「知らねば言って聞かせよう。黒十字軍の黒薔薇、花の乙女は鉄ひめ仮面‼」
「あんた、この美人のなんなのさ……」
CV：清川元夢
概要
『秘密戦隊ゴレンジャー』第33話「赤い標的!にせものゴレンジャー出現」に登場。
太陽と同じエネルギーを生み出す核融合プラズマがある「イーグルプラズマ研究所」のプラズマ融合炉を破壊し東京を消滅させようと目論むパリ出身の仮面怪人。
金色の体に虹色の頭等々、非常に派手な色彩をしており、しゃくれた顎の面長な顔など非常に印象的な容姿をしている。
ちなみにモチーフは鉄の処女(アイアンメイデン)で、声は男性だが自らを「乙女」と称し、化け物呼ばわりされて傷ついたりしていた事から、如何やら戦隊シリーズ初の純情な乙女心の持ち主、若しくは男口調の娘さんである様だ。
常に携帯している細身の剣が仕込まれたピンク色の仕込み傘が武器。
なおこの傘は攻撃よりも防御に特化しており、ゴレンジャーのあらゆる武器を弾き返す。
胸には四門のマシンガンが仕込まれており、舌を伸ばして物をつかみ取ることも可能。
また見栄っ張りな一面を持っているらしく、配下のコウモリ傘を持ったゾルダー部隊「黒十字コマンド部隊」と並んで見えを切りながら登場する事もある。
本編での活躍
研究所の分厚い壁を破壊する為に作り上げた「ダイヤモンドビーム砲」のエネルギーとなるブルーダイヤを強奪し、その際に配下のゾルダーたちと共にゴレンジャーを名乗り、その罪をゴレンジャーたちに擦り付けるといった行動を起こす。
ちなみに街頭で新聞を変装すらせずに怪人態のままで購入して読みふけるとてもシュールなシーンがある。
狙いをゴレンジャーに気づかれ、残った一つのブルーダイヤをゴレンジャーに確保されたため輸送車を襲撃するも、それは鉄ひめ仮面をおびき出すための罠であった。キ、ミド、モモレンジャーの反撃を受けるも、自慢の傘によりモモレンジャーの爆弾さえ跳ね返して逃走。
その後は海外のダイヤモンド密輸組織からブルーダイヤモンドを買い付け、ダイヤモンドビーム砲を完成させる（なお密輸組織の売人は取引直後に毒殺されていた）。
なお買い付けた直後、偽装した喫茶店に現れたゴレンジャーに対して、ただ布を被っただけの状態で何食わぬ顔で対応するこれまたシュールなシーンがある。上記の台詞はその時のもの。
当然ながらすぐに正体がバレるも、ゴレンジャーを爆弾付きの喫茶店に閉じ込め逃亡。
完成したダイヤモンドビーム砲を研究所へ発射しようとするも、バリブルーンの援護で脱出したゴレンジャーと戦闘になる。
自慢の傘を駆使しゴレンジャーと渡り合うも、モモレンジャーによりダイヤモンドビーム砲を喰らい、傘を破壊されてしまう。
自身は無傷で生き延びたものの、ゴレンジャーストームニューパワー作戦『桃太郎』を喰らってしまう。なぜか飛んできた桃を自慢の仕込み刀で一刀両断し「どうだ！」と勝ち誇るも、そこから飛び出した爆弾により爆死してしまった。
偽ゴレンジャー
スーパー戦隊シリーズ史上初の偽戦隊。
……であるが、五色の傘とマントを使っただけのお粗末な物。さらにペギー松山の等身大フィギュアなども活用し、一時的にゴレンジャーを外出禁止にさせた。
これを偽戦隊にカウントしてよいかどうかはファンの間で意見が分かれているらしい。
余談
ボディーは扉仮面の物を少し塗装入れしている。
