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脱出ゲーム×学園アドベンチャーゲーム=脱出アドベンチャーゲーム


概要

インテンス開発、アークシステムワークス発売のゲームソフトのシリーズ名。ジャンルは脱出アドベンチャーゲーム。ゲームの音楽・サウンドはサラマンダー・ファクトリーが制作。シナリオ担当はゲームシナリオライター集団Qualia

キャラクターデザインは氏。悪夢の死神列車ではフカヒレ氏。

CERO対象年齢CERO-BCERO-Aが混雑する。

ハードウェアはニンテンドー3DS。ダウンロード専用ソフトで、購入はニンテンドーeショップからのみ可能だった(サービス終了に伴い現在は購入不可)。

2012年8月1日に第一作目『旧校舎の少女』を配信。現在までに八作販売されている。2016年9月28日に発売された第七の予言の公式サイトにて本シリーズの物語に一旦幕を下ろすと発表した。2023年現在、ニンテンドー3DS以外のプラットフォームへの移植及びリメイク等の続報はない。


主人公が住む町と学園を舞台に、仲間達との会話を読んで物語を進めるアドベンチャー、閉じ込められた部屋から脱出する探索、発見したアイテムや仕掛けを分解・修理したり様々なギミックを解く分解・パズルの三つを軸に構成されている。

二作目からはアドベンチャー要素の中に移動パートが追加され、プレイヤーが選択した場所で情報収集をしたりストーリーを進められるようになったほか、特定の条件を満たすとチャプターEXが解放される(ただし、それを満たしていないと選択画面に???の状態から行くと解放へのヒント関連のセリフを話すだけのイベントが流れるだけで強制的にタイトルに戻る)。

幕を下ろすことになった作品では思い出探索が追加された。更におまけのスチルイラストを鑑賞できる。


本シリーズで最も特徴的なのが分解要素で、脱出ゲームでは当たり前の「取り付けられている物のネジを外すためにドライバーを探す」等の段取りがなんと不要。

これは主人公が元々そういった工具を携帯しているためで脱出ゲームとしてはかなりの掟破りと言えるが、ディレクター曰く「子供の頃に抱くだろう家電や玩具の仕組みに興味を持って分解する楽しさを、ゲーム上で追体験できることに意味合いを持たせたため」と語っている。

無論主人公達が該当する工具(若留の場合はクロノテクトにはない特殊なもので留められているものでは無理なのでその周りから探してくる必要がある)を所持していない場合は一から探さなければならない。主人公である若留以外を操作する場面もある。(例:若留の母の学生時代の設定とされる悪夢の死神列車等。)


シリーズ一覧

※以下の作品記事への執筆のご協力をお願いします。

  1. 旧校舎の少女(2012年8月1日配信)CERO-B
  2. 魔女の住む館(2012年12月19日配信)CERO-B
  3. 悪夢の死神列車(2013年12月4日配信)CERO-A
  4. シアワセの赤い石(2014年4月30日配信)CERO-A
  5. 終焉の黒い霧(2014年8月27日配信)CERO-B
  6. 呪いの数列(2015年4月22日配信)CERO-A
  7. 神降しの占い盤(2015年12月22日配信)CERO-A
  8. 第七の予言(2016年9月28日配信)CERO-A

一作目の『旧校舎の少女』から五作目『終焉の黒い霧』までが第一シリーズ、六作目の『呪いの数列』から八作目の『第七の予言』が第二シリーズ。

三作目の『悪夢の死神列車』のみキャラデザインを始め登場人物や舞台が異なっているが、若留の母親の学生時代である過去の出来事とのことなので時系列的には外伝ではない。終焉の黒い霧の最後は世界を初期化するとのことなのだが…。時系列や謎を考察する等プレイヤー側に対しては解析のしがいのある物語になっている。


ストーリー

霊山と湖、そして膨大な数の怪談都市伝説を抱える古都・七阜市大継町

そこに住む女子高生の時野若留は時計店を営む祖父の影響もあって機械の分解が大好き。またオカルト関係や不可思議な話にも目がない彼女は、幼馴染みの鍛冶野彦道と転校生の須佐見秀ノ介を巻き込んで、大継町に潜む奇妙な噂の解明に挑んでいく。


用語

  • 大継町(おおつぎちょう)

七阜市(ななふし)内にある、県境に聳える霊山として有名な山と、日本有数の面積を誇るクリアウォーターとして名高い湖を抱いた古い町。噂や伝承、特に怪談や都市伝説が他市町村と比較しても異常なほど多く流布されている。

田舎町だが商店街を筆頭に結構繁盛しており活気に満ちている。

北西には帰らずの森と呼ばれる広大な森、旧校舎の裏に緋螺山という大きな山がある。


  • 私立逢魔学園高校

若留達が通う私立高校。坂を上るだけで優に徒歩30分はかかる山の中に建っており、現在使われている新校舎の他に、立ち入り禁止になっている旧校舎がある。

校名の『逢魔』(おうま)は俗称で正しくは『逢間』。ただし現在は『逢魔』呼びが定着しており、正式な書類上でもない限り後者を主に使うのは年配の人々になっている。


  • 織紙町(おりがみちょう)

大継町とは山を挟んだ隣にある町。古くは「神が降りし町」として『降神町』と呼ばれていた。

町内の至る所にある祠や神社は凶悪な祟り神を鎮める役割を持っており、中でも織紙神社は一番その規模が大きい。「神様を怒らせると祟られる」という子供への脅し文句と『死神列車』という怪談が昔からまことしやかに囁かれている。

高校は私立誰彼(たそがれ)学園高校があり、逢魔学園高校の制服とデザインが同じ。


  • 八支路町(やしろちょう)

請玉市(こだまし)内にある都会化が進んでいる町。

八つの大きな道が町の中心に収束している変わった立地が特徴。過去の市町村合併で住民が多かった地域が隣町に吸収されてしまい、昔より規模が小さくなっている。

クノカミ様という神様を祀っており、昔は『クノカミ様占い』というこっくりさんのような占いが流行っていた。その神様の領域とされる霊山の一部は切り崩され大規模なベッドタウンとして開発されたが、現在では『お化け団地』という呼び名で廃墟マニアや肝試しとして子供が集まる廃墟群と化している。

10年前に七阜市全域にまで広がった集団幻覚事件が発生した起点の地だが、原因は迷宮入りしており詳細は不明。


  • 私立誰彼学園(たそがれ)

トキノ(遥時)達が通う私立高校。



  • クロノテクト

若留が身につけている腕時計兼時計修理用工具収納庫。

見た目はただのごつめの腕時計だが、フレームを捻ると精密ドライバー・マイナスドライバー・ナイフ・キズミ(ルーペ)と、時計修理に必要な工具が即座に出てくる優れ物。

元は若留の母親の持ち物で、若留が時計修理技能検定二級に合格した際祖父から贈られた。


登場人物

以下のキャラクターデザインは基本的にシリーズを通してが担当し、悪夢の死神列車ではフカヒレが担当している。


主要キャラクター

時野若留逢魔学園高校1年生。本シリーズの主人公。猪突猛進で興味関心を抱いたものは追究せずにいられない、天真爛漫で闊達な性格。オカルトや怪談話等の不思議な話に目を輝かせる。一番好きなことは機械の分解で、工具が収納された万能腕時計・クロノテクトを使って様々な物を分解・修理して道を切り開く。
鍛冶野彦道逢魔学園高校1年生。若留の小学生からの幼馴染み。博打のジンクス以外の非科学的な話に否定的で、誰に対しても無愛想で不良のような柄の悪い態度を取りがち。しかし面倒見は良くて義理堅く、特に若留を大切に思っている。実家がパチンコ屋故に賭け事好きで十面ダイスを持ち歩いている。
須佐見秀ノ介逢魔学園高校1年生。都会からの転校生。美形な顔立ちと穏やかな物腰から女子生徒からの人気が高く、学園の噂に関する情報量から若留とも意気投合している。逢魔学園の理事長の孫で静養目的で引っ越してきた。ある人物が写った写真を肌身離さず胸ポケットに収めている。

旧校舎の少女

千波鏡華若留の友人。若留達と一緒に旧校舎の探索に挑む。大人しくて控えめな性格のせいか非常に自己主張が少なく、ともすれば異常に影が薄くなりがち。髪留めに小さな鈴を付けているのが特徴。
時野創司若留の祖父。時野時計店店主で高級時計職人の資格持ち。工房に籠もりっぱなしだが、孫の若留をとても可愛がっており茶目っ気に溢れている。

魔女の住む館

紫ノ宮葵若留達の前に現れる少女。音楽室で若留達と出会って以降不可解な言動で皆を翻弄する。長い黒髪を持つはっとするような美人で、蠱惑的で妖しい魅力を持っている。三年生の青いタイを付けているが詳細は不明。
朝倉若留達のクラスメイト。千景と共にクラス委員を務めている。口下手でいつもどもり気味だが、他者を気遣える優しい少女。
千景若留達のクラスメイト。朝倉と共にクラス委員を務めている。真面目で穏やか、放課後に文句無く委員の仕事をこなす少年。
栄子逢魔学園高校3年生。秀ノ介とはオカルト話や噂を提供する関係。彼氏ゲットや己の幸せ獲得に余念が無いはっきりとした明け透けな性格。
美衣子逢魔学園高校3年生。秀ノ介とはオカルト話や噂を提供する関係。栄子同様彼氏ゲットや己の幸せ獲得に余念が無い少々のんびりした性格。
鍛冶野勝子彦道の母。彦道の姉と勘違いされるほど若々しい見た目をしており、元気溌剌でさっぱりとした人物。若留の密かな憧れの対象。

悪夢の死神列車

トキノ誰彼学園高校2年の転校生。『悪夢の死神列車』の主人公。大人しく引っ込み思案な性格だが、遠慮がいらない相手と趣味の分解が関わると一転して明るく活発的になる。若留が持っているクロノテクトを腕に巻いている。もう一人の主人公。
キョウ誰彼学園高校2年生。死神列車の中でトキノと出会う。誰に対しても攻撃的でぶっきらぼうに振る舞うため、周囲からは不良と見られて孤立している一匹狼。白銅鏡のペンダントを大切そうに身につけている。
ソウタ誰彼学園高校2年生。トキノのクラスメイトでキョウの幼馴染み。爽やかな容姿と気さくで人当たりがいい性格から女子人気が高い。クラスの中で唯一トキノに親身に接してくれるB組の委員長。

シアワセの赤い石

月夜乃境護逢魔学園高校に臨時赴任した教師。担当は日本史。染めた金髪に着崩したスーツと教師らしくない風貌だが、職務には比較的真面目な常識人。女性人気が凄まじいが、赴任時期と意味深な行動で彦道達からは不審がられている。
文谷逢魔学園高校の新聞部部長。新聞部らしく情報通だが神出鬼没で、突然背後から出てきては若留達を驚かせている。若留達とは違い関西弁で話す。
鍛冶野一八彦道の父。『賭博王』の異名を持つほどのギャンブル好き。妻の勝子を大切にしているが、仕事への不真面目さが祟ってあまり伝わっていない。

終焉の黒い霧

ユリカ地下商店街で出会う少女。黒い霧に追われているところを若留達に助けられる。口数が少なく人見知りが激しいのに加え、ホームレスのようなぼろぼろの姿と謎が多い。何故か若留を知っていたが身の上と同様話そうとしない。

呪いの数列

須佐見優理香逢魔学園高校2年の転校生。秀ノ介の双子の姉で逢魔学園理事長の孫娘。自称『名探偵』に相応しい観察眼と頭の回転の速さを持つが、負けず嫌いでプライドが高く大の電子機器嫌い。オカルト否定派と同族嫌悪から若留と度々衝突している。
八重垣若留達のクラスメイト。クラスの中で唯一美術部に所属している。コンクールに出す作品に呪いの数列が浮かび上がったショックで体調を崩してしまう。
未府逢魔学園高校3年生。美術部の新部長で、若留達に呪いの数列騒動を説明する。押しに弱い儚げな印象の持ち主。
相楽逢魔学園高校の吹奏楽部部長。部内で発生した呪いの数列の話を若留に提供する。非常に軽い性格で呪いの数列騒動にもあっけらかんとしている。
城峰逢魔学園高校3年生の陸上部部員。若留達に運動部に伝わる怪談話を教える。水飲み場が壊れていることや初対面でも噂話を教えてくれる親切な人物。
河海逢魔学園高校の美術教師。教師に相応しい身だしなみを常に心がけている。元逢魔学園の生徒で、呪いの数列の噂話を何故か異常に忌避している。
加路雄人元逢魔学園高校のオカルト研究部部長。10年前に発生した呪いの数列の解読中に失踪する。非の打ち所が無い優等生で人望とカリスマ性があった。

神降しの占い盤

トビ小学校3年生。『お化け団地』と呼ばれる廃団地の探検中にワカルと出会う。スポーツが得意な反面頭を使うのが苦手でしょっちゅう言い間違いをしている。ガサツで短気な典型的な悪ガキだが友達思いで嘘はつかない。
ハカセ小学校3年生。『お化け団地』と呼ばれる廃団地の探検中にワカルと出会う。トビとは逆に頭がよく博識だが運動が苦手で体力が無い。感受性豊かで特に悲しい出来事に同調しやすい気弱な少年。
ルイワカル達の前に現れる少女。ぼろぼろの服と傷だらけの体、ぬいぐるみを抱きしめた姿で町を彷徨っている。トビでも追いつけないほど足が速く、近付いても言葉を発しようとしない。子供達からは幽霊ではないかと噂されている。
アベシトビとハカセのクラスメイト。トビ達にクノカミ様について聞かれる。トビと似たような性格の元気少年で、驚くと「アベシ」と声を出す。
ビントビとハカセのクラスメイト。トビ達にクノカミ様について聞かれる。ハカセに次いで物知りで、瓶底眼鏡をかけている。
アカネワカルのクラスメイト。ワカル達に幽霊の少女に関する話を教える。不思議な話や占いが大好きで、後者は特に西洋系を得意にしている。
神主クノカミ様を祀る神社の神主。ワカル達にクノカミ様の伝承と神社の成り立ちを教える。境内の鯉を我が子のように大切にしている優しい人物。
天狗爺駄菓子屋店主。クノカミ様について尋ねようとしたワカル達を一喝する。天狗のような長い鼻に、老齢ながら筋骨隆々とした巨体と怒鳴り声で子供達から恐れられている。

第七の予言

十田美輝高校3年生。若留の小学生時代の幼馴染みで、土砂で埋もれた小学校で再会する。溌剌としていた昔とは打って変わって、常に不機嫌で誰彼問わず喧嘩腰で荒んだ空気を醸し出している。中学進学を機に現在は八支路町外で寮生活中。
四馬博高校3年生。若留の小学生時代の幼馴染みで、土砂で埋もれた小学校で再会する。温厚な面は変わらずだが、昔よりもいっそうおどおどしがちになっている。幼馴染み達の中で唯一八支路町に残っていた。
九郷瑠以若留の小学生時代の幼馴染み。10年前に未来を予言する少女としてテレビに出ていた売れっ子超能力者だが、様々なバッシングの結果干されてしまう。若留引っ越し後も八支路町に住んでいたはずだが……?


余談

とあるタイトルでは人物のセリフと立ち絵との整合性のチェックミスがある。

第七の予言の「思い出探索」では探索場所によって反応するワードが変わるので薄々気づいた過去のタイトルに結びつきそうなワードを色々試してみよう。ただし、ギリギリ正解というのはないが。


2023年5月、アークシステムワークス設立35周年を記念して、特設サイト内にて同社が今まで販売してきたゲームタイトルの人気投票『アークシステムワークス35周年記念シリーズ総選挙』が行われた。

ギルティギア』や『ブレイブルー』、『熱血硬派くにおくん』に『探偵神宮寺三郎』等の有名タイトルが軒を連ねる中、同年9月に開催された東京ゲームショウの自社ブース内にて投票結果が発表、総得票数20864票中1803票を獲得し脱出アドベンチャーシリーズが5位にランクインした。

今後このランキングを鑑みて、脱出アドベンチャーシリーズの新作や移植に他作品へのコラボ出演等々、何かしらの動きがある…のかもしれない。


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インテンス アークシステムワークス ニンテンドー3DSダウンロードソフト 脱出ゲーム THE密室からの脱出(開発元と脱出ゲーム繋がりのゲーム作品)

サラマンダー・ファクトリー


外部リンク

脱出アドベンチャーシリーズ ポータルサイト

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