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300人委員会

さんびゃくにんいいんかい

『300人委員会』とは、陰謀論の一つ。科学ADVシリーズの全ての黒幕
目次 [非表示]

1、陰謀論で語られる秘密結社

2、科学ADVシリーズにおける黒幕

1の概要

ユダヤ系実業家・作家・政治家のヴァルター・ラーテナウ(Walther Rathenau)が「新自由新聞(Neue Freie Presse)」に掲載された声明でこのように語った。

「互いに知己である300人の男性が、大陸の経済的運命を誘導しており、彼等自身の周囲から後任者を捜し求める」

ラーテナウがこの声明で述べていたのは一部の人間が権力の全てや殆どを掌握してしまう寡頭制への嘆きであった。

が、反ユダヤ主義者エミル・テオドール・フリッチュ(Emil Theodor Fritsche)により、「疑う余地なきユダヤ・ヘゲモニーの公然たる告白」と言い掛かりをつけられ、ラーテナウは「ドイツの秘密の皇帝」にされてしまった。

第一次世界大戦後、悪名高い『シオンの議定書』の広まりと共にこの「三百人」もそうした陰謀論の一部として受容されていった。

1921年、ラーテナウはこの三百人はユダヤ人の事ではなくビジネス界のリーダー達であるとわざわざ説明する事になった。

翌年の1922年、ラーテナウは極右テロ組織コンスルのメンバーに暗殺される。

実行犯はラーテナウが「シオンの三百人の長老」のメンバーだったとしてこの凶行を正当化した。


「300人からなる影の支配者」という枠組みは後世の陰謀論にも引き継がれた。「三百人委員会(Committee of 300)」と改めて団体名を与えられ、オリュンポスの神々にちなみ「オリンピアンズ」の別名を持つ等の設定が拡張されていく事になる。

ジョン・コールマン、ダニエル・エスチューリンの著作が翻訳されて日本にも広まる事となり、複数のフィクション作品で参照されている。


フィクションでの参照例

科学ADVシリーズ以外では

で言及されている。


2の概要

以下、科学ADVシリーズ各作品の根幹に触れた内容です! 未プレイの人はブラウザバック推奨






















CHAOS;HEAD』『Steins;Gate』『Robotics;Notes』『CHAOS;CHILD』『Occultic;Nine』の全ての作品に登場し、世界観の繋がりを強調すると同時に、本シリーズの象徴となっている。科学ADVシリーズの敵らしく、様々な科学技術を用いた非人道的陰謀を遂行している。


作中では主に電磁波研究たるプロジェクト・ノア(人類牧場化計画承認第86号計画)及びプロジェクト・アトゥム(人類牧場化計画承認第114号計画)と、時空間転移実験のZ programを最優先課題に設定している。


以下、彼らの活躍

時系列順

2009年Chaos;HEAD

希グループ社長・野呂瀬玄一を操る二人の男、明和党議員の猪鼻耕三、天成神光会教祖の倉持雄大が属する組織として登場。彼らはニュージェネレーションの狂気や渋谷地震など、一連の事件を引き起こした黒幕だが、後に二人が秘密結社300人委員会のメンバーである事が明かされる。委員会を出し抜く事を考えていた二人は、野呂瀬すら手駒として扱っていたが、実は野呂瀬が彼らを出し抜いていた。


と思いきや、委員会本体は彼らの裏切りすらお見通しだったようである。委員会の目的は、コードサンプルであるギガロマニアックスの収集と、電磁波で人間を洗脳する沈黙の兵器「ノアⅡ」の起動実験だった。

蒼井セナルート『デウス・エクス・マキナ』でも登場。サードメルトで崩壊した瓦礫の中、拓巳とセナ、セナの父である羽多野は一つのモニターを発見。モニターには突如文章が表示され、「禁(0漸V・$」は300人委員会を名乗り、驚愕の事を明かす。この世界はMMORPGの様な存在で、拓巳たちはNPCかプレイヤーキャラ、委員会はゲームマスターであると、猪鼻と倉持は委員会のメンバーであると思わされていたに過ぎない。

そして、ゲームマスターはそちらの世界に直接介入出来ないため、セナへチートコードと家族の復活を保証する代わりに、世界に発生したバグ(ノアⅡ)の消去を依頼する。チートと聞いて拓巳はやる気を出し、セナと共に目的地へ向かう。残った羽多野はモニターにチャット越しで「人類牧場計画」について問いかけるが、「委員会の存在を知った者に対するる口封じ」として消されてしまう。紆余曲折を経て拓巳とセナも、ノアⅡを破壊して命を落とす。ED後ブラックアウトした画面の向こう側で、チートコードとされた「あるモノ」を抱く、聞き慣れた女性の声が。彼女は何処かへバグの排除成功を報告。デバッガの役目を終了し、監視者に戻る旨を伝えるのであった……。


最終的に黒幕3人は仲間割れしたり拓巳に倒されたりで死亡。委員会自体は何も言及されないまま、物語は幕を閉じるのだが……?


2010年-2011年Steins;Gate

厨二病岡部倫太郎は闇の勢力「機関」について度々言及し、これは本人もお遊びの妄想と捉えていたが、300人委員会が実在する事を知る。


α世界線の行く末は、タイムマシン開発に成功したSERNによるディストピア。だが、その背後に居るのは世界を統べる300人委員会だった。また、ハッキングで閲覧出来るメールから、SERNの遂行するタイムトラベル計画「Z program」は"委員会"直々の認可を受けた謀略であった事が判明する。(アニメ版はSERNが独立した形で描いている。そのため300人委員会がでてこない)

しかし、岡部がシュタインズ・ゲート世界線に到達する事で、タイムトラベルに連なる陰謀は立ち消え、SERNはタイムマシン計画を断念する事になるのであった。


ちなみに、β世界線のその後の『Steins;Gate0』では、委員会こそ登場しないものの、SERNとラウンダーはタイムマシン論文が入ったPCを探索している。


γ世界線での岡部倫太郎は世界線変動率2.615074%に跳ばされ、300人委員会の一員となり、委員会の陰謀により、2000年問題が2000年クラッシュなる大規模災害の引き金となり、岡部はラウンダーの一員となっている。そして、ラウンダーのトップに君臨する神「鳳凰院凶真」と自らを神格化して人々に崇敬されることになる。


2015年-2016年CHAOS;CHILD

シリーズ4作目だが時系列では3作目。本編では久野里澪等が彼らについて言及している。

2009年の渋谷地震以降、委員会はギガロマニアックス研究を凍結。しかし、希テクノロジーやAH総合病院に所属していた研究員達は自主的に研究を続行。その内の一人、佐久間亘が委員会復帰へのメッセージを送るべく、「妄想で産み出された少女」と手を組んで引き起こしたのが「ニュージェネレーションの狂気の再来」であった。


香月華ルートでは顧問の和久井修一が300人委員会のメンバーと判明。しかも、和久井は最強のギガロマニアックスだったのである。


妄想で産み出したドラゴンが既に衆目を集めてしまった事から、彼は委員会の排除対象となった拓留達を追い詰めるが、「超強い力士シール」に敗れる制御不能の化物を産んだ拓留達は、委員会から「世界の敵」に認定されるのであった。


Trueでは委員会を追う久野里と拓留の前にの前に和久井が登場。「カオスチャイルド症候群患者」を用いて、渋谷をワン・ワールド・オーダーの実験場にしようと企んでいた。

その内容は「事件を利用した、カオスチャイルド症候群患者に対するストレステスト」というトンデモない代物。

しかし、和久井が実行に移す前に佐久間が「ニュージェネの再来」を実現。その過程を追っていた和久井だったが、本物のギガロマニアックスである宮代拓留が全てをぶち壊したため、和久井は「序列」を大幅に下げられた。そのため、「次の世界」に残れない可能性を危惧し、拓留にある賭けを迫る。この事件を以って、委員会はギガロマニアックスから完全に手を引く事になる。

2019年-2020年Robotics;Notes

シリーズ3作目だが時系列では4作目。

遂に委員会の策謀が社会にも見える形で世界規模に展開。委員会も黒幕の向こう側では無く、明確な敵対組織として暗躍する。2012年以降、太陽磁気嵐が活発化する現象を利用し、300人委員会は太陽嵐を用いた50億人抹殺計画「プロジェクト・アトゥム」を決行。

引き起こされた15年クラッシュは、人口削減には失敗したものの、各国首都に大打撃を与えた。ウミショーは委員会の陰謀を告発した『君島レポート』探索に奔走する事となる。

プロジェクト・アトゥムは電磁波研究と太陽嵐発生による60億人抹殺計画であり、タヴィストック研究所が主体となって動いている。アトゥムとは別に「プロジェクト・マルス」と呼ばれる計画も画策され、こちらはロボットの技術革新に関するもの。地球人類を10億人まで削減した後、社会を支える基盤として人型ロボットが選ばれた。

2019年に関東地方を襲った太陽嵐により、東京の首都機能が停止すると共に、太陽嵐対策を施されたロボット達が暴走。永田町や霞ヶ関の襲撃へ向かい始める。海翔の活躍で反乱は収まるも、太陽嵐の直撃は国際宇宙ステーションの落下まで引き起こした。


2020年、東京万博のお台場会場がエグゾスケルトンのロボットにより破壊。その後、グランドオベリスクなる軌道エレベーターが突如出現し、史上最大規模の太陽嵐が発生。お台場は崩壊した。しかし、それは沈黙の兵器による幻と、タヴィストックによる巧妙なプロパガンダが作り出した虚偽の事件だった。そして、黒幕は種子島の発射前ロケットにSERNから盗み出したBHB(ブラックホール爆弾)を詰め込み、人為的な太陽嵐を引き起こすべく、動き出す。

メンバー


関連組織・施設

ノアⅡを建造した企業。社長は野呂瀬玄一翠明学園も傘下に置かれており、ギガロマニアックスが渋谷に集結しているのも偶然では無かった。セナルートで本社に突入出来る。

「沈黙の兵器」建造にタヴィストック研究所の技術供与があった事が、『ROBOTICS;NOTES』で語られる。

カオスシリーズの登場人物に多くの傷跡を残した新興宗教団体。教祖は倉持雄大。合言葉は「信仰の救いあれ!」。信者は皆洗脳されている

作中の与党。猪鼻耕三が衆議院議員を務める。天成神光会と結び付きが強い。『STEINS;GATE0』で強制捜査が行われる。

CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE0』『CHAOS;CHILD』に登場する代々木の医療機関。シリーズを追うごとに真っ黒な病院であることが判明していき、ギガロマニアックスへの拷問から、リーディングシュタイナー発現者に対する実験などを行っている。

が、『CHAOS;CHILD』で職員の総入れ替えが行われた。

欧州原子核機構。フランススイスの国境にある研究機関。LHCを用いた素粒子実験を行っているとされるが、裏ではブラックホールの生成に成功しており、タイムトラベル実験(Z progam)を行っていた。上層部のSERN評議会は300人委員会と繋がっている。傭兵部隊「ラウンダー」を手足に、データ保持の要となるIBN5100を探索している。計画の凍結後、BHBを盗まれる。

米国の国家安全保障局(NSA)を主体に運営される世界的盗聴システム。及びそれに参加するアメリカイギリスカナダオーストラリアニュージーランドの5ヶ国による地球規模の防諜網。このシステムに捉えられたDメールをSERNが発見する事で、α世界線のディストピア世界が始まる。

アメリカの理工系大学。精神生理学研究所は全作の根幹となる設定「VR技術」を確立。希テクノロジーも出資していた模様。委員会、国防総省、ストラトフォーなど様々な勢力が蠢く。

ストラテジック・フォーカスト社。「影のCIA」と呼ばれる米国の民間諜報機関。

ロシアの核ミサイル調査やイラク戦争工作を実行したと言われる。何故か東京電機大学の地下に拠点がある。『0』ではラウンダーやDARPAと敵対。世界と戦争の管理を目的として行動している。

国防高等研究計画局。アメリカ国防総省の技術部門。タイムマシンの設計図を狙って、ラウンダーやストラトフォーと敵対する。

正式名称は「タヴィストック人間関係研究所」。大戦中に対ドイツのプロパガンダを行ったイギリスの研究機関が母体。ロボノにおける敵対勢力で、モノポール太陽嵐についての情報を秘匿し、世界に向けてプロパガンダ工作を行っていた。

強化外骨格(パワードスーツ)HUGの開発企業。『君島レポート』では、ここ数年で飛躍的発展を遂げた企業は全て委員会の息が掛かっていると示唆されている。

アメリカ航空宇宙局。ユリシーズ計画の凍結やモノポール発見の否定はタヴィストックからの圧力とされているが、実は創設当初から委員会の傘下にある組織だった。

米軍が運用する気象観測施設 作中では300人委員会の計画に組み込まれ、太陽嵐の極大化に利用された。

STEINS;GATE0』で触れられた秘密結社「アマデウス」の由来であるモーツァルトが所属していた事から触れられている。

ROBOTICS;NOTES』で触れられた秘密結社。バイエルン王国で結成された宗教団体。

かごめかごめ」との関連性が話題になった際、委員会と同じく世界を支配する組織として言及された。

終盤で「かごめかごめ」は日本の民謡では無く彼らの曲であること、イルミナティは300人委員会の下にあり、共に1700年代に結成されたことが示唆される。


真の300人委員会

現在では、詳細不明。ファンの中でも最大の謎の一つとなっている

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