これだから魔法使いはやめられん
魔法の世界では天地がひっくり返ることもある
概要
作中での魔法使い達を束ねる組織「大陸魔法協会」の創始者であるエルフの大魔法使い。
神話の時代の魔法使いと呼ばれており、1000歳以上のフリーレンより遥かに年上で、かつて伝説と称されたフランメの師匠でもある(つまりフリーレンはゼーリエの孫弟子にあたる)。文字通りの生ける伝説。
なおフリーレンと違って出るところは出ている。
人物像
エルフらしからぬ好戦的で苛烈な性格をしており、弟子であるフランメからは「平和な世界を想像できない人だから魔王を倒せない」と評されている。
組織運営もワンマン気質なところがあるが、部下や弟子の忠言はちゃんと聞きいれるタイプであり、自分の考えが間違っていたとわかれば素直に謝罪の意を見せることもある。
エルフらしく弟子の死に動じたり感情を乱す様子を特に見せないドライな性格をしている一方、弟子たちの事は鮮明に記憶しているらしく、「弟子を取って後悔したことは一度も無い」とまで言いきっている。
魔族との戦いの末に死んだ弟子の亡骸を見て「優しい魔法使いは長生きできない」とどこか寂しげな様子で呟き、その友人であった部下のゲナウが悲しむ素振りも見せずに「立派な最期だった」と言い切る姿を見て「貴様は薄情だ、気分が悪い」と言い放ったりと、それなりの人情も持ち合わせている。
フリーレンとはあまり仲が良くないらしく塩対応なところがあり一級試験が終了するとフリーレンを1000年出禁にした(逆を言えば千年後は出入りしてもいいという事)。逆にフリーレンもゼーリエに会うことに対してすごく嫌そうな表情をしたりしている。
しかし、同時に互いによく知る相手だからこそ一定の信頼は持っているようで、フリーレンは「ゼーリエの直感はいつも正しい」と評しており、一級試験の際のゼーリエの言葉も素直に受け入れている。逆にゼーリエも初めて出会った際にはフリーレンのことを「気に入った」と言っていると同時に「野心が足りない」とも評しており、一級試験の際も如何にもフリーレンが自分相手に食い下がってほしいと願っているような物言いをしているので、あまり仲は良くないなりに気にはかけている様子。
能力
戦闘方面においてはフリーレンの完全上位互換。
神話の時代から生きているだけあり凄まじい魔力量を誇り、魔力を制限している状態でさえフリーレンの全力に相当する魔力を放出している。
さらに人類の歴史上で生まれたほぼすべての魔法を網羅していると言われており、その万能さは「地上で全知全能の女神に最も近い」と評されるほど。
ただし、一級魔法使いが受けることができる「特権」の「好きな魔法を得ることができる」というのは彼女が会得したその魔法を《魔法を譲渡する魔法》によって切り崩して与えるという形になるため、少なくとも「作中で一級魔法使いが特権で得たと明言されている魔法」は使えなくなっている可能性が高い(ただし、学びなおすことで再取得することはできるとのことと、他にも大量の魔法を使えるため大した問題ではないが)。
余談
ゼーリエとはドイツ語で「続いていく・連続する」という意味。
アニメのOPにも当然登場した。
……が、彼女が登場したカットは本が積まれた暗い部屋で、ものすごく悪い笑顔をしながら頬杖をついて玉座に偉そうに座り、いかにも黒幕のような姿というものであり、原作未読勢は彼女をラスボスである魔王ではないか?と誤解する者もいた。
もっとも、放送範囲が1級魔法使い試験編までであると推測されるため、事実上のラスボス候補であることに変わりはないが……。