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もしかして→佐藤陽菜

※タグとしてはひな(神様になった日)も使われている


「我は全知の神である!」

概要

CV:佐倉綾音

テレビアニメ『神様になった日』の登場人物で、本作のキーパーソン。

外見はピンク色の髪修道服姿の小学生くらいの少女。

本作の主人公、成神陽太の前に突如現れ、30日後の「世界の終わり」を予言する。成神家に居候し、陽太やその仲間たちと共にひと夏の思い出をつくっていく。


北欧神話の最高神「オーディン」を自称しているが、ノリは非常に軽く、エキセントリックで結構ポンコツ。佐藤と呼ぶと怒る。

しかしその全知の力は本物(具体的には競馬の結果を全て言い当てるレベル)で、どこかちぐはぐ。口調は基本的に古風だが、実際尊大ぶってると言う方が正しく、たまに砕ける。全知の力以外は年相応で、危なっかしい行動も目立つ。現代知識もかなり豊富だが、世間知らずな面が否めない。

また、全能を自称するものの、使用できる能力は限られている。自信満々に使ってみせた降霊術も、漱石の代表作の冒頭を暗唱するだけというお粗末なものだった。


陽太の両親は彼女が居候する事を知っていたかのような素振りを見せているが……?


余談

作中で披露された能力(作曲・取り立て屋の事件等)の元ネタは詩作の神、戦神としての側面から来ていると思われる。

なお、初登場時はギリシャ神話に登場する冥府神「ハーデス」だと間違われていたが、オーディンもまた英霊をヴァルハラに迎え入れる死神としての側面を持つ。


また、第9話で撮影していた自主制作映画の元ネタになったのはLiaの楽曲である「karma」。ひなが卵を上手く割れないシーンも歌い出しの歌詞そのままである。


関連タグ

神様になった日


友利奈緒……Keyのオリジナルアニメの前作、『Charlotte』のヒロイン。中の人繋がり



インデックス……『とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクター。

修道服姿のロリ系メインヒロイン繋がり。








































ネタバレ注意!!

神を自称する少女の正体は神でもなんでもなく、『ロゴス症候群』という脳委縮と神経原性筋萎縮が起こる障害を患っていた人間の少女であり、かつては話す事も歩く事もままならなかった。

医師である父:佐藤歳徳は、ひなの実母である妻と死別後(※1)、再婚後に後妻と共にひなを育てていたが、重度の障害を持って生まれた彼女の介護は新しい家庭を築いた彼らにとって非常に負担が大きく、7歳の時に知己であるソフトウェア開発の権威興梠修一郎博士(じいじ)の元に引き取られた。博士は生きることもままならないひなの為に脳の補助を行うチップ型の量子コンピュータを脳内に埋め込み、歩き方やパソコンの操作などを教えていくと、ひなの体は目覚ましいスピードで回復していくが、彼はひなを残して死去してしまう。

興梠博士の死後は彼の遺言により、知己である成神家に居候する身となり、現在に至る。(一度は実家に里帰りするも、飼い犬のムニンを除いて歳徳らからは拒絶されてしまう。)


作中で見せた予言や陽太への助言の数々はその量子コンピューターでの演算から導き出されたものであり、その気になれば世界屈指の情報強者になれるほど、現在の人類の手には余る代物であった。(※2)

フェンリル社の雇われハッカーである鈴木央人少年によってネットの海からハッキングされた事で、フィクサーが自分の脳内にあるチップの除去手術に乗り出した事を知り、陽太の必死の説得も虚しく、黒服の男らに連行された…。


そう、世界の終わる日とは「ひなの世界の終わる日」に他ならなかったのだ。


脚注

(※1)死因は自殺であるらしいことが仄めかされており、彼女も介護に追われていたことが窺える。

(※2)このコンピュータはネットに繋いで情報収集や情報の拡散を行う事も出来る。つまり、悪用すれば軍事転用の他、機密情報をハッキングされたり対象の人生を最適化させる(央人が解析した陽太とひなの行動パターンより。ひなに出会う前はルートの分岐点が多かったにもかかわらず、ひなと出会ってからは一本筋になっている)事もできる…などなど世界の均衡が崩れかねない恐れがある。これこそがキャッチコピーにある「神を殺して世界を守るか、世界を狂わせてまで神を生かすか」という言葉の真相だったのだろう。































第10話の更なるネタバレにつき注意!!

かくして「人類の総意」によって彼女の脳内のコンピュータは摘出されたが、幸いにも彼女の生命は無事であった。

しかしながら、フィクサー達によって徹底的に情報統制がなされたのか彼女の行方は陽太達には知らされず、陽太達はあらゆる手を尽くして彼女を捜索しようとしたが、誰も彼女の行方を掴む事は出来なかった。

そんな時、陽太は高校に転入して来た央人の手引きにより、彼女のいるリハビリ施設を訪ねるが、そこで見たものはいつもの元気な彼女の姿ではなく、言葉を話す事が出来ず、虚ろな表情でベッドに横たわる姿であった。フィクサーらによる強硬な姿勢が彼女に男性恐怖症を発症させ、陽太が語りかけても強い拒絶の意を示した。長かった麗しい髪の毛も手術の際に刈り取られ、ようやく伸び始めたという所であった。

そんな彼女の姿に陽太はやり切れない怒りと悲しみを覚える。そして彼女を「切り捨てる」選択を取った歳徳の言葉の意味をようやく理解し、アレほど彼女を連れ帰るという意志を見せていた彼の心境にも揺らぎが生じ始める…。

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