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概要

ロシア異聞帯永久凍土帝国 アナスタシア』に存在する人種。

魔獣と人間の合成体。

スラブ圏の伝承にある妖婆、人を食い殺す魔女「バーバ・ヤガー」が名前の由来である。


エネミーとして登場する個体を倒すと励振火薬をドロップする。


歴史

450年前に隕石の落下による氷河期だと言われる大寒波が発生し、地球上は何処だろうと分け隔てなく極寒の世界となった。最早“人間”という旧い種では生き残る事のできない環境となった。寒さに慣れていなかった国は呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。当時ロシアを治めていたイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施し“ヤガ”を生み出した。


『永久凍土帝国 アナスタシア』の時点でイヴァン雷帝は世界最初のヤガにして最古のヤガであり、450年もの間存命していた。魔獣を仕留める銃がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。弱者である旧種=ヒト(人間)と決別した強き者として、ヤガを名乗った。或いは「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。


人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なモノを失った。精神も変容してしまった彼らは行き詰まりの人類史「剪定されるべき世界」と認識されてしまった。長く生きたヤガは記憶が曖昧になり、思い出だけに縋り付き、子供の顔すら分からなくなり、幻想の中で生きるようになる事が良くある。


文化

都市部とそこから離れた辺境の村で差異があるが、パツシィの父親の代くらいまでは「大道芸人」という職種も存在していたようだがそれも絶えて久しく、音楽に至っては概念すら消滅している等、芸能や芸術に関しては惨憺たる有様である事は共通している。


食文化については、アルコールに強い体質もあり酒類に関してはヤガたちが飲む酒は火酒、ほぼストレートのウォッカで、風味フレーバーもほとんどない物が大半である。

ビリー・ザ・キッドが作らせた強い酒をパツシィが飲んだところ、美味いが酒精が足りないという感想が出た。

生活が苦しい辺境では主食は狩猟で得た肉が大半で、谷のような吹雪の影響を受けない場所にある隠し畑で栽培された穀物や、魔術師のヤガによって維持されている温室栽培の野菜が少しある程度。

一方で都市部に住む市民や貴族の間では旧種と変わらず、それでも美食の追求はあまり行われていないが、コーヒーに似た豆の煮汁に果糖を入れたもの等が存在している。


住居についても昔からある建物を維持するのが手一杯で、辺境の寒村ではそれすらないので掘建て小屋で暮らす等、生活環境は非常に悪い。

大半のヤガは魔術は存在こそ知っているが身近な存在ではなく、魔術師のヤガは魔獣を飼いならし、飛行魔獣を連絡に使ったりしている。


また、一応はヤガの先祖だからか、旧種であるヒトに対しては食欲が湧かないらしい。


生物としてのルーツ

獣人とヤガは外見は同じでも、進化基盤から異なる。

獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。

一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。


生態と能力

極寒の環境に適応出来るよう魔獣との合成体を実現させた賜物か、零下100度の気温でも活動が可能な他、生命力と免疫系統は旧種と比較にならない。

細菌やウイルスなどの旧種がよく殺された感染症に掛からず、外傷に対する回復力も動脈が切れたら死ぬ旧種と違い、動脈を切断されてもすぐに血管が繋がり、外部に血が放出され続けるなら血管が自動的に生成される。脳か心臓を破壊されるなどの機能停止、首を完全に折られない限り死なない不死身にほど近い頑強な肉体を持つ。


先述通りアルコール類にも強く、また感覚器官も嗅覚と聴力が優れ、特に聴覚に関しては音の反射でミノタウロスの迷宮の構造を把握できるほど。魔獣との合成体であるため、生まれつき魔術に対する抵抗力も強く、通信機越しの暗示では効果が危ぶまれるほど。


しかし、生物であれ機械であれこれだけのスペックを生み出すにはやはり膨大なエネルギーが必要となるのは常であり、極寒での生存に特化した代償として旧種の10倍は食べなければならないほど消費カロリーが極めて高く燃費が悪くなってしまっている。

旧種であれば例え食事が出来なくとも、水分が確保出来れば適切な環境下かつ十分な睡眠などで体力を温存すれば長くて二週間近く、短くても数日間は耐えられるが、ヤガの場合は水分を補給出来ても食事が絶えれば三日ともたずに死んでしまうため、必要分のカロリーを得る食事を維持出来なければ、たちまち氷漬けになってしまう。


考え方

“強食”を理としており、強い者だけが食べて良いと考え、弱者は肉にすらならないと学んでいる。

故に弱肉強食の内「弱肉」が抜けており、かつて人間が持っていた他者に対する憐憫と共感を持てなくなったことを示している。基本的に未知のもの、わからないものに関しては不安に思う。


そういったヤガの在り方をタマモヴィッチ・コヤンスカヤから「動物と人間を掛け合わせるなんて、愚策も愚策」「動物の無垢さも人間の豊かさも失われ、互いの良いところを打ち消し合っただけ」と侮蔑混じりに評されている。


装備

ヤガの装備品は現代の最新技術ではなく、50年は前のものだが、現代に程近いもの。

ボルトアクション式でスコープが付いた猟銃。しかも現代にはない特性として撃った際に魔術が発動する。火薬を増量するのではなく、魔力を注入することで爆発力や貫通力を高めている。

ヤガが扱う事を前提とした、魔獣を殺すための銃。このような魔銃をヤガたちは当然のように持ち歩いている。猟銃の他にも弓や鉈も使用する。

長距離を移動する際には、双角馬バイコーンに騎乗する。


関連人物

異端のヤガ。通常のヤガとは考え方がズレており、それは本人も自覚している(弱った母親の分の食事や税金の面倒を見る等)。

世界最初のヤガにして最古のヤガ。450年もの間存命していた。

  • パツシィの両親

パツシィの父親は都市部で警備隊長を務めていたが、作中では既に殺戮猟兵に殺されているため故人。母親の方は存命であるが夫が殺された精神的ショックが原因で、息子であるパツシィを認識出来ない程に認知機能が低下してしまっている。

なお、父親は生前に「この世界は何かを間違えた」と息子に教えており、これがパツシィの価値観に大きく影響を与えた他、この父親はヤガ、ひいてはこの異聞帯そのものに違和感を覚えており、少なからず自分の住む世界の本質に感付いていたと思われる。


関連タグ

Fate/GrandOrder 永久凍土帝国アナスタシア

エネミー(Fate/GrandOrder)

ルゥ=ベオウルフ:人狼

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