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八百八町夢日記

はっぴゃくやちょうゆめにっき

『八百八町夢日記』とは日本テレビで放送されていた時代劇シリーズである。 ※画像はイメージです。
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「北町奉行・榊原主計頭忠之である。」

「いい加減にしねぇか、悪党ども!」

「人の命を弄んだ貴様らに、もはや見る夢は無いのだ。神妙に縛につけ!(観念せい!)」

「かかわりなき者は去れ!!さもなくば斬る!!」


概要

『八百八町夢日記』とは、主演に里見浩太朗風間杜夫を迎えて放送された日本テレビ時代劇シリーズであり、1989年10月、1991年10月からそれぞれ1年間放送されていた。

前後して放送された『長七郎江戸日記』が江戸時代初期の駿河大納言忠長卿の忘れ形見・松平長七郎が活躍するのに対し、『八百八町夢日記』では、江戸時代後期、江戸の治安を守った北町奉行榊原忠之と、八百八町を騒がした盗賊・鼠小僧次郎吉が秘かに手を結び、正義を守る勧善懲悪の時代劇である。

『長七郎江戸日記』が徳川の血筋で悪党達を圧倒する「水戸黄門」型の勧善懲悪ものだったのに対し、本作では町奉行が自ら隠密捜査をするという「遠山の金さん」型の勧善懲悪ものとなっている。


音楽は川村栄二が担当しており、使用されるBGMはどこかで聞いたことのあるような曲調である。


あらすじ

天保年間・1830年代。江戸の町を騒がせた義賊鼠小僧次郎吉が江戸北町奉行・榊原主計頭忠之の指揮によって捕らえられ、公衆の面前で処刑された。しかしこれは信頼できる手駒を欲していた榊原の策であり、実際には次郎吉は処刑されていなかった。榊原は次郎吉に、江戸の町にはびこる犯罪に対して隠密捜査を行うことを約束させる。浪人役者などに変装する榊原と、三郎三と名を変え絵草子屋として振る舞う次郎吉の2人は、協力して捜査を続けていくことになる。


登場人物

両シリーズ出演

江戸町奉行。江戸の街を騒がした盗賊・鼠小僧次郎吉を捕らえ処刑したが、次郎吉に正義があると考えて命を助け、正義を守るため秘かに手を結び、江戸の街にはびこる悪を討つ。

榊夢之介とは、榊原が身分を隠して捜査するための偽名である。鉄扇をもって身を守り、追い詰めた悪人の元結を鉄扇でもって断つ。

その際、悪人に与する者に「関わり無き者は去れ!!さもなくば…斬る!!」と警告(第2シリーズでは悪党や黒幕の部下が少なかった場合、「関わり無き~」の部分を言わなかった回もあった)、事件に関与していない者は罪に問わず本当に逃がしている。


江戸の街を騒がしていた盗賊。

次郎吉を捕らえた榊原は表向きは処刑したことにして、正義のため手を組む。

次郎吉はそのつど、悪人の屋敷に忍びこみ、動かぬ証拠を榊原のもとに届ける。

義賊であることに誇りを持ち、第1シリーズ第2話では、人名救助のためとはいえ殺人を犯してしまい深く落ち込むことがあり、以来「殺生だけはしない」と心に誓っていたが、第1シリーズSP4「おりん無残!今蘇る関が原の戦い」で誓いを破りおりんを死に追いやった刺客(太田孫九郎、演:堀内正美)を自ら手にかけた。

普段は「三郎三」と名乗っており、第1シリーズでは人形町で絵草子屋かぶき屋を営んでおり、第2シリーズでは初回スペシャル「みちのく忠臣蔵」で妻・お初の死後、住居を孔雀長屋に引っ越している(第1シリーズでの稼業であった絵草子屋を続けているかは不明)。


北町内与力。いつも榊原の隠密捜査を心配しており、やたらと八田を怒鳴っているが部下思い。妻とは死別しており、千鶴(演:森岡いづみ)という娘がいる(第1シリーズ第22話)。


北町同心。設定年齢25歳。正義感があるのだが、ドジを踏んだり、意気込みばかりで空回りしてたりと何かと冴えないが、やるときはやるタイプ。榊原の隠密捜査にボヤくときがある。祖母(八田はな、演:風見章子)と暮らしており母親は病死、父親(八田房之助、演:楠年明)も北町同心で心臓が悪く病死したと思われていたが、第1シリーズ第17話で毒薬を飲まされていたことが発覚し、榊原に仇を討たせてもらった。第2シリーズでは部下である見習い同心の木崎と共にえんまを訪れた際に夢之助と鉢合わせする度にあたふたさせらせている(同心達は北町奉行の榊原の顔を知っているので誤魔化しようがないため)。


第1シリーズ出演

両国「はの字」の女将。同心だった父親の秋山(演:小笠原弘)を盗賊に殺されるが、榊原に仇を討たせてもらった恩から仲間になる。捜査の際は黒の着物を着用するが、第3話では青装束で人質となっていたお初を救出していた。最終回スペシャルで大奥への潜入捜査を行った際に刺客の刃を受け、平吉に救出されるも息を引き取る。


「はの字」の板前。かつては唐獅子の甚兵衛(演:重久剛一)配下の盗賊だった。おりんに惚れているため、夢之介や三郎三を目の敵にして罠を仕掛けたりするも、いつも失敗ばかり。第14話でかつての盗賊仲間が強盗殺人を犯していることを知り、独自の調査をしていたときに偶然にも隠密捜査をしていた榊原を目撃したことがきっかけで、三郎三の正体を知った後は仲間になる。


「はの字」の店員。設定年齢19歳。父親は漁師だったが、13歳のときに行方不明となり、弟と妹を養うために江戸へ来た(第23話)。平吉と独特の掛け合いをしたりする。


  • お初(演:未來貴子)(第1シリーズ第12話、第15話~第19話、第21話、第25話~第26話、第30話~第31話を除く)

次郎吉の女房。第1シリーズSP1「夢を追って」で次郎吉と祝言を挙げ、絵草子屋かぶき屋を営む。次郎吉を深く愛しており、第2話では捜査に協力したことがある。第2シリーズSP1「みちのく忠臣蔵」で津軽藩南部藩の騒動を利用していた黒幕たちによって殺される。


八田と同じく北町奉行所同心。スペシャル二作品のみ登場。


榊原の上役の若年寄。スペシャルのみ登場。


第2シリーズ出演

深川「えんま」の板前兼主人。元々は大工だったが、妻の病気を治したいという一心から甚左の手下の盗賊となり、榊原に情けをかけられたことから密偵として働く。涙もろい。


  • おつや(演:中田喜子)(第9話、第11話、第13話、第16話を除く)

五郎八の娘。母の病気を治したい一心から恋仲だった清吉(演:速水亮)を振って米問屋の御曹司の元に嫁ぐも、半年後にその御曹司は病死。家に戻された後「えんま」の女将となる。父と同様、榊原に情けをかけられ仲間になる。


「えんま」で働く女中。上総の出身で故郷に大勢の兄弟がいる。五郎八、おつやの隠密行動に協力することもあるが、彼らと夢之介たちの裏の関係は一切知らない。


北町奉行所の見習い同心。八田の部下。


五郎八が盗賊だった頃の頭。「とっつぁん」と呼ばれるほどの義賊で義理がたい。千里眼の持ち主でもあり、その能力は五郎八が盗賊から足を洗ったこと榊原の密偵となっていることも見抜くほどである。最終話で凶賊・五月雨の紋蔵(演:曽根晴美)一味に捕えられ、拷問の末に息を引き取った。


関連タグ

時代劇 江戸時代 勧善懲悪 長七郎江戸日記 遠山の金さん

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