その目的はそうやって集めた人間達の魂を喰らって自身の喉を治し、自らの十八番である「死滅の唄」を再び歌える様になる事である。この歌はその名の通り人間を無差別に殺戮する滅びの技であり、同時にこれこそが彼女を冥獣人四底王並びに「虐殺の歌姫」たらしめる最大の所以に他ならない。原典のセイレーンもギリシャ神話に登場する怪鳥で、美しい鳴き声で船乗りを惑わせて船ごと沈め、皆殺しにするとされるが、このネリエスもその伝承に漏れない凶悪な力の持ち主と言える。

ブレイジェルが彼女の喉を潰したのも、この「死滅の唄」を危険視しての事なのは間違い無いだろう。

活躍

Stage28「永遠に…～ジルマ・マジ・マジ・マジーネ～」

自らの手で殺害したレイの魂に隷属の為の首輪を付け、彼女の歌と虜のハープで集めた人々の魂を喰らう事で喉を治そうと目論む。

大勢の人々の魂を喰らっていき、その過程でランニング中の翼も彼女の歌の虜にされるが、翼の優しさに触れた彼女が彼を逃がした為、急遽人々を集める場所を湖から竹やぶに変更。彼女の歌とハープによって集めた人々の魂を一斉に喰らおうとするが、駆け付けたイエロー以外のマジレンジャーに阻止される。

その直後、魔導神官メーミィの魔導陣によって巨大化すると、巨大戦ではマジガルーダ以外のマジマジンがトラベリオンと共に繰り出すマジンシュートを無効化し、両目からの光線で5体を攻撃して撤退した。

翼と共に逃走したレイを触手で連れ去るが、翼と心を通わせた彼女は「自身の為の唄はもう歌わない」と言い出す。

するとネリエスは用済みとばかりに彼女の魂を「喉の薬」として吸収し、更にそれまでにも数多くの人々の魂を吸収した為に喉は完治された為、「喉鳴らし」とばかりにマジレンジャーを自らの十八番である死滅の唄で苦戦させる。そして尚も自身の体内からレイの魂を救おうと向かって来るイエローを両脇の下からの触手で縛り上げ、そのまま両目からの光線で攻撃して変身を解除してしまう。

其処へ更に妖幻密使バンキュリアも援護の為に参戦し、ウーザフォンによる魔法で他の5人を圧倒する。

レイの魂を必死で救おうとするイエローを死滅の唄で攻撃するが、此処で翼の勇気に応えたスペシャルな新魔法が登場。その効果によってレイの魂が体内から救い出されてしまった為、その怒りから両目からの光線で翼とレイに襲い掛かるが、最期は他の5人の合体必殺技「ワンダフルシャイニングスター」を喰らい爆散する。

敗北後、残骸は冥獣人コボルトのブルラテスに回収され、レイの魂も昇天して逝くのだった。