解説

数多あるスーパー戦隊には、その活動の拠点とする基地や施設を有するものが大半を占めており、中には大型施設の一部で活動している戦隊もある。

規模は戦隊によって様々で、100人を超える職員が常駐している大規模な軍事基地から、戦隊メンバーのみが出入りをする小規模な生活拠点に至るまで多岐に亘る。

大型基地の場合、それ自体に戦闘機能が備わっていることもあり、中には戦隊メンバーが通常使用する巨大ロボよりもさらに大きな「超大型ロボ」に合体・変形可能なものもある。基地そのものが移動手段になっている場合は、常に敵に狙われる危険性が高い。一方で単なる施設の場合、終盤まで狙われる可能性は低い傾向にある。

また、一部の戦隊においては表向きの拠点と、戦隊としての活動のための基地との両方を持つ場合もある。

2010年代以降は大規模な基地は少なくなっていたり、そもそも基地という概念自体がないケースがある。基地という形態をとらず、メンバーの平時の生活拠点、即ち戦隊メンバーの帰る場所の象徴として位置付けられている場合も珍しくなく、それゆえに敵に破壊されるケース自体が少なくなってきており、攻撃されても一部損傷する程度に留まり、最終決戦後には修復されていることが多い。

作風の根本的な多種多様化も一因としてあるため、本記事ではこうした拠点という形式をも含めて紹介するものとする。

こうした傾向の変化は、巨大ロボのパーツが格納が必要な大型メカではなく、平時は小型化して携行可能だったり、あるいは他所からの召喚が可能であったり、メンバー自身がさらに変身するなどといったパターンが多くなっているという事情、さらにメタ的なことを言うならば基地玩具の売り上げ不振とも関連している。

尚、基地の撮影セットは本編の撮影終了後に取り壊されるため、スーパー戦隊VSシリーズでは前作側の戦隊の基地が登場しないことがほとんどである。

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