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日下晋平

くさかしんぺい

YouTubeの漫画チャンネル『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『京極組の天才・久我虎徹』の登場人物。
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概要

『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『京極組の天才・久我虎徹』に登場する登場人物の一人。初登場は2022年4月5日付の動画『【漫画】京極組の組長が…久我虎徹を破壊。ガラス灰皿で殺しにかかる。』である。

京極組の5代目組長である日下孝次郎の実子。


人物

性格

はっきり言って父親以上のクズ野郎で、他人の神経を逆撫でするような言動や行動を尽く行っている。

父親に甘やかされており、京極組構成員ですらない一般人でありながら、父親の威光を嵩に着て、構成員達に対して我儘放題を繰り返すばかりか、取り巻きを引き連れては黒焉街のクラブ(いずれも京極組がケツ持ちしている)でキャストや店員に暴力を働き、何かあれば京極組の名前を出して相手を黙らせるなど、最早シマ荒らしと変わらぬ行いを続けていた。しかも極道の世界では組長は絶対であるため、構成員達はその血縁である彼に注意や制裁が出来ないでいた。

正に「虎の威を借る狐」「親の七光り」を地で行く人物である為、久我虎徹五十嵐幸光といった良識派連中からは「クソボン」や「バカボン」と言われて父親以上に嫌われており(孝次郎に関しては憎悪こそは抱いているが殺意までは抱いておらずあくまで組長の座から下ろすことを目的としている)、野島翔からは「こいつを殺さないと発狂してしまう」と殺意を抱かれていた。

そんな彼が自業自得な理由で敵対組織に狙われた時は誰も助けないと決め込んでおり、自分が死んだらオヤジが黙っていないとちらつかせた時はその敵対組織の人間からも呆れられていた。


能力

極道ではなく、ただ父親の威光を嵩に着ただけのボンボンであるため、戦闘能力は皆無。当然ながら河内組の力ある極道には一方的にボコボコにされてしまった。

頭脳の方もかなりお粗末で無意味に悪意を振りまき不特定多数を敵に回す、悪事が有名になり過ぎて特定される、喧嘩を売る相手をまるで考えないと言ったようにこれでもかと父親の所業と似たようなことをした。しかもこれらのミスは全て父親が天京戦争でやらかしたミスと酷似している。


経歴

初対面の久我に「お前なんか早死しそうだな」と無礼な態度をとり、京極組がケツ持ちしているバーのキャストに乱暴を働き、京極組の名前を出して封殺するなど横暴を働いていた。

守り代を払っている店にも被害が及び、マナーを無視しまくった晋平に怒り心頭のカタギ連中に良識派構成員はひたすらに頭を下げるしかなかった。


久我達がそんな我慢の日々を続けていたある日、野島から晋平がまたやらかしたことを聞いた久我は急いで駆けつけた。なんと晋平は殺人を犯しており、なのに事の重大さを理解しないまま死体処理を頼む彼に、久我は白目を剥いて青筋を浮かべながら絶句し、野島も「コイツを殺して自分も死ぬ」と怒りに震えていた。


事の詳細はいつも通り黒焉街のクラブで取り巻きと共に傍若無人を働いていたところ、たまたま客として来ていた2人組の極道と揉め事を起こした。路地裏で殴り合いをしようとした所、棒状のスタンガンで不意打ちし、逆上して滅多打ちしたのか図らずも殺害してしまう。

しかもどこの組の構成員なのかも知らずに路地裏の奥に放置しており、それさえも他人に丸投げする晋平に久我は怒りを見せるが、例のごとく組長の名前を出して黙らそうとしていた。

野島も久我も晋平に殺意を抱きながらもそれを抑え込み、去り際に「弱い奴に生きる価値はねえんだよ」と久我に啖呵を切って去っていった。


この極道2人は河内組の構成員であり、下手したら河内組とも怨恨を抱えてしまうと危機感を抱いた久我と野島はその件が明るみに出ないように死体処理をしたが、晋平が黒焉街で悪い意味で目立ったのか、河内組は晋平が構成員2人を手にかけた事を掴んで身柄を追っていた。

五十嵐や久我らは河内組との衝突を避けたいと考えこの件の無視を決め込んだが、父親である日下はそれを認めず、構成員達に晋平を守るように命令した。それを聞いた五十嵐は組の命運を犠牲にする訳には行かないと、晋平が自分で自分の身を守るようにと日下に抗議したが、日下はそれもお構いなしに一方的に命令していた。

最早どうにもならないと悟った五十嵐は久我に晋平の護衛を頼み込むしかなかった。


久我が河内組に追われている晋平からの電話を聞きつけてすぐさま駆けつけるも、既に捕まってリンチされており、あろう事かそのメンツの中に河内組の中でも強者で聞こえた龍本雅幸がいた。

この期に及んでも自分の父親の名前をちらつかせて助けを求めようとする無様な姿を晒した晋平に、龍本も「こんな奴についてきた子分どもは浮かばれないなあ」と京極組への皮肉とも同情とも取れる言葉を吐いてしまった。


そして久我は河内組を敵に回す覚悟で彼を助けるか、命令に従わなかったことで左遷される覚悟で彼を見捨てるかという究極の選択を迫られることになるが、久我達の方針はもう決まっていた。河内組の邪魔をせずに晋平にケジメを取らせることを。


いくら絶対であるにしろ、組があってこそ親という存在は成り立つ。組長の私情のために京極組を犠牲にするわけには行かない。

京極組の威を借りただけであって一構成員ですらない晋平を守る義理は無く、そして天羽組と戦争の準備をしている最中で河内組も相手にするわけには行かないとして、晋平を切り捨てる事を決めた。

龍本も親の子を見捨てる久我の気概に免じて、晋平からケジメを取ることでこの件を手打ちにすると約束したが、尚も晋平は抗議をしていた。


久我「晋平、お前言ったよな。弱い奴に生きる価値はないって

うっ…

久我「テメエが吐いた理屈なんだ。男なら筋通してみろや


そんな無様を晒した晋平に久我はあの時に言い放った言葉を返し、振り返る事なくその場を立ち去った。


龍本「ヒーローからも見捨てられちまったなあ。 そんじゃあケジメを付けようか

あ……ああ……あぁぁああぁぁぁあああああああっ!!」(直後に銃声が響き渡る)


父親の威光で横暴を働いた男は、今までの傍若無人ぶりに対する意趣返しと組を守るという大義名分のもと見捨てられてしまい、そのまま龍本によって銃殺された。


我が子を失った日下は烈火の如く怒り狂い、久我と五十嵐を灰皿でボコボコに叩きのめした。この一件で、良識派の組員達は日下への不信感をさらに強める結果となった。


余談

上記の通り晋平は父親以上のクズ野郎であり父・孝次郎は後に歪んだ背景が明かされるなどフォロー描写があったがこいつには孝次郎のような歪んだ背景というフォロー描写は皆無でありそういう意味では父親以上にタチの悪い存在と言える。

父・孝次郎が甘やかし、更に外道に堕ちていたことを考えるとその影響を受けたといった事情はあるだろうが...

尤も、父親の対応を見るに愛情は注がれていたようなので、完全に増長した結果でもあるだろう。


一方で、天羽組の工藤亘清や永瀬のように、父親あるいは保護者、兄貴分達の背中を見て育った極道も多く、父親・孝次郎も過剰に身内を贔屓する所があったかも知れないが、彼が拝金主義となり外道に落ちていなければ、少しは苦労も知りマシな人格に育ったかも知れない。

…とはいえ、父以上に他人を見下し命をゴミとしか思わないという極悪人なので、仮に父が人格者のままという環境で育ったとしても大して変わらなかった可能性も否定できない。


総じて「父親の悪意や私欲の具現化」のような存在といえるだろう。


考察

彼は僅か一話限りで退場したゲストキャラクターであるにもかかわらず、その主役回で暴れたために河内組を敵に回しかけるという蛮行を犯して死んでいる。当時の京極組は天羽組との間で(背後に隠された陰湿な真実を組員が誰も知らなかったとはいえ)血生臭い戦争を繰り広げており、さらに城ヶ崎賢志率いる半グレ組織・羅威刃からの襲撃計画も判明したため金銭・人的の両面で多くの余計な損失を出しており、この期に及んで本来別シリーズの敵である河内組まで敵となったら目も当てられないと思われていたが、この時は彼の死だけで手打ちとなったのが幸いだったが下手すれば天羽組・羅威刃・河内組との三正面作戦を強いられ滅亡していた可能性があった。


そして時が経ち、父親の孝次郎が討たれ、組員も真実を知って天羽組との戦争が終結した後には京羅戦争京炎戦争に突入した。

京羅戦争当時は晋平の件の報復という大義名分を掲げた漁夫の利を狙う河内組が再び京極組を襲う可能性は排除できない。と見られていたが、河内組最高幹部の一人である眉済俊之と、後に京極組組長となった五十嵐が友好関係にあったこと、晋平を始末した龍本も眉済の派閥に所属していることが判明しており、この事件の影響がこの程度で収まったのはこのことが大きな要因の一つと見て取れる。

しかし、仮に将来京極組と獅子王組の関係が拗れるようなあれば晋平の件は火種になりうる可能性がある。


関連タグ

ヒューマンバグ大学 京極組の天才・久我虎徹

日下孝次郎 河内組

親の七光り ボンボン 自己中:奴に当てはまる言葉。


藤代雅也:晋平と同じく組長の馬鹿息子。1話限りで退場したゲストキャラである点、暴力や殺人を犯した点が共通しているが、雅也の場合は絶縁されている、海外逃亡した、友人と共に死亡している点があるという晋平とは多少異なる面もある。


花沢伊織:晋平と同じくボンボン。ただし彼は(チャラ男ではあるが)晋平のように性根が腐っているわけでもなく、むしろ晋平にない理性・愛嬌・正義感を持ち合わせており晋平とは正反対の存在とも言える。

工藤亘清:晋平と同じく極道関係者の息子。ただし彼は父を意識する余り自意識過剰でいざという時にビビッてしまう場面こそあったものの、父の威光を振りかざすどころか父のように立派な人間になろうと努力しているところが決定的な違いであり、工藤亘清自身、本人の弱点が露見し小峠華太須永陽咲也から叱責を受けた後は考えを改め天羽組や組織内の仲間達、そして空龍街で暮らす一般人の為に邁進しようとするなど精神的成長も見受けられた。

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