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流川伝説

るかわでんせつ

ヒューマンバグ大学のシリーズ「拷問ソムリエ 伊集院茂夫」のサブストーリー。
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概要

ヒューマンバグ大学のシリーズ「拷問ソムリエ_伊集院茂夫」のサブストーリー。流川隆雄の過去や経緯について話される。全2話。

あらすじ

前編

ある日伊集院茂夫が自らの執務を終えた後、節目の日であることに気が付いた。伊集院の弟子である流川隆雄が弟子入りを果たして現在まで3年が経ったのであった。節目ということでバーへと流川を招集し、行きつけのバーにてこの日のためにホステスを休んだエマを交えて食事を始める。そして流川が自らの悲惨な過去について話し始めた……


3年前、伊集院の事務所に傷だらけの流川が現れて「僕の家族を殺した外道に無限の苦しみを与えてください!!」と土下座をして頼み込んだ。彼のその様子を見て、伊集院は説明を促す。


流川は当時、大学に入ったばかりの青年だった。彼は両親と歳の離れた妹の4人家族で暮らしており、流川自身も母親の「笑顔が人を引き寄せる。辛く苦しい時にこそ笑え」という言葉を胸に、好青年として過ごしてした。


そして流川は父親に声をかけられ、最愛の家族と酒を飲みながら幸せな時間を過ごす。しかしその翌日、大学から戻った流川が見た物は紅蓮の炎が自宅を焼き尽くす地獄のような光景で、他の家族達は既に事切れていた。流川は一緒に死にたかったが、それに反して彼は消防隊によって救出され家の外に連れ出された。その後火事は消し止められたが、流川は最愛の家族の遺体が見つかったことに嘆き悲しむ。直後に司法解剖で「家族3人は何者かによって殺害されており、証拠を消すために火をつけられた」と判明すると、彼は激しい怒りを見せ、かつての母親の言葉など何処かに沈んでしまった。


しかし頼りの警察は全く捜査が進まず、痺れを切らした彼は職員へ掴みかかり公務執行妨害で逮捕されてしまう。この件で警察を見切った彼は大学も中退し、全財産をかけて事件を追いかける。そして、ある探偵事務所に相談をかけた時に彼は「この街に裏の情報屋がおり、警察でも見つけられない犯人を知っている可能性がある」と助言を受ける。これを聞いた彼は迷わず裏社会へと飛び込み、喧嘩になってでも情報屋の居場所を探し求め続けた。そんな中、喧嘩に負けてゴミ捨て場に放置されていた流川をエマが発見し、事情を聞いたことで遂に彼は情報屋の伍代へと接触することができた。


果たして、伍代は流川の素性はもちろん事件の犯人である戸塚のことも知っていた。この戸塚という男は大手スーパーチェーンの社長の息子であり、金にものを言わせて反社会の人間と関わるなど最低最悪の人物だった。彼は流川の母親に交際を拒否されたことを逆恨みし、財界に影響力のある父親が警察を止められることを見越して流川家を惨殺した上に彼らの自宅が燃える様子を嬉々として眺めていたという。


資料を見た流川はそこに載っていた資料の住所に一人で乗り込み、戸塚へと襲いかかる。しかし当時の彼は現在と違って一介の学生でしかなかったため簡単に戸塚の護衛に返り討ちにされ、なんとか2回から飛び出して奇跡的に生き延びる。そしてそのまま病院にも寄らずに伊集院の事務所に訪れ、「無茶を言っているのは百も承知です! でもあなたしか頼る人がいません! どうか家族の仇を取っていただきたい!」と要求。伊集院もこれに答え「わかりました。君の怒り……この伊集院が預かろう」と、依頼を受けた。


後編

彼の受けた傷は酷く、何とか闇医者の氷室によって治療を受けた。その時彼の頭に浮かんだのはかつての母親の言葉だったが、外道への怒りと恨みが勝って笑うことなど出来なかった。そして戸塚捕縛決行を伊集院が決めて事務所を出ようとしたところ、流川が「自分も連れて行ってほしい」と要求する。これに伊集院は「依頼者の恨みは背負うが、手を汚させることはしない。依頼者が闇に落ちることは自分のポリシーに反する」として拒否する。しかし流川は居ても立っても居られずに独断で伊集院に合流し、戸塚(及び護衛の副島)と対峙した時に「お前たちを許さない! 家族の仇をとる! そしてもう誰も殺させない!!」と激しい怒りをぶつけた。


すると伊集院が流川を下がらせて「素手の左手だけで戦う」と副島を挑発。当然彼はこれに乗って襲いかかるが全て伊集院に回避され、ナイフを奪われてしまう。そして伊集院は眼球とアキレス腱を斬り裂いて副島を無力化し戸塚を回収すると移動中に彼は流川に病院に行くように言うが、流川は「自分も(戸塚の処分に)付き合わせてほしい」と引かない。流川は拷問室の前まで行って再び土下座までするが伊集院は「ここから先に入れるのは鬼だけだ」と言い放つ。しかし流川は一切視線を切らず「生きる資格のない外道を裁くことができるなら、喜んで闇へと落ちます! 私のような人間のために鬼となり、生涯この身を捧げると誓います! どうか中に入らせてください!!」とまさに鬼の形相で懇願する。伊集院はその様子を見て、入ることを許可した。


拷問部屋では戸塚が器具に拘束されており、悔恨の念を聞かれるがこれを一蹴する。すると流川は血が逆流するほどの怒りを見せ動こうとするが、伊集院が先に動き戸塚をタコ殴りにした。そして彼は流川に「このように被害者を外道に会わせても地獄しかない」と忠告。流川はそれを身を以て知った。そして流川は伊集院に足元のスイッチを入れろと要求される。スイッチを入れると水車のような器具が作動し、戸塚の肉体をおろし金が激しく斬り刻み、おろし金から放出される強酸が焼き溶かしていく。戸塚は謝罪の言葉を口にするが伊集院から「相撲をしてくれ」と頼まれ、これを拒否すると「恥をかかせたから死んでくれ」と返答される。そして伊集院は流川に「この器具を戸塚の肉が無くなり骨が溶けるまで回せ」と言い、流川は怒りをぶつけるかのように30周以上も回す。やがて戸塚が無惨に絶命し、それでも尚その骸に蹴りを入れる伊集院の姿を目の当たりにし、流川は人の恨みを背負う狂気とは何かを身をもって理解した。


全てが終わった拷問部屋で伊集院が「『復讐は何も生み出さない』など偽りだ。人には晴らさねば前に進めぬ恨みもある」と流川に語りかけると、彼はその場に泣き崩れた。思わず母の言葉を思い出した彼は笑顔で「僕は……先生と共にこの道を歩みたいです。どうか……お願い致します」と返す。そして伊集院も「いいだろう。だが君の選択が正しいとは言わない。一度入れば決して抜けられない修羅の道だ」と正式に弟子入りを許した。


そして流川が満月に向かって「いつか僕が死んでもきっと天国の家族には会えないだろう。なぜなら、みんなと違って僕は地獄に落ちるから……」と独白し、物語は幕を下ろす。

登場人物

本作の主人公。もともと温厚な性格の好青年だったが、ある日を境に闇に堕ちた。


  • 流川主人

隆雄、エミリの父であり理恵子の夫。厳しくも優しい性格。


隆雄、エミリの母。非常に優しい性格で、現在の隆雄を作った人物でもある。


隆雄と非常に年が離れている小学生で7歳。


伝手にボコボコにされた隆雄を見つけ出し、伍代の元へと案内する。


日本有数の情報屋。伊集院の居場所を隆雄に伝え、流川家を惨殺した人物を戸塚だとも割り当てた。


  • 戸塚

大手スーパーチェーンの社長の息子で、しつこく理恵子にセクハラに近しい行為を行ったが故に、逆恨みで不在だった隆雄以外の家族を殺す。


日本の拷問ソムリエ。傷だらけの隆雄を見かけ戦慄する。


天才闇医者。傷だらけで伊集院の元へと着いた隆雄に応急処置を行った。


  • 副島

戸塚のボディーガードとして伊集院や隆雄に牙をむく。

関連タグ

ヒューマンバグ大学 拷問ソムリエ_伊集院茂夫 流川隆雄

城ヶ崎伝説 - 同じく、助演による複数話サブストーリー。

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