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概要

その名の通り地獄を支配している

屈強な巨体を有しており、頭部には一つの目と2本の角が生えて胴体には口が3つ付いている等見た目は魔物そのものである。


性格

冷酷無慈悲な性格で人間を酷く見下している。また、地獄で悪人を裁く神とはいえ勇者時代のラウルを散々利用し、見殺しにしてることから実際は自身も邪神のような存在でもある。

また非常に短気であり、癇癪を起こしては八つ当たりで部下の堕天使達を殺すといった度が過ぎるパワハラを行っている。


地獄での暗躍

地獄を無断で訪れた挙句に好き勝手して回ったラウルを罰するべく、部下である堕天使達を遣わせて自身の前に連れてこさせる。

ラウルに裁きを下す前の余興としてラウルに復讐されたクリスティアナブラウン将軍、ルーカス、サンドラ、ベネケ博士を召喚する。

ラウルの復讐対象者達が地獄で未来永劫苦しむ事を望んでいたラウルへの嫌がらせとして、救済を求めに来たクリスティアナを石化させて粉々に粉砕し、二度と蘇らなくさせる。

側近である「憤怒、冷徹、絶望」にラウルを痛めつけるよう命じるが、その側近がラウルによって返り討ちにされると怒りを露にする。

すると今度は神具である水晶玉を取り出し、ラウルの魂を映し出した上でラウルがこれから受けるであろう刑罰の幻を見せる。ラウルの母、少年補給兵達が目の前で虐殺されるのを見せながら地獄の魔物から痛めつけられるという幻を見せてラウルの精神を破壊しようとするも、既に大切なものを奪われ続け人格破綻したラウルには全く効かなかった。

精神攻撃も効かないと分かると、巨大化して彼自らラウルに戦いを挑む。(逆にラウルも幻とはいえ、自身を罰するために母や姉のクレアを利用した地獄を司る神を確実に殺すことを決意する。)

巨大化した彼はこれからクリスティアナを除いた残りの4人の復讐対象者を解放し、もしラウルが彼等を守り切れたなら神具を渡すというルールを設ける。

まずサンドラを見つけるが、普通に解放しても面白くないからという理由でヴィクトリアの幻を見せて誘い出す。が、ラウルが用意したドSなヴィクトリアの幻にサンドラがついて行ってしまった事で彼女を取り逃がす。

続いて怯えているブラウン将軍を見つけ、更なる絶望を味合わせようよして、同じく地獄に堕ちた彼の家族や部下を召喚し、目の前で彼等の身体を解体する。

助ける事も出来ずただ泣いて震えるしかない将軍を巨大な指で突いて虐めていたその時、ベネケ博士が現れてラウルが用意した策である薬を将軍に渡す。薬を飲んだ将軍は狂戦士化し、踏み潰そうとした神に反撃し、尻餅を付かせる。

見下してきた人間によってコケにされた事に激怒した彼はゲームの終了を宣言し、地獄の全てを解放しようとする。現存の地獄を全て消滅させ、新たな地獄に作り直そうとしたところ、地獄全体に結界を張ったラウルによって阻止される。


元勇者に敗北

ラウルに煽られて更に怒りを露にする彼に、狂戦士化した無数の堕天使や将軍の幻を仕向けられる。神の時間は永遠であり体力の消耗など皆無であると豪語し、幻だと気づかないまま堕天使達や将軍達を薙ぎ倒してゆく。が、三日三晩戦い続けたところで精神的な疲弊を迎え、身体も縮んでしまい、遂にラウルに対して膝をついてしまった(対してラウルは全く疲労していなかった)。

そして膝をついた彼に、ラウルから戦いを終わらせる為の交渉を持ちかけられる。その内容は神器である水晶玉をラウルに譲った上で水晶玉を扱う能力をラウルに1か月間貸すというものであった。

ラウルに完敗した彼に断る選択肢はなく、ラウルに言われるがままに契約書にサインをする。

サインが終わったところで、契約書の12条「ただし例外として契約者のどちらかが死亡した場合はその瞬間契約は消滅し生きている者に力が帰属する」という文言を復唱したラウルから突如としてこう告げられる。


「って事であんたはもう用無しだ」


実はラウルにとって、彼は最初から復讐対象であった。

話はラウルの処刑時に遡る。

ラウルが無実の罪で処刑される時、神界では彼等が勇者として人間界に遣わせたラウルを助けるかどうかの会議が開かれていた。

その会議の場で、彼は率先してラウルを見捨てる意見を出していた。

彼は戦を司る神と賭けをしており、ラウルが魔王に負ける方に賭けていた為、賭けに負ける原因を作ったラウルを見殺しにする事にも何の罪悪感も感じていなかった。

こうして、彼を含めて満場一致でラウルを見捨てるという決定を神々は下していたのだ。

そしてラウルは地獄を司る神を含めた神々が自身を見捨てた経緯を全て知っていた。


人間を見下し続けた神の末路

過去の言動を暴かれ、ラウルが自身に対して復讐する気満々でいる事を知るも、虫けらが神に復讐するなど片腹痛いと大口を叩く。が、その口ぶりは酷く震えたものであり、今感じている感情が「恐怖」であるとラウルに指摘される。

これまで自身が人間達に与えてきた恐怖の感情に襲われながらも、人間に神を殺す事は不可能だと主張する。が、丁度その時、神の国の宝物庫から神殺しの鎌をくすねてきた愛の女神がラウルの元へやって来て、それがラウル手に渡る。

神にしか扱えない筈の鎌を人間であるラウルが手にしている事に一瞬驚くも、すぐに偽物だ必死に否定する。が、鎌で角を斬り落とされるとそれが本物であると認めざるを得なくなる。

自身を殺せる手段を得たラウルに脅され、ラウルに言われるがままにクリスティアナを復活させ、次にラウルが呼び寄せた配下である堕天使達の目前で四つん這いになり「私は虫けらと馬鹿にしていた人間に負けた虫けら以下の負け犬です」と宣言させられる。

これ以上ない程の辱めを受けてもまだラウルは手を緩めず、今度はラウルと神のどちらが勝つと思うかを堕天使達に尋ねる。すると全員ラウルが勝つ方に乗り、更なる恥辱にまみれる事となる。

最早なりふり構っていられなくなった彼は泣いてラウルに命乞いをする。が、無情にもラウルが振り上げた鎌が自身の首を刎ね、あっという間に絶命する。

「賭けに向いていない糞虫は死して詫びるべき」という嘗ての自身の言葉が自身に跳ね返る結果と相成った。


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