ひみつ道具としての解説
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。及び同作品のエピソードの一つ。TC44巻収録。
店を模したミニチュア型の道具で、付属の看板用紙に店の名前を書いて貼り付けると、ストアがその店に変化し、どんな品物も10円で購入することが出来る。一枚の看板で購入出来る品物は一つだけだが、看板を貼り直せば別の店に変えることが可能。また、映画館や交番等、飲食店や販売店以外の名前を看板に書いた場合も効果を発揮する。
10円玉以外の硬貨を投入した場合はどうなるかについては、原作版の作中で描かれていない為不明。派生作品を含めれば、2018年版「十円なんでもストア」(水田わさび版アニメ)の作中では、スネ夫が100円玉を入れた際は商品を購入することが出来ず、100円玉がストアから飛び出してしまう様子が描かれている。
エピソードとしての解説
学校を終えたのび太は漫画の最新刊を買いに行くも、本屋が休みだったことに落胆する。同じくドラえもんもドラ焼きを買いに行くも、行きつけのお菓子屋がお休みで落胆する。
そこでドラえもんはポケットから「十円なんでもストア」と「かんばん」を取り出し、看板に「お菓子屋」と書いてストアに取り付け、10円玉を入れてドラ焼きを購入する。のび太も同様にこの道具を使用し、漫画を購入した。それだけでなく、のび太はこの道具を使用してパパから頼まれたタバコ(上記の2018年版「十円なんでもストア」ではハガキ)や、ママにすき焼き用の肉を購入する。
その後、ストアを持ち出したのび太はしずかと共にこの道具を使用し、映画を見たり喫茶店でお茶をしたりと、楽しいひと時を過ごす。しかし、その様子を見たジャイアンとスネ夫がストアを横取りしようと考え、のび太に襲い掛かって来た。
看板用紙が一枚しかない状況で、のび太は急いで「交番」と書いて警察官を出現させることで、彼にジャイアンとスネ夫を注意して貰うのだった。