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疾風天国

しっぷうてんごく

『疾風天国』とは、かとうひろしによる「風のクロノア」シリーズを元にした漫画『疾風天国 風のクロノア』のこと。別冊コロコロコミック2001年4月号~2003年6月号。単行本全2巻。
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概略

かとうひろしによる「風のクロノア」シリーズを元にした漫画。

正式タイトルは『疾風天国 風のクロノア』。

別冊コロコロコミック2001年4月号から2003年6月号にわたって連載された。

全14話、単行本全2巻。


あらすじ

ルナーティア(原文ママ『風のクロノア2』のルーナティアに非ず・風の街に暮らす自称正義のヒーロークロノアが巻き起こすドタバタギャグコメディ。


!!!注意!!!

以上のようなコンセプトの本作は、主人公のクロノアを含め、多くのキャラが キャラ崩壊 しており、

「風のクロノア」シリーズのシリアスな作風とは全く異なるため、ゲームシリーズのファンからはあまり良い印象を持たれていないようだ。


pixivに登録しているかとうひろし自身、本作の未発表ネームのアップロードを行った際、そのキャプションで「別冊コロコロで連載されていた「疾風天国風のクロノア」は、ギャグマンガとして企画され、純粋なクロノアファンは「けっ!」みたいな態度をとられていた節もありますが、作者としては楽しく描くことができました」と述懐している。


登場キャラクター

※1 メイン・サブ・ゲストという三つの区分は、節の煩雑さを避けるために項目執筆にあたって設けた便宜上のものである。それぞれ登場順に並べた。

※2 本作では、ヒューポーはクロノアの相棒ではなく、単なる端役の1人に過ぎない。

※3 また、ゲーム中に出現するザコ敵の多くは普通に会話もでき、ルナーティアの住人として暮らしている。


メインキャラクター

クロノア

ご存じ風のクロノアだが、本作では自称ヒーローの割に大ボケでマヌケ。

発想力・行動力だけは人一倍だが、その発想は不条理で役に立たないものばかりで、行動力は明後日の方向に向いてばかり。


ガーレン曰く「自分の世界にのめりこむと、なにも見えなくなるタイプ」。

ゲーム同様リングから風だまを出して攻撃出来るが、ろくな用途がない。

落ち込むと辺りに闇を放出する。語尾は「~のだ」。

バズーカの弾を受けても、弾がそのまま地面に転がり落ちるほど頑丈な石頭の持ち主。


本気を出した時は劇画調になる(作者の旧作『サイファー』や『駆けろ!大空』のようなタッチ)。

ヒーローとしての自信を失って絶望し、ヒロインになろうとしたこともある。


ムゥ

ハートムゥに非ず。原作ではのほほんとしたザコ敵だが、本作では丁々発止の性格かつ感情表情豊かである。ヒューポーに代わり実質クロノアの相棒で全話登場の皆勤賞。

本作最大のツッコミ役でハリセンでクロノアにしょっちゅう強烈な一撃をお見舞いする。


クロノアのせいで酷い目に遭うことも多いが、クロノアの行動がそれほど過激でない時は遠くから見守っていることもある。


第1話・第2話では郵便配達をしていた。

巻頭のキャラクター紹介ページでも郵便屋と紹介されている。


ロロ

本作ではルナーティアでカフェを営む。何かとクロノアに関わることが多い。

酷い天然ボケで、肝心なことを最後まで言わず早とちりさせる悪い癖がある。


クロノア繋がりで、ムゥやガーレンと付き合うことも多い。

天空寺院での受付係も務め、ヒーローメダルの配布を行なっている。

登場回数はムゥ・ガーレンに次いで少ない。


ガーレン

ルナーティアに巨大な館を構える。

本作では第1話からの登場早々クロノアから悪人のように言われるが、実際は不明。ただし、意地悪なのは事実のようだ。


館は「ヒーローおことわり」。館の内部には様々なトラップが仕掛けられており、侵入者を排除するササミィのお掃除部隊も配備されている。


自身がビーチバレー大会を主催した際(『クロノアビーチバレー』の発売にちなむ)には、クロノアの家にビーチバレー大会への参加を依頼する手紙爆弾をお見舞いするという過激なことをやった(その時ちょうどクロノアの家に滞在していたムゥも被弾)。


クロノアが巻き起すトラブルに巻き込まれることが多いが、何だかんだでクロノアと付き合っており、クロノアのことでムゥやロロと一緒に行動することも多く、ヒーローとしての自信を失って絶望したクロノアのことを気遣ったこともある。ムゥと共にツッコミ役を果すこともある。


様々なメカやロボットを開発するなどゲーム原作通りのメカニックな面もある。煌めくハゲ頭の持ち主。ムゥに次いで登場回数が多い。


ガンツ

原作同様、金色の死神の異名を取る凄腕の賞金稼ぎ。

本作では乱暴者で口が悪い。巨大な二丁拳銃が武器。

獲物のためなら見境がなく、賞金首と疑えば誰彼構わず襲撃する。

凄腕の賞金稼ぎと自称する割には「野生のかん」などと言って、ムゥを変装した賞金首の銀行強盗だと思い込んで追いかけ回わした早とちりな面もある。


追われたムゥがクロノアの家に逃げ込んだことから、2人をグルと見なして攻撃する。

銃を取り上げようとしたクロノアの釣り針に引っかかって、鼻フックされた。


クロノアとムゥにとどめを刺そうと放った巨大な弾丸は、めり込んだだけで効かなかった

ロロより登場回数は少ない。


サブキャラクター

※原作ではストーリーに関わる主要なキャラクターだが、本作では主要ではないキャラクター。

ジリアス

ゲームシリーズでは『夢見る帝国』(GBA)に登場する皇帝。

本作では、クロノアの家の隣に城を建てて引っ越してきた。

クロノアは立派な城を妬んで「こんな城に住むやつは、悪人に決まってるのだ!」と殴り込みに入ったが、ジリアスは「有名な正義のヒーロー」と言って快く迎え入れたためクロノアは掌を返したように好感を持つ。

ゲーム同様不眠症に苦しんでおり、クロノアに相談した。そのせいで、例によって酷い目に遭う。

巨大なハンマーで殴られてもハンマーが砕けるほどの石頭。

語尾が「~である」「~のである」であるせいか、その喋り方にはぎこちない印象を受ける。


ヒューポー

本作ではゲームと異なりクロノアの相棒ではなく、ガーレン主催のビーチバレー大会(『クロノアビーチバレー』の発売記念)審判。


ジョーカー

本作ではビーチバレー大会に出場したガンツが連れてきた相棒。「~ざんす」が語尾。


バグジ

予言者。「不吉な黒い影が現われ、世界は暗黒の闇に包まれてしまう」「続けて世界を救うには、体のどこかに「ゆーしゃ」の紋章を持つものを探し出さなければいけない」とポプカに告げる。


ポプカが1度ゆーしゃを見つけられなかった後「悪しきものがゆーしゃの聖地に現れた」と告げ、その音色を聞くとゆーしゃが踊り出すというゆーしゃの笛をポプカに渡してゆーしゃの聖地に向かわせる。


ポプカ

原作ではロロの相棒だが、今作ではバグジの予言と指示に従って「ゆーしゃの紋章」を持つ「ゆーしゃ」を探すためにルナーティアにやって来た。


ナハトゥム

シリーズ第1作『風のクロノア door to phantomile』の最終ボス。

本作では、バグジが予言した腰の)悪しき者

ゆーしゃの聖地・「ゆーしゃの湯」で湯治に来たが、温泉が涸れていたため苦しみながら10日も風呂に入れずにいた。


レオリナ

本作では水泳教室の経営者でスパルタ教官。相棒のタットも登場する。


パンゴ

『クロノアヒーローズ 伝説のスターメダル』発売記念として登場したキャラクター。

本業は花火職人のため手先が器用で火薬の扱いに慣れ、ゲーム作中では爆弾使いとして活躍する。

普段は面倒見のいいおじさんだが、センザンコウなのにカメと間違われることが多かったためなのか、なぜか「カメ」という発音(かめ、おかめカメレオン、カメルーン、かめん、胃カメなどでも反応)を聞くと激怒して見境をなくし、辺り構わず爆弾をまき散らして自爆する。


チップル

ゲームでは『夢見る帝国』で初登場したカンガルーの駆け出しボクサーだが、本作ではゲームと異なり現役チャンプ。

自分を打ち負かした者に100万円を与える格闘選手権を開いた。

クロノアはヒーローメダルのレベルを上げようと、借金に苦しむジャイアントササミィ・ササミィ母子のためにその選手権に出場した。


ゲストキャラクター

※ゲームでも主にザコ敵で、主要ではないキャラクター。

よろいムゥ

銀色の鎧のよろいムゥ。ルナーティアで行き倒れていた所を、パトロールと称してクロノアが付いて来た郵便配達中のムゥに見つけられる。


第一に水を欲しがったが、そのままでは鎧が邪魔で飲ませられないので、クロノアが鎧を脱がせようとすると、本来、銀色の鎧のよろいムゥは鎧を一重しか纏っていないのだが、なぜか鎧がマトリョーシカのようにキリもなく何重にも覆っていて、脱がせば脱がすほど小さくなっていくために断念。


代わって、エネルギー補給のために電池を与えると元気になるが、それもつかの間のことだった。もっと強力なエネルギーを与えるために落雷させると、暴走し街中を走り回った。風だまを使って食い止めようとしたクロノアは、結局は余計に事態を悪化させ、街を破壊することになる。


テットン

頭にプロペラが付いているザコ敵。原作では一定の場所にホバリングしており、リングから出す風だまで捕らえ、ボタンを押し続けるとクロノアがそのままぶら下がって空を飛べる。

空を飛べないクロノアを「ちょ〰〰かっこ悪〰〰っ」とバカにした。語尾に「~のら〰〰」と付く。


フロロ

オバケのようなデザインの浮遊するザコ敵。原作では一定の場所を漂っており、リングを使って破裂させると光を放って一定時間あたりを照らす。

テットンと共に、空を飛べないのはヒーロー失格、とクロノアをバカにした。語尾に「~だ〰〰」と付く。


ブッピィ

原作では自爆するザコ敵。本作では、ガーレンのペットとしても登場。強面でぶっきらぼう。ガーレンのペットのブッピィは主人のガーレンと同様意地悪で、主人と一緒に人をからかうのが好き。


グリッヅ

原作ではただのザコ敵。ガンツが目を付けた1,000,000の賞金首の銀行強盗犯。


鏡の妖精

ゲームでは、大きな泡の中に入って様々なところに配置されており、クロノアがリングから発射する風だまやリングで捕まえた敵をぶつけて泡を割ると、一定時間クロノアに付き従い、その間に取得する夢のかけらを2倍にしてくれる妖精。


本作では、クロノアとムゥがガンツから奪った巨大拳銃の一つを捨てた池に住む妖精で、イソップ寓話金の斧』に基づくネタを披露した。


ディゴン

ゲームシリーズでは水場から飛び出してきて妨害し、接触するとダメージを与えるザコ敵。

公式設定では「悪意はなくクロノアにじゃれついてきているだけ」という。

本作ではルナーティアを流れる川に潜み、橋を渡ってくる住人を待ち構えて身の回りのものを奪い取っていた。

賞金首となっていたため、クロノアのディゴン退治はガンツと競争になる。


ジャイアントよろいムゥ

銀色の鎧のよろいムゥ(1重の鎧)と金色の鎧のよろいムゥ(2重の鎧)の2人組。

アリさんを虫眼鏡で集めた太陽光線で平気で焼き殺すような不良(?)。

クロノアが正義感からやめさせようとするが、返り討ちにした。


脱走犯

ジャイアント化けムゥの凶悪な脱走犯。

クロノアの家に立て籠もったばっかりに、気づかずに帰宅したクロノアが気づかずに行なった行動で散々な目に遭わされる。


チーリン

本作では、建物も人も草木も見境なく街を喰らい尽くしかけた大食いの怪物。

本作では珍しく、クロノアが街を守るために身を挺し命を賭けて退治した。


オリジナルキャラクター

モンスター ゴロゴロ

かとうひろしによるオリジナルモンスター。緑色のトゲ球体の身体を持った四足歩行で、身体を丸めて転がるほか、舌を自在に伸ばせる。

パンゴが「カメ」と呼ばれるとキレる性質をクロノアに利用され、敗北。

本人がアップロードした上の絵のキャプションによれば、「(クロノアヒーローズの)敵ボスを考えようとコロコロ読者向け募集企画があり、マンガの中に私のオリジナルを出してもいいですか?とお願いしたらOKをいただいたキャラ」とのこと。

コメント欄では、「ナムコの本社での審査会に参加させてもらって、応募された全てのハガキを拝見しました。/それぞれにアイデアがあって、面白かったのを覚えています」と述懐している。


その他

また、ストーリーには直接関係しないが、『風のクロノア2』のラ・ラクーシャ大巫女が紙幣の肖像として、同じく『風のクロノア2』のジョイラントの興行主モメットが、クロノアがジリアスに読み聞かせる本の中に登場し、彼が作ったモメットドールたちは作中の随所に登場する(特にチップルの格闘選手権の際にはレフェリーも務めている)。


タイトルリスト

第1巻掲載期間:2001年4月号~2002年4月号発行:2002年5月25日
タイトル備考
1クロノア参上なのだ!!ムゥ・ロロ・ガーレン登場。
2よろいムゥを止めるのだ!
3空飛ぶヒーローになるのだ!
4ブッピィに要注意なのだ!
5悪霊の正体をあばくのだ!ジリアス登場回。
6賞金かせぎのお手伝いなのだ!ガンツ登場回。
7ビーチバレーで大騒動なのだ!ガンツ・ヒューポー・ジョーカー登場回。
第2巻掲載期間:2002年6月号~2003年6月号発行:2003年7月25日
タイトル備考
1ぼうしはぬがないのだ〰!バグジ・ポプカ登場回。
2ゆーしゃよ出てくるのだ!バグジ・ポプカ・ナハトゥム登場回。
3悪者をつかまえるのだ!ガンツ・レオリナ・タット登場回。
4ヒーロー修行はつらいのだ!パンゴ登場回。
5いいことしまくるのだ!パンゴ・チップル登場回。
6自信をとりもどすのだ!
7真のヒーローになるのだ!

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