！」と追いかけ続け、空地に着いた際も「そうこうするうちに見失ってしまった」とまたもハモっていた。
のび太が隠れたのは土管の中で、ジャイアンとスネ夫は挟み撃ちにするつもりだったが、お互いに顔を打ち合ってしまった。またやって来たドラえもんは魔神になったのび太を呼び出して元に持っていいと命じたが、用事を済ませないと元に戻れなかったため、ドラえもんは自分を背中に乗せて町内を十週するように命じたが、途中でのび太は力尽きドラえもんは振り落とされてしまった。

2000年版

空地でのび太はジャイアン、スネ夫とジャンケンをして漫画を読む順番を決めたが、自分が最初に負けたにもかかわらずスネ夫は順番をジャイアンに譲り、これにのび太は抗議するが聞く耳を持ってもらえなかった。更に帰宅するとパパがママからお使いを頼まれていて、パパはゴルフ中継を理由にお使いを任されてしまった。

これに絶望したのび太は、ドラえもんに泣き付き、どこに行ってもカースト的に自分が一番弱くなることを説明。だがドラえもんは「人に命令する道具は感心しない」と言い協力を渋り、「人に命令される辛さを少しでも分かってもらいたい」と説明されると「誰でもまじんランプ」を取り出した。そして庭で洗濯物を干していたママを吸い込んで魔人にし、お使いのパン粉を買いに行かせた。

その後このランプを持って外出したのび太は、偶然会ったしずかを魔人にしてしまい、とりあえず「バイオリンを聞かせて」とお願いするが、演奏のひどさに我慢できずすぐに止めさせ先を急いだ。そしていざ空地に着くと、スネ夫を魔人にしてジャイアンから漫画を取り返そうとした。嫌がるスネ夫を強引に向かわせたが、スネ夫はジャイアンにボコボコにされ、漫画もスネ夫と同様に真っ黒の粉々になって読めなくなってしまった。

そしてジャイアンに気付かれ追いかけられたので、ジャイアンを吸い込んで魔人にし、ジャンケンをした後再び魔人にした。するとその時逃げた飼い犬を追いかける少女がやって来たので、ジャイアンにこの犬を捕まえさ、その後も魔人にしたジャイアンに風船や川に落ちたサッカーボールを取りに行かせたり、大量の本を運ばせたり、グラウンドの草むしりをさせたりしたので、ジャイアンはヘトヘトに疲れ果てた。

だがそこにスネ夫がやって来てジャイアンにランプのことを教えたため、のび太は激怒したジャイアンに追いかけられることになってしまった。のび太もスネ夫やドラえもん、しずか、ジャイ子の顔真似&声真似をしたが、怒りに我を忘れたジャイアンには無効だったため、のび太は自分がランプの中に入ることで何とかこの場を回避した。

一方ドラえもんはズタボロになったスネ夫を発見して訳を聞き、「今頃ジャイアンにメタボロにされてる」と言われたので心配になり、のび太を探しに急いだ。だがその頃、魔人となったのび太はランプを拾った先生に早く宿題をするよう言われたので、その指示に従い家に帰って宿題をし始め、アトカラやって来たドラえもんも先生から話を聞き安心して帰宅。そしてママは進んで宿題をするのび太を褒めるが、宿題が嫌なのび太はドラえもんに助けを求め、ドラえもんは「全部やれば元に戻れるよ。頑張ってね！」と笑っていた。

2011年版

冒頭ドラえもんは宿題しているのび太を励ましたが、その励まし方がいい加減で、のび太から「他人事みたいに！」と反論されたが、「他人事だもん」と開き直っていた。
宿題が終わった後のび太はドラえもんも魔神にして部屋を片付けさせた。
漫画を渡した後、のび太からお礼を言われたスネ夫は流れで「どういたしまして」と言ってしまっている。またこの後ジャイアンと遭遇したのび太は、手に持っている本は何かと聞かれ、とっても難しい本を答えたが、お前が漫画以外の本を読はずないと見抜かれ追いかけられた。
しずかから宿題があると聞いたのび太は、通りかかった先生も魔神にして宿題をやらせたが、しずかから宿題は自分でやるべきと強く言われてしまった。しかしこの時のび太はついしずかの名を呼んでしまったために、彼女も魔神となってしまい、すぐに呼び出し好きなことをしていいと言ったが、バイオリンを演奏しだしてしまった。
しずかが演奏を終えたと同時にジャイアンも元に戻ってのび太に怒りを突けに来たが、のび太がうっかり名前を言ったために、またランプの中に入ってしまった。そしてのび太も元に戻った皆から追いかけられることとなり、ランプの中に逃げ込むもジャイアンにボコボコにされてしまい、ドラえもんに呼び出された際にはズタボロになって、ジャイアンと共に出て来た。