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これだから魔法使いはやめられん。

魔法の世界では天地がひっくり返ることもある。


解説

CV:伊瀬茉莉也

作中での魔法使い達を束ねる組織「大陸魔法協会」の創始者であるエルフの大魔法使い。


神話の時代の魔法使いと呼ばれており、1000歳以上のフリーレンより遥かに年上で、かつて伝説と称されたフランメの師匠でもある(つまりフリーレンはゼーリエの孫弟子にあたる)。文字通りの生ける伝説


フランメからは「師匠(せんせい)」、フリーレンからは「ゼーリエ」、それ以外からは「ゼーリエ様」と呼ばれている(一部例外あり)。

現在の弟子にゲナウゼンゼレルネンファルシュなどがいる。


人物

性格

作中世界でも屈指の力を持つが、"平和"を"停滞"と考える価値観から、魔王軍との戦いには干渉せず成り行きに任せており、現在でも残党狩りは全て部下に任せている(弟子であるフランメ曰く「平和な世界を想像できない人だから魔王を倒せない」)。

唯一の例外は黄金郷のマハトによって北部高原全体が黄金化されようとした時で、この時はさすがに部下と共に干渉している。


エルフらしからぬ好戦的で苛烈な性格をしており、外面も内面も傲岸不遜。

大陸魔法協会の組織運営もワンマン気質なところがあるが、部下や弟子の忠言はちゃんと考慮するタイプであり、自分の身立てが間違っていたと分かれば素直に謝罪の意を見せる事もある。


能力

人類の歴史上で生まれたほぼ全ての魔法を網羅しているといわれており、その万能さは「地上で全知全能の女神に最も近い」と評されるほど。


また神話の時代から生きているだけあって凄まじい魔力量を誇り、フリーレンのそれをもはるかに上回る(魔力を制限した状態ですら、制限を解除したフリーレンと同等という強大さである)。

それにも拘らず、魔力制御の技もフリーレン以上に使いこなしており、これまで一度も魔力偽装を見抜かれた事が無いという(だが、これは後にとある人物の出現で覆される事になる)。


ただし、一級魔法使いに与えられる"特権"の影響で、少なくとも「作中で一級魔法使いが特権で得たと明言されている魔法」は一時的に使用出来なくなっている(理由は後述の《魔法を譲渡する魔法》参照)。


使用した魔法

  • 基本的な魔法

ゾルトラークや防御魔法、飛行魔法など、かなりの練度で使用出来る様子。




以下、原作10巻以降のネタバレ注意





  • 《呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)》

原作10巻93話で使用

呪いと認識したものを自動的に跳ね返す事が出来る魔法。


"呪い"とは、魔法の中でも魔族や魔物が使う人類には原理がまったくわかっていない魔法の事。(デンケン曰く正確にはさらにその中で、眠らせたり石に変えたり生物や物質の状態を変化させる魔法の総称。)

原理の解明・解析すら必要なく、使用者が"呪い"と認識すれば自動で跳ね返す。

効果としては至ってシンプルだが、本来なら人類に対抗法がない呪いでも自動的に無効化、反射出来るかなり強力な魔法。


ゼーリエは神話の時代の人類の英知の結晶であるとともに魔法の論理的解明を捨てた最も原始的な魔法と評している。

ゼーリエとしては後半の印象が強いのか、あまり好きではないとも語っている。


これだけ強力な魔法なだけに魔力消費はかなりのもので、防御魔法の全面展開に匹敵するが、ゼーリエは常時使用していた。また、習得するだけでも100年はかかる(ゼーリエの場合)。

使用中は黒いオーラのようなものが使用している箇所(ゼーリエの常時使用なら全身)を包んでいるように見える。


七崩賢最強と言われるマハトの《万物を黄金に変える魔法》を跳ね返し、逆にゼーリエの肩を掴んだマハトの手を黄金に変えた。

跳ね返す呪いの効果の強さは相手の使用した強さに依るようで、もしマハトがこの時にもう少し本気を出していれば全身を黄金に変える事が出来たらしい。


  • 《魔法を譲渡する魔法(フィーアヴェリア)》

原作10巻96話で使用

自身が習得している魔法を他の誰かに譲渡する魔法。

一級魔法使いへの特権授与の際に使用している魔法で、この時はデンケンに《呪い返しの魔法》を譲渡している。

手順としては自身から本に魔法を移し、移された本を読む事で本来習得に長い時間のかかるような魔法でもすぐに使えるようになる。ただし上記の通り、自らの魔法を切り崩して与える形なため術者本人は使用出来なくなるが、再度同じだけの時間を費やし学び直す事で再習得・再使用が可能になる。


デンケンへの《呪い返しの魔法》譲渡に関して、その場にいたゼンゼは「呪いへの対抗手段を失う事になる」と危惧したが、呪いへの対策は他にいくらでもあるので問題ないと話した。


  • 《服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法》

原作7巻60話にてフェルンに譲渡した魔法。

その名の通り服を綺麗にし、さらにフローラルな香りまでつく。

フリーレン曰く、神話の時代に存在したとされる伝説級の魔法なのだとか。


明言はされていないが、フェルンもゼーリエから本を受け取っているシーンがあるため、こちらも《魔法を譲渡する魔法》で譲渡されたとみられる。

譲渡の際には「正気かお前?」すごく嫌そうな顔をしていたとのこと。


ゼーリエがこの魔法を使っていたのかは定かではないが、譲渡後はこの魔法も学び直しているのだろうか…


大陸魔法協会と弟子について

元々は「魔法は一部の優れた者だけが使うべきだ」という考えの持ち主であり、魔法を多くの人に広める魔法協会のような存在には否定的だった。

現在協会の長を務めているのは(作中で特に言及はないが)フランメの遺言に従っての事である。


魔王軍との長い戦果の時代の、洗練された魔法使いを未だに追い求めており、一級魔法使いの座に就いた者に"特権"として「一つだけ望んだ魔法を授ける」事を約束する事でより卓越した魔法使いを選出しようとしている。

リヒターによると今の一級魔法使いは人外を疑う化け物揃いらしいので、結果的にこの選出方法は成功しているといえる(ただし、試験自体が過酷過ぎて有望な受験者が試験途上で何人も死んでいるが)。


"特権"に関して、人の身では一生を費やしても習得出来ないような魔法でもすぐに習得出来るようになるため、より魔法という事柄を探究して欲しいという、弟子と同じ魔法使いとしての思いがあるのではないかと思われる。同時に、自身はエルフであるためどんな高等魔法でもありあまる時間をかければ習得出来てしまう事に、一種の寂しさを感じているような描写がある。


一級魔法使いは基本的にゼーリエの弟子になるのだが、エルフらしく弟子の死に動じたり感情を乱す様子を特に見せないドライな性格をしている一方、弟子たちの事は鮮明に記憶しているらしく、「弟子を取って後悔した事は一度も無い」とまで言い切っている。


魔族との戦いの末に死んだ弟子の亡骸を見て「優しい魔法使いは長生き出来ない」とどこか寂しげな様子で呟き、その友人であり弟子のゲナウが悲しむ素振りも見せずに「立派な最期だった」と言い切る姿を見て「お前は薄情だな、ずっとそのままでいろ(お前には長生きして欲しいから優しい魔法使いになるな)」と言うなど、言動に反してかなり弟子たちを思いやっていた。


大陸魔法協会を設立する以前から沢山の弟子を取っているが、そのほとんどが彼女の足元にも及ばないまま歴史にその名を残さずに先立たれている。しかし、弟子たちの中で唯一フランメのみがその名を歴史に残している。


研鑽と精進に必要なのは自分のような「強い野心やエゴ」による目的意識と考え、それが無い者は高みに至る事など出来ないという持論を持ち、それは現在でも変わらない。

一方、その点で言えば失格だったフランメが誰よりも名を上げた事実には思うところがあり、最初は即断った協会の長を最終的に引き受けた事にも繋がっている。


ちなみにフランメとは師弟であると同時に、彼女がまだ幼い頃に引き取って育てたため疑似親子のような関係でもあった。その為かフランメの死を聞いた時は、彼女にしては珍しく感傷めいた感情を抱いている。


フリーレンとの関係

孫弟子にあたるフリーレンとはイマイチ折り合いが悪く、双方ともに塩対応。

初対面の際、ゼーリエはフリーレンの実力を認めつつも「野心がない。この子はダメだ」と断じ、フリーレン自身もまた「ゼーリエが望むほどの魔法使いになれていない」と自認。自分はゼーリエが望むモノを持っていないし、今後も持つことは無いだろうと確信している。


表立っての対立こそないが、一級試験ではゼーリエは独断でフリーレンを失格にし(これは単に嫌がらせ目的などではなく「他の受験者に比べれば圧倒的に実力は上ではあるものの「エルフの魔法使い」としては今だに技術が甘く、ゼーリエが望む水準に達していなかったから不合格にした」、とも取れる)、また協会を「千年間出禁」にした(逆を言えば「千年後は出入りしてもいい」という事であり、要は「千年修行して出直してこい」という彼女なりの叱咤激励とも取れる)。

これに対してフリーレンは「まったく子供みたいな人だよね」と言いつつ、若干凹んでいた。


しかし、同時に互いによく知る相手だからこそ一定の信頼は持っているようで、フリーレンは「ゼーリエの直感はいつも正しい」と評しており、一級試験の際のゼーリエの言葉も素直に受け入れている。


余談

ゼーリエの名前の由来は、ドイツ語で「続いていく・連続する」を意味する「serie」から。


テレビアニメのOPにも当然登場した。……が、彼女が登場したカットは本が積まれた暗い部屋で、ものすごく悪い笑顔をしながら頬杖をついて玉座に偉そうに座り、いかにも黒幕のような姿というものであり、原作未読勢は彼女をラスボスである魔王ではないか?と誤解する者もいた。


もっとも、放送範囲が一級魔法使い試験編までなため、事実上のラスボス候補である事に変わりはないが……。また1クール目ではアニメオリジナルの追加描写含めて一切登場しなかったため、1クール内の彼女の出番はこのOPのカットのみである。


関連イラスト

Serie神話の時代の大魔法使い


関連タグ

葬送のフリーレン エルフ 一級魔法使い試験編


関連人物

弟子 / 孫弟子 / 曾孫弟子

フランメ / フリーレン / フェルン


大陸魔法協会関係(一級魔法使い兼弟子)

ゲナウ  ゼンゼ レルネン ファルシュ


その他

黄金郷のマハト

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