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概要

ミスター味っ子』の寺沢大介週刊少年マガジンに1992年から1997年まで連載していた漫画。寺沢のマガジンでの連載は本作が3作目となる。

元々『マガジンSPECIAL』で短期集中連載されていたが本誌に昇格となり、3巻以降の本連載は『マガスぺ』設定となる1.2巻の設定とは繋がらなくなっている。

単行本は第1部が全27巻、第2部『全国大会編』(1997-2000年)が全17巻。


2013年から2015年まで『イブニング』にて主人公の息子が登場する続編『将太の寿司2』も掲載された(全4巻)。


あらすじ

※以下は3巻以降のものとなる点に注意


北海道小樽で、全国的すしチェーン店『笹寿司』による迫害を受けていた『巴寿司』の跡取り息子・関口将太は、笹寿司の鼻を明かすべく心が折れそうになっていた父・源治を鼓舞し「寿司握りコンテスト」への挑戦を懇願する。奮起した源治であったが、笹寿司の策謀により大怪我をしてしまい、調理場に立てなくなる。将太は自ら包丁を取り、源治の指導を受けて代わりにコンテストに出場、そこで出会った『鳳寿司』親方の征五郎に実力を認められ、修行のために上京する。

鳳寿司で兄弟子の佐治安人と鎬を削るうち、将太はメキメキと実力をつけ、様々な仲間や寿司を愛する人々と出会い、成長していく。そして征五郎親方の出したお題をクリアしたことにより、将太は新人寿司職人コンテストに出場することを決意。惜しくも敗れた佐治は鳳寿司を去り、修行の場へと赴く。

人々の思いと巴寿司の復興を夢見て、将太の寿司は花開く。


主な登場人物

一々全員書いてはキリがないので、主要な人物を出来る限り簡潔に纏める。

鳳寿司

主人公。初登場時中3。笹寿司のいじめにより母を心労で失い、父に重傷を負わされた。

飽くなき向上心と高い発想力、折れない根性で不可能を可能にする。

毎度毎度「そうか! これなら…」「さすが○○さんだ…!」「僕はバカだ…!」「それは○○です!!」の4大ワードで話を盛り上げていく。


鳳寿司の親方。暖かくも厳しい指導で将太を刻苦勉励する。


鳳寿司の職人。大柄な体格で、妻子持ち。優しい性格だが仲間をバカにするやつには容赦しない。


鳳寿司の職人。雅子さんと良い仲?

というか後に本当にくっつく。


将太の兄弟子(追い回しと言われる雑用)だが腕は将太に劣るので弟分みたいな立ち位置に。一時期、失態を犯して鳳寿司を去っていたが、将太の心意気に胸打たれて復帰した。


  • 吾子飛男(トビオ)

第1部後半で鳳寿司に入った追い回しの少年。元々は不良少年だったが、母のタバコごはんという体を張った説得で改心し、以降は将太の舎弟に落ち着く。


配膳係。実家は谷中の有名豆腐店。姉御肌。


巴寿司

将太の父親で巴寿司親方。卑劣な工作により心を病み酒浸りの日々を送っていたが、将太の鼓舞により再びツケ場に立つ。しかし笹寿司の陰謀で大怪我を負い、将太を代わりの職人として鍛え上げた。療養後は無事付け場に復帰した。


将太の


声優ではない。マガスぺ時代から登場する将太のガールフレンド。ピアニストを目指している。

厳密には違うがここに載せる。


ライバルたち

元々は小政に次ぐ鳳寿司のNo.3。将太とシンコを虐めまくるイヤな先輩だったが腕は確かであり、将太と新人職人コンクール出場権をかけて敗北した後に、亡き両親の優しさを知り、更なる飛躍を求めて放浪の旅に出る。『全国大会編』では京都代表として出場。絶対味覚という新たな才を得て大暴れする。


  • 奥万倉新一

包丁名人の少年。年相応以上の落ち着きがある。元は暴走族で、『磯銀』の親方に身を挺して救われたことで改心した。

この人が登場してから、職人たちの包丁さばきが『るろうに剣心』みたいになってしまった。


  • 木下藤吉

将太の友人。海苔の目利きに関しては右に出るものがいない。喧嘩っ早い性格だが、元々農家の跡取り息子として好き放題にやっていた自分を変えてくれたお手伝いさんの「料理は食べる人のことを考えて作るもの」という教えを忘れることはない。

ちなみに兄弟子の苗字は織田である。そして息子の名前はまんま「秀吉」である。


  • 清水哲也

通称「マグロ哲」。マグロカツオの目利きに長ける。

両親を亡くし、幼い妹・初美の治療費を稼ぐため『寿司金』であくどい商売に手を貸していたが、大和寿司の親方により助けられ、東京大会では奥万倉、藤吉、将太と共にBEST4として激戦を繰り広げる。


本作がネタにされる原因その1。「東北の竜」と謳われた俊英で、28歳には見えない老け顔。全国大会では宮城代表。

サイボーグ料理人」「プロレスラーへの転向」「出る雑誌を間違えている」と揶揄されるほどの超人的な怪力と体格を持ち、腕が6本に見えるほどの速度で寿司を握る。


  • 紺屋碧悟

クズ中のクズ。高級寿司店『碧寿司』跡取りですさまじく思い上がったバカボンボン。

対戦相手を黒服に暴行させたり、笹寿司並みの営業妨害を行うなど性根が腐っていた。東京大会で将太に敗れた後は廃業し日本料理店に勤め、武藤と共に将太を追い詰めようとした。


  • 武藤鶴栄

「料理人殺し」の異名を持つ料理研究会の重鎮。度重なる無理難題を押し付け卑劣な策謀で将太を苦しめる。板前である息子の方が良識派だが、やがて将太の秘めた才能を気に入り、成長させるためにあえて悪役を担うようになっていく。


  • 坂田利人

全国大会の大阪代表。回転寿司、それも100円寿司の職人であるが、貧しい子供にも食べて貰える自分の寿司に誇りを持っている。


  • 高田早苗

全国大会の福岡代表。鷹揚な性格で漬け込みの技術が高い。元プロボクサーという異例の過去を持つ。


笹寿司

  • 笹木剛志

本作がネタにされる原因その2。北海道最大の寿司屋『笹寿司』社長の一人息子。

度を越して陰険かつ悪辣な性格であり、一々その悪行を書いていたらこの記事が「笹寿司」の項目になってしまうレベル。なぜ逮捕されないのかわからないというか、ドラマ版では父親と共に暴行教唆で現行犯逮捕されている。

行動理念が「将太の妨害をする」以外にないのではないかというほどに将太を目の敵にしており、将太をバカにするためにちらし寿司の材料を買い占めたあげくにアイスクリームやウサギちゃんリンゴを送りつけたり海女を買収して伊勢海老を買いたたき、巴寿司の前で無料サービスする等の意味不明な妨害工作に及んでいる。

こんな奴ですら最終的に改心させてしまう将太の寿司のパワーには驚くばかりである。

ちなみに犯人が笹寿司に雇われていた切島なのでごっちゃにされやすいが、アサクサノリの養殖場焼却は例によって笹寿司が買収していた養殖場を切島が離反ついでに独断で燃やした形なので、この件に限ってはどちらかと言うと被害者側である。


本編終了後を描いた読み切り版(韓国編)では国内では立ち行かなくなった笹寿司の韓国出店について将太に助力を乞い、将太もそれに応えるほど関係は改善している。


また別の読み切り版の敵役(東京から北海道に進出してきた寿司チェーン)に対して「あいつらは汚い手を使ってくるから気をつけろ」と将太に助言した際、将太&美春から『お前が言うな』『いや、あんたらもしてたことでしょ』と突っ込まれている。



  • 叶崎精二郎

笹寿司四包丁の一人で高知代表「鋼の精二郎」。秘剣カマイタチという奥万倉を凌ぐ包丁術を持つ。この人も出る漫画を間違えている気がする。


  • 武市半平(包丁修羅)
  • 加藤以蔵(包丁鬼)

四包丁のメンバーだが特筆するほどのことはない。


  • 四包丁の紅一点の人

大年寺を列車で跳ね飛ばした本作一二を争うワル(本人曰く「汚れ役は私一人で構わない」)だが本名はおろか戦うシーンすら明かされなかった。


  • 切島傀

北海道代表。高いノッキング技術を持つ。額に大きな傷跡がある。

ある壮絶な過去により恐るべき秘密を有する

本作がネタにされる原因その3でもある。


将太の仲間たち

メイン画像奥の人。「百目の辰」の異名を持つ目利き名人。卸売業者だった父親が食中毒による死者を出したために廃業した(数年後、卸先の旅館が新鮮だった魚を傷ませたミスの責任を押し付けられたと発覚)ので、食材の目利きには人一倍厳しい。

見当はずれな目利きをしていた将太を叱責し、以降は度々協力している。


  • 大和寿司の親方

将太と親しいアナゴ寿司の達人。中国残留孤児の息子がいる。

本作No.1の善人。


  • 伏見直子

常連客・加藤のじいさんの孫娘。祖父を救ってくれた将太を慕っている。


  • 溝口安二郎

東京大会の審査委員長。本当にうまいものを食べると反射的に柏手を打つ癖をもち「柏手の安」なんて呼ばれている。

全国大会では彼と武藤ですら、審査員においては末席扱いであった。


TVドラマ

1996年の4~9月に放送されたフジテレビ系列金曜8時のドラマ。

柏原崇は本作が初主演となる。


国内では一度もソフト化されていないが、2017年にファミリー劇場で再放送されたことはある。


アニメ

1999年に『将太の寿司 心にひびくシャリの味』のタイトルでTVSPとして公開された。

本作は農林水産省の一社提供という破格の扱いであり、原作3巻のエピソードを基にしながら、食料自給率などの社会問題にも包丁を、じゃない、メスを入れている。


まさかの続編

タイトルは地味に『将太の寿司2』、イブニング誌で連載開始する

一方探偵グルメ漫画「喰いタン」が一時連載休止


関口将太の息子、真面目な将太郎。佐治安人の隠し子、無鉄砲な将太の二人が活躍する物語

デュカスなる外人寿司職人の登場から始りヨーロッパ道中と色々あったが最後なんと言うべきかメタ発言かな?


日本寿司協会会長となった大年寺三郎太をはじめ、

キャラクターがだぶる奥万倉新一の息子と清水哲也の息子たち

バナナマン日村そっくりな紺屋碧悟の息子らが登場した。


寿司職人コンテストでは「うまいぞーっ」的リアクションが炸裂してくれた!?


余談

インターネット上では、2018年末にWEBサイト『スキマ』で全巻無料公開(現在は終了)が行われていたのもあって爆発的な再ブームを巻き起こしており、苛烈すぎる笹寿司の嫌がらせや大年寺の超人ぶり等がネタにされた。


【『将太の寿司』構文改編の例】

シンコ「大変だよ将太くん! フェストゥムが全国の寿司屋に一斉攻撃を仕掛けてきたんだ!」

将太「そんな……!」

飛男「なんでも笹寿司のヤローが北極のミールに腐った牡蠣を投げ入れたらしいっス」

将太(笹寿司め……寿司業界を牛耳るためにフェストゥムを利用するなんて、許せない!)


ただし本作で笹寿司なる架空の寿司屋があまりに悪行を重ねていたため、実際に存在する同名の店舗(勿論、作中の笹寿司とは一切関係ない)にまで風評被害が及び、作者が謝罪に向かったほどであった。(現実の)笹寿司からはある意味宣伝になった、とコメントをいただいている。



関連項目

料理漫画 すし 板前 突っ込みどころ満載


ミスター味っ子:前々作。アニメ版の過激なリアクションは本作にも逆輸入されている。

喰いタン:作者が後に掲載した漫画。こちらは東山紀之主演でドラマ化もされたのでご存知の人も多いはず。だいぶ原作と内容違うけど。ドラマの初回は借金の強引な取り立てに耐えかねた寿司屋の親方が貸し主を絞殺する展開だが、これの原作(第4話)は犯人が鳳の親方そっくりなので将太の寿司と合わせてネタにされることがある(この第4話のラストでは主人公が将太の寿司の単行本を取り出して露骨な宣伝を行う)。

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