概要
『ソニックワールドアドベンチャー』でプリレンダムービーを担当したセガVE研（後のマーザ・アニメーションプラネット）が制作。台詞は掛け声のみのサイレントアニメーションだが、ソニックとチップのボイスは日本版と海外版で違うため、特にチップは印象がかなり違う。
ゲームと同じく、非常にコミカルなストーリー内容に仕上がっている。
短編とはいえソニックシリーズ初の劇場映画作品でもあり、現在では下記の公式サイトから無料で視聴が可能。
ストーリー
ある古びた洋館に住み着いている幽霊たちは、同じく洋館に住まう女の子の幽霊に取り入ってもらおうと、興味本位で立ち入る人々を驚かしては、その顔をインスタントカメラで撮影し、驚いた顔を献上していた。
とある雨の夜、雨宿りにとびしょ濡れのソニックとチップが洋館に立ち入り、幽霊たちはまたいいカモが来たと彼らを驚かそうとするが……
登場キャラクター
雨の夜の中、チップと共に古びた洋館へ雨宿りする。この映画では少しお茶目な性格として描写されており、調子に乗ってチップに顔芸を披露する場面は迷シーン。
雨宿りした日が満月の夜だったため、物語中盤でウェアホッグに変身するが、ゲーム本編では月の満ち欠けに関係なく変身できるので、オオカミ男とかけた演出だろう。詳しくは後述。
CV:白石涼子
ソニックと一緒に雨宿りをするが、幽霊たちの格好の的にされたり、前述のソニックに驚かされてものすごい顔芸のまま気絶するなど、かなり不憫。
最後は悲惨な目に遭っている（詳しくは下の幽霊の説明を参照。）。
幽霊(女の子)
CV:石川桃子
洋館に住まう人魚のような幽霊で、お嬢様なのか、コレクション集めは幽霊2人に任せっきり。好きなものは洋館に訪れた人の吃驚や卒倒、恐怖で歪む顔と狼男で、それらを部屋の壁に貼っている。
お茶目な性格であり、ウェアホッグに変身したソニックに驚く２人の幽霊の顔写真を見た時は抱腹絶倒した。
彼女にも変身能力があり（その際は変身前と同じように左頬に小さなハートマークが付く）、ウェアホッグの姿が自分の好きなオオカミ男そのものだと分かると、物語のラストでチップ（本物は監禁している。）に扮して一緒にツーショット写真を撮った（この事からソニックはお化けについては平気だと分かるが、彼女の変身には気づかなかった。）。
ファンの一部からは「ラー」と呼ばれているが、これは設定資料から判明した名前であり、スタッフクレジットには幽霊たちのキャラクター名は記載されていない。
幽霊A、幽霊B
CV:Kevin Glenz、Ryan Drees
痩せた体格と、ふくよかな体格をしている幽霊2人の凸凹コンビ。
お互いに女の子幽霊に取り入ってもらおうと、仲が悪くいつも写真争いをしている様だが、決して驚かないソニックを痛めつけようとした際には見事な連携をとる。
挙句の果てには合体まで行い、筋肉隆々で闘牛とブルドックを掛け合わせたような容姿になってソニックを畳み掛けるが、最後の最後で撮った写真の奪い合いになってしまい、逆鱗に触れたウェアホッグに思い切りハンマー投げのように投げ回され、月まで飛ぶほどの鉄拳制裁を食らってしまった。
設定資料によれば、痩せた幽霊は「ウー」、ふくよかな幽霊は「スー」という名前らしい。
子供たち
度胸試しなのか、冒頭のオープニングで洋館に足を踏み入れた子供2人組。足を踏み入れた後に幽霊たちに襲われ、恐怖した表情を撮られて（恐らく）逃げ出している。
関連項目
ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム) ソニックワールドアドベンチャー
シュガー・ラッシュ - ディズニーが公開した3Dアニメーション映画作品。ゲームのキャラクターとしてソニックやエッグマンが端役で出演している。
ソニック・ザ・ムービー - 2020年に公開予定のハリウッド実写映画作品。
