概要
トランスフォーマーシリーズにおいて、セイバートロン星において最初に誕生したセイバートロン星人=セイバートロニアンにして最初のセイバートロン文明の指導者になったとされている(一部の世界観、メンバーには変形能力を持たない者もおり全員がトランスフォーマーと扱われるわけではない)。日本国内では「最初の13人のプライム」とも呼ばれている。
実写映画第2作『トランスフォーマーリベンジ』においては7人で構成されている(小説版は従来の13人)。
主なメンバーとしてベクタープライムやアルファートリン、ザ・フォールンことメガトロナスプライムが挙げられる。
以下はG1や三部作などで共通する13人(「Ask Vector Prime」や「Axiom Nexus News」より)。
各作品の設定
プライム&アドベンチャー
設定が共通している『プライム』と『アドベンチャー』では、プライマスがユニクロンとの戦いに備えて生み出した最初のトランスフォーマーとして登場している。
何人かは戦争で消息不明となっているが異次元にて尚も大半のメンバーは存在しておりオプティマスプライムに地球に訪れる脅威に立ち向かわせるため鍛えて地球に送り込んだ
実写シリーズ
最初にオールスパークから生まれたとされるトランスフォーマーで種族の指導者である兄弟達であり「プライム王朝」という王制の元サイバトロン星を統治していた。
オールスパークに宿る種族のエネルギーであるエネルゴンを生成する使命も務めており、その原料である地球型惑星が存在する恒星を探して宇宙を旅して回り、紀元前1万7千年前頃太陽系にも訪れる。
探索にはその星系に一定の生命が存在する場合滅ぼさないため、エネルゴン生成は見送られるというルールが存在し、地球は人類が誕生するに至ってその条件を満たしており実行されない筈だったのだが、兄弟の一人メガトロナス・プライムは人類に価値を見出さず、ルールを無視して生成マシーン「スターハーベスト」を起動しようとする。離反したメガトロナスに地球を滅ぼさせてはならないと他の兄弟のプライム達はスターハーベストの起動装置であるマトリクスを奪いとり激しい戦いが繰り広げられたが、他のプライムより力で勝っていたメガトロナスを完全に倒すには至らなかった。そこで兄弟達はマトリクスを隠す事を選び、のちのヨルダンのペトラ山で自らの命を投げ出し、肉体から作った墓にマトリクスを封印した。
メガトロナスはマトリクスを見つけるためジェットファイアをはじめとする「シーカー」達を地球へ送り込むと同時に、唯一自分を倒せるとされるプライムの一族の脅威を消し去るためサイバトロン星に戻り戦争を引き起こし、プライムの子孫達をほぼ全て抹殺。サイバトロン星の壊滅とオールスパークの宇宙への消息不明を招いた。この一連の罪によりメガトロナスはプライムの名も失い「ザ・フォールン」と名を変え、元の名を弟子となった者にメガトロンと改め与え、表向きのディセプティコンの首領とし地球でオールスパークが発見されるまで時が来るのを待つことになった。
IDWコミック
IDWパブリッシングから刊行されているアメコミのG1世界では、『ロボット・イン・ディスガイズ』の続編にて登場している。
1000万年前にナイツ・オブ・サイバトロンがセイバートロン星から旅立った後、それぞれの特性に応じて形成された13の部族の支配者として君臨してきた。当初は勢力の均衡を保っていたらしいものの、メガトロナスとリージ・マキシモが共謀してソラスプライムとプライマを裏切ったことで部族間での内戦が勃発、その内戦の中でネクサスプライムがガルバトロンに殺害されたことで、それまで言い伝えられてきた「プライムはプライムにしか殺せない」が迷信であったと発覚、アルファートリンを除く他のプライムたちは各部族の民を置いてセイバートロン星を去ったと言われている。
時代を重ねるにつれ、その名は部族の族長から「伝説上の偉人」あるいは信仰対象としての信仰されるようになった。
アーススパーク
『アーススパーク』では、最初の13人の一員であるクインタスプライムが宇宙の様々な世界に生命を生み出したとされており、その際に使用した遺物の一つであるエンバーストーンに本作の主人公であるロビーとモーの兄妹が触れたことで生まれたのがテランである。また、クインタスプライムはオートボットの文化を作ったともされている。
メンバー
メンバーは各作品・各世界観によって異なるが、ここでは同名のメンバーと多元宇宙のメンバーに分けて紹介する
同名のメンバー
- プライマ
1989年に発売されたマーベルコミック『The Primal Scream』にて初登場した、最初の13人のリーダーにして最初のトランスフォーマーと謳われる光の戦士。
マトリクスと、『プライム』にも登場した聖剣マトリクスセイバー(英名スターセイバー)の最初の保有者とされている。
IDWコミックではコンボイ(オプティマスプライム)の4代前の総司令官ノヴァプライムの主君であり、そのためか戦前のセイバートロン星には彼の彫像が多数存在した。
『ギャラクシーフォース』にて初登場した、時空の番人にて次元間旅行者。
聖剣ベクターソード(英名Rhisling)を使い、時間と次元を越えることができる。
まともな映像描写がある稀有な例。
- ソラスプライム
最初の13人の紅一点で、原初の女性トランスフォーマー。多くの作品ではザ・フォールンによって殺害されている。
最初の13人の武器を作成した鍛冶師で、ソラスプライムハンマー(Forge of Solus Prime)という槌で様々な武器やトランスフォーマーのパーツを造りだした。
ソラスプライムハンマーは後にプライムにて実際に登場、超重要な役割を果たすこととなる。
- マイクロナスプライム
最初のマイクロン。仙人のような雰囲気を醸し出している。
キメラ・ストーンによって他のプライムと合体し力を与える事ができた。
アドベンチャーにもゲスト出演している。
- アルケミストプライム
セイバートロン星の文明の創造者。アルファートリンと共に初期の文明の監督をしていたが、リージ・マキシモを追いセイバートロン星を離れた。遺物はLenses。
アニメ『トランスフォーマーサイバーバース』に登場するマカダムは最初の13人の一人と噂されているが、ファンの間では外見が酷似していることからアルケミストなのではと推測する声もある。
- ネクサスプライム
最初の合体戦士で、別名ネクサスマキシマス。『シャッタードグラス』にて初登場。
重大な秘密を隠す為に、エニグマ・オブ・コンビネーション(Enigma of Combination)の力で自身の体を5つに分けることが出来た。
『シャッタードグラス』ではヒートウェーブ・スカイフォール・ランドクエイク・ブレイクアウェイ・トップスピンの5体が、小説『Exiles』ではクロッカー・ピニオン・キャノンスプリング・チェーンドライブ・メインスプリングの5体が合体した。
- オニキスプライム
最初にビーストモードをもったトランスフォーマーで、ガルーダとケンタウロスを掛け合わせたような風貌が特徴。
他の時間、場所、魂、死後の世界まで見る事ができるトリプティック・マスクを持つ。
IDWコミックでは終盤における一連の騒動の黒幕とされ、後に意外な人物が正体だったことが明かされる
- リージ・マキシモ
操る者、プライマの対極にあたる者と言われる。他の最初の13人に反乱を起こそうとしたが、失敗し深宇宙へ逃亡した。遺物はLiegian Darts。『トランスフォーマーG2』の『A Rage in Heaven!』にて初登場し、最初のデストロンかつメガトロンを自己分裂により生み出したとされている。また、『プライム』でメガトロンが右腕を奪うために暴いた墓の主は彼とされている。
- メガトロナスプライム
ソラスプライムを殺害した事でザ・フォールン(堕落せし者)と呼ばれる様になった裏切り者。遺物はRequiem Blaster。初登場はドリームウェーブ版アメコミだが、一般的には実写映画『リベンジ』や『アドベンチャー』での知名度が大きい。
多くの作品でメガトロンの名の由来になったとされている。
共通しないメンバー
G1で最初のサイバトロンとして登場した賢者。『プライム』以降は最初の13人としてカウントされ、セイバートロン星の歴史家兼記録者として契約の書に歴史や未来の出来事を書き記してきた。
IDWコミックでは唯一故郷にとどまり、ガルバトロンと共にノヴァプライムを擁立したが、時が経つにつれて自身が最初の13人の一人である事を忘れてしまったという衝撃展開となっている。
ベクタープライムと同じくエンシェントの一人。破滅した存在。サウンドブラスターと名乗っている。
- アマルガモスプライム
小説『Exiles』に登場。他人に変装するシフターと呼ばれる能力(例:『プライム』のメイクシフト)を最初に持ったトランスフォーマーかつ、最初に変形能力を持った者でもあり、他のトランスフォーマーの変形能力の基礎となるトランスフォームコグを持っていた。
- オートノマスマキシマス
孤高の戦士。ラストオートボット(マーベル版G1最終盤に登場した戦士。「トランスフォーマージェネレーション」ではラストサイバトロンと呼称している)と同一人物とされている。
- クインタスプライム
科学者でクインテッサ星人の創造主。生命を生み出すエンバーストーンを持つ。
- 13人目のプライム
プライマスが最後に生み出した名称不明のプライム。偉大な扇動家で他の12人をまとめ上げ内部抗争を解決した。後にオライオンパックスに転生する。
関連タグ
シャッタード・グラス ビーストウォーズリボーン トランスフォーマーリベンジ