データ
初出 | 第9世代 |
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効果 | 持たせたポケモンが4回以上当たる攻撃技を命中させると必ず4回以上当たる |
英語名 | Loaded Dice |
概要
「ポケモンSV」から登場するアイテム。
「タネマシンガン」など「攻撃回数がランダムに変動する連続攻撃」の最低数が、持たせたポケモンに限り4まで上がる。
まさにイカサマ。
誤解されやすいが、技の命中率を上げる効果は無いので注意されたし。
連続攻撃を主力とするポケモンと相性がよく、特に高威力の技が命中率に難のあるこおりタイプやいわタイプのポケモンであれば採用を検討できるだろう。
特にセグレイブはつららばりとスケイルショットの2つのタイプ一致の連続技を持ち、元々火力・耐久共に優れているため持ち物によってそれらを補強する必要性が薄くいかさまダイスを持たせるポケモンとしては大変優秀である。
性能だけ見れば「特性スキルリンクの下位互換」とも取れるが、スキルリンクが特性であるのに対し、いかさまダイスは道具であるため、他の特性と組み合わせて使えるというメリットもある。
代表的なのが、連続攻撃技を強化する性質上、それらの威力を最大限高められる「テクニシャン」持ちのキノガッサやチラチーノなどである。逆に「スキルリンク」持ちに持たせた場合、全く意味がない死に道具になってしまうので注意(特性の効果が優先される)。
キノガッサはキノコのほうしからのがんじょう剥がしのきあいパンチコンボ、チラチーノは積み技からの抜き性能とどちらも高相性と言える。
ダブルバトルでは味方のコノヨザルに「ミサイルばり」をあえて打つ事で「ふんどのこぶし」を高威力で使用可能にするコンボも考案されている。
また、「トリプルアクセル」「トリプルキック」にも効果がある。3回攻撃なので、4回の最低保証がある=最初の1回さえ当たれば3回全てヒットするということになり、命中判定が最初の1回だけになる(スキルリンクと同じ挙動)。これらの技の安定性を向上したいだけならこうかくレンズの方がいい(1発あたりの命中率は99%となり、3発全てヒットする確率は97%に跳ね上がる)が、他の連続攻撃技も同時に採用するならこの仕様を活用できるだろう。
同様の原理で、「ネズミざん」にもこの最低4回保証の効果は適用されており、5回目以降のヒット数も「命中率判定」から「ランダム」に変更される。
その効果から連続攻撃に滅法弱いレートの万年上位対策として挙げられている。
奇しくもPVでこの持ち物を所持していたキノガッサとは、実際のランクマッチでも相性が良いようで、あちらの採用率の高い持ち物となっている。
このアイテムがゲームに存在するだけで、相手にこのアイテムを意識させることができる。連続攻撃技を偶然複数ターン連続で4回以上当てることができたら、他のアイテムを持っていてもこのアイテムを持っているのだと誤認させることができる場合があり、儲けものである。
というのも連続技のヒット率は平等ではなく、2発と3発がそれぞれ35%の一方、4発と5発はそれぞれたった15%しかない。つまり、「2/3以上は3発以下なので、4~5発当たるのが一撃技に匹敵するくらい当たらない」と考えると、4発以上当たった時点でイカサマを疑われるのも仕方のないことなのだろう。
因みに、いかさまダイスを持たせて最大攻撃回数5回の技を繰り出す時、ヒット数が4回か5回になるわけだが、その確率はそれぞれ50%となる。
また、旅パでも優秀な持ち物となっている。
いかさまダイスが入手できるのは、ハッコウシティのデリバードポーチかその手前にある東1番エリアでのトレーナー撃破数報酬。
それだけでなく、ちょうどその辺を占拠しているメロコを倒すことでタネマシンガンとロックブラストのわざマシンが作れるようになる、というのが大きい。
まだ比較的序盤ながら、威力100~125の攻撃わざが使えるようになるのは破格。入手直後から最終盤までずっと役に立ってくれるだろう。
ちなみに、技の「イカサマ」とは特に何の関係も無い。
余談
ポケモンカードゲームではXYの頃に「欲張りダイス」「イカサマコイン」というカードがそれぞれ登場しているものの、「いかさまダイス」というカードは登場していない。
ポケモンSVより20年以上前のゲームであるFF6に「イカサマのダイス」という武器が存在する。
こちらはダイスを2つ投げて出た目でダメージを与える「ダイス」にもう一つダイスを加えて投げるという点がイカサマの武器。
一見ランダム要素を安定させる「いかさまダイス」とは真逆の性能だが、「そもそもの期待値が大きい」「ランダム要素以外の追加効果が優秀」という点で安定して使える壊れ武器となってしまっている。
関連タグ
偶然にもポケモンSVの発売と近い時期に「イカサマダイス」というカードが登場している。
スキルリンクのように全回数ではなくあえて4回以上という効果から恐らく元ネタだと思われる。直接の関連性はないが、とある作品に登場する有名な場面にて四五六賽が使われたイカサマが行われていたためそれをネタにしたイラストも存在する。