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「神が何をしてくれると言うのだ、救いの手を差し伸べてくれると言うのか?笑わせるな、まやかしに過ぎんのだー!!


概要

北斗の拳』終盤、修羅の国編以降の物語(通称辺境編)に登場する、サヴァ王国の隣国・ブランカに君臨する独裁者。


王国に突如現れ、現王を幽閉し瞬く間に王権を握った略奪者だが、「奇跡の技」により領民や兵士から神の如く崇拝されている。

激しく神を憎み、領民たちに神ではなく己を信じるように諭している。


ブランカの王女ルセリを愛しており、その婚約者サトラのいるサヴァ王国へ侵攻し、その異変を察知しブランカを訪れたサトラリュウケンシロウと対峙する。


彼が神を憎んでいるのは幼少期(恐らく世紀末)に病気の妹ユウカが自分の盗んできた薬を「神に祈りましょう」と言って飲むことを拒み、バランの祈りも通じず無情にもそのまま死亡してしまったことが原因である。


その後、妹を奪った神への復讐のために偶然出会ったラオウの力を目の当たりにし、北斗神拳の教えを請うも「盗め」といった答えを得て北斗神拳を見様見真似で学び、北斗剛掌波さえも会得した。


しかし、ある時ラオウの行軍に随行した際に親を失い茫然自失となった少女と出会った事がまたしても彼の運命を変えた。少女に亡き妹の面影を見たバランは、「生きていくんだ」と励まし閉ざされていた少女の心を開いたが、ラオウに「その少女を殺せ」と命ぜられた。


その少女に自分の妹の姿を重ねていたバランにそんな事が出来るはずもなく、命令を拒んだため「情を捨てずして神に復讐などなせるはずがない」とラオウに切り捨てられてしまった。


しかしラオウがバランを切り捨てたのは彼の心に自分と同じ弱さを見たからである。天を目指し非情の道を行くラオウもまた、己の子リュウを捨てることも忘れる事も出来ず苦しみ、自分の弱さと戦っていた。


ラオウについて書かれたムック本では、「ラオウは優しすぎるバランに自分と同じ非情の道を進むのは無理だと気が付き、復讐をやめさせる為に切り捨てた」と言う解釈がなされている。


しかし、皮肉にもそうしたラオウの不器用な思いやりが、バランに非情の道を歩む決意を固めさせることになってしまった。


彼が青年となった頃、ブランカの国の辺境で賊に襲われていたルセリを助けるが、その姿は彼の妹に生き写しであった。

神を盲信するルセリに妹の面影を見たバランは、ルセリを妹の様に早死にさせたくない一心から彼女の神への盲信を打ち砕くことを決意。

その為に、ブランカの国で北斗神拳を「奇跡の技」として駆使して民衆の心をつかみ神より偉大な指導者となり、ルセリの婚約者サトラのいるサヴァの国を滅ぼそうとしたのである。


サヴァの王子サトラを圧倒し、続いてケンシロウと戦ったが正当な北斗神拳伝承者には歯が立たなかった。切り札の北斗剛掌波も破られ、逆にケンシロウの北斗剛掌波食らって敗北。

それでもなお足掻こうとするも、リュウの瞳にかつてラオウが一度見せた哀しい目の面影を見、ケンシロウからラオウの胸中を聞かされ改心する。その後、自らが犯した過ちを償う決意をし、ブランカ王を牢から開放。自分の部下にはブランカ王に仕えるよう命令する。


最期は領民たちの目を覚まさせるため、公で自ら磔となり「あの男は光帝バランではない。もし本物なら奇跡を起こし矢をかわせる」と処刑にかかる部下に言わせ、自ら串刺しになって処刑された。その姿は処刑した部下が「おみごとでした」、ケンシロウが「ラオウになりかわってリュウに真の男の死に様を教えてくれた」というほどの見事な最期であった。


余談

バランは、終始ユウカにもルセリにも「自分が神より偉大なら従ってくれるはず」とぶつけていた。


確かに、2人とも神に大きな信仰心を持ってはいるが、バランに対しては「人を犠牲にするやり方はいけない」としっかり言い切っている。つまり、手段を改めればまだ違った結果になっていたかもしれないが、バランは「神」の方にばかり気が行ってしまい、リュウに出会うまで己を省みることがなかった。


ユウカやルセリは神、つまり他者を盲信していたが、バランは反対に「自分自身が正しい」と盲信していた。「信じるのは大事」とはよく言われるが、それにもバランスが必要であることを、彼らは我々に教えてくれている。


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