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概要

センシティブな作品

銃のグリップの後ろに機関部を設けた方式で、所謂カービンサイズまで全長を短くしつつ、バレルは短くならないため射程や精度が短くならなず、反動の制御が簡単でフロントヘビーになりづらく、ある程度全体の重量が重くともそれほど重さ感じないバランスになるという利点がある。


古くは1901年にイギリスでソニークロフトカービンというボルトアクションライフルで採用されたのが始まりとされている。


しかし、時代が時代の為、人間工学に基づいていないそのデザインは扱いづらく、あえなく不採用となった。


その後1977年に登場したステアーAUGが最初に成功したブルパップ方式の銃と言われている。

それに続いてフランス軍はFA-MAS、イギリス軍はL85と西側諸国で70~80年代に徐々に採用され始めた。


欠点

ブルパップ方式にはたくさんの欠点があり、薬莢が顔面にぶつかるため左にスイッチングができない、耳元で弾薬が激発するため兵士の聴力に影響を及ぼす、ものによっては激発した弾薬の悪臭がする、従来の銃とは違う位置にマガジンがあるため弾倉交換、特にタクティカルリロードが手間がかかってやりづらい、ストックの調整ができない為兵士の体格に合わせて長さを調節できない、ドラムマガジンを装着すると異常に扱いづらくなる、さらに新しく導入すると兵士の訓練が面倒でコストがかかる等、があり現代でもスタンダードに上り詰めることはできていない。


アメリカ軍ではこの方式の銃は2020年代現在一度も採用された事がない。NGSWのプロトタイプの一つである「General Dynamics」社の「RM277」でブルパップ方式の案が考案されていたが敗れた。


上記の欠点は認識されており、排莢の問題はF2000MDR等が解決している。中国軍ではブルパップでも素早くリロードする方法を編み出し教練しており2010年代には改良型95-1式を導入するなどしていたが、並行して普通の配置の03式自動歩槍、その後19式自動歩槍を開発しており、戻す動きもある模様。


また、上記の欠点はあくまでアサルトライフルやマシンガンでの問題であり、狙撃銃でのブルパップ方式は銃身を短くすることなく小型化できて扱いやすくなるため逆に好評である。ただし機関部と引鉄に距離がある構造上トリガーフィーリングが悪くなりやすく、精密な操作性を要求する狙撃手からは嫌われる場合もある。


民間市場では全長が短いにもかかわらず、銃身は短くなっていないためSBR扱いにならないことから、一定層の需要がある。

また、ブルパップ方式のショットガンは装弾数を増すことができるため、こちらも需要が高い。


主なブルパップ方式の銃

フィクションにおいて

ブルパップ方式はかなり先進的かつ、未来的なフォルムをしているため、SF映画などで採用される小銃にはこのタイプが多い。

特に有名なのは『ターミネーター』で未来軍の兵士がバルメM82のマガジンを外したものを「プラズマライフル」として扱ったものだろう。

他にはスターシップ・トゥルーパーズモリタ・ライフル等がある。


余談

オーストラリア軍の近年公開された写真の中にはAUGにツインドラムマガジンを刺して運用している例が実際に存在する。

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