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ダーム

てんりのちょうえつまおうだーむ

ダームとは、コンピュータゲームソフト『イース2』、及びそこから派生したメディアミックス作品であるOVA『イース 天空の神殿〜アドル・クリスティンの冒険〜』のキャラクター。
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概要

稀代の冒険家アドル・クリスティン。彼の遺した百余冊の冒険日誌の内、

その序章に当たる『失われた古代王国』の終盤にて語られる全ての元凶にして魔の首魁。


その名前は古代イースの言語で悪魔)」を意味する。


原点(イース2)

「我々魔物は、魔法から生まれた生き物。貴様らの魔法など私の足元にも及ばぬ。貴様に魔物の本当の恐ろしさを思い知られてくれるわ!!」


CV:銀河万丈(PCE1・2、The Dawn of Ys、ドラマCD)、岸祐二(PS2)


アドルの日誌に記されるエステリア島、彼の訪問より700年余前に突如として彼の地に顕れた魔王として6冊の『イースの本』や古代イース王国の神官子孫によって語られていた存在。


その正体はかつてイースの民に魔法や魔法金属クレリアを授けていた女神の至宝「黒真珠」、その内に宿る意志である。


黒真珠は700年前の戦いを経て女神と共に地中深くへ安置されていたが、時代が下りエステリアから良質の銀が産出されるという噂が広まり安置されていた廟が発掘されてしまう。更に銀を狙う海外から流れ着いた暴徒染みた採掘者の一団により家族を皆殺しにされたイース神官の子孫、ダルク・ファクトによりその封印が解き放たれてしまう(本編の半年前の時系列)。


復活後はダルクを魔の眷属とした上で、黒真珠の魔力により天空に浮き続けているイース王国に干渉。六神官の子孫の抹殺を目的とした生贄の儀式を行い民衆に圧政を強いていた。


しかしアドルによりダルクが倒されると腹心のダレスを通じてアドルに興味を覚えるようになる。

アドルの予想以上の活躍により腹心たるダレスを始め多くの巨大な魔物達を倒され、天空のイースが地上に帰還した時についに本体である黒真珠が安置された地下の廟の最奥でアドルと相対する。


当初は女神達の封印に成功し勝ち誇るダームであったが、クレリアで作られたハーモニカから奏でられる清らかな音色により魔の戒めを解かれたことで焦りが生じ遂にアドルとの直接対決へとつながる。

戦いは熾烈を極めたが、アドルの振るうクレリアによって作られた剣により本体である黒真珠が砕かれることで絶命。地上にいる全ての魔物、地上に残る黒真珠によって生み出された全ての魔法と共に消滅し、砕かれた黒真珠も再び女神達と共に永い眠りについた。


イース2のボスクラスの魔物は原則、神官トバから授かったファイヤーの魔法を用いて攻略していくのだが、魔法の発生源であるダームと腹心のダレスには項頭の台詞の通りダームやダレスを対象とする全ての魔法が通用しない(唯一有効な魔法はアドルを対象とする神官ファクトの魔法であるシールドの魔法のみ)。


異伝(OVA・漫画版)

OVA

「クレリアの輝きは、穢れているからこそ美しい」

CV:若本規夫

OVA『イース 天空の神殿〜アドル・クリスティンの冒険〜』では、人の欲望憎悪から生まれた魔王という設定。

そのため憎しみを向けられれば向けられるほど力が増してしまう。

復活を果たし更に強大な力を得るためにアドルの心をわざと自身を憎むように誘導していたが、紆余曲折あり失敗。代替案として、生き長らえるために(リリア自身は知らないことであったが)魔物の命を用いていたことで魔との親和性の高いリリア依り代としようとするが、リリアに同情を寄せられたことで、憎悪からできていたダームは崩壊してしまった。


羽衣翔漫画版

※独自設定及び解釈が非常に多い作品である為、他の作品と大きく内容が異なるのが漫画版の特徴である。


類まれなる魔法の才を持つ姉と女神からも認められる優しさと正しい心を持った妹。800年前の古代イース王国において六神官最後の座は二人のファクト家の姉妹どちらかが拝命することになり、姉のファクトは自身の魔法の才こそが神官に相応しいと誇示する為にその強大な魔力と才に見合う巨大なタリスマンを作成する。


しかし姉の意に反し最後の神官には正しく優しい心を持つ妹のファクトを女神達が推挙し、神官団も満場一致で賛同する。その結果に嫉妬した姉のファクトは以降酒と狂気に溺れ、自身の作成したタリスマンこそがいずれ自分を女神以上の存在にしてくれるという儚い願いを抱いて全ての生命力と魔力をタリスマンに注ぎ込んだ上で憤死する。


今作のダームはその狂気と魔力を注ぎ込まれたタリスマンから生み出されたものであるが、タリスマンの意思として姉のファクトから学んだ人間の醜い一面に対し、自身の力を高めんとする姿勢においては学ぶ点もあると評価しつつも人の為にその強大な力を使うことは拒否。逆に美しい人間であっても一皮剥けば醜い内臓の詰まった肉塊に成り果てるように、人の生活を脅かすとして討伐されていた魔物の存在こそが世界の真理であると考え、魔物達の為にその力を用いてこの世の本当の姿といったものを顕示するためにアドルとリリアの両親である六神官長ジェバ=トバとアドル将軍の夫婦と死闘を繰り広げる。


The Dawn of Ys

オープニングにてアドルとの死闘が描かれている他、セルセタ王朝の「還らずの遺跡」。その真の姿であるザンリアの塔の内部で安置されている巨大な黒真珠の化身であるダームと外観が瓜二つの「ストーン・オブ・セージ」が登場する。


今作独自の設定として、黒真珠は元々「物言う石」という名前で呼ばれ、有翼人に対し様々な知識や魔法の技術を継承させる為の量産品の外付け回路であると作中エルディールが語っている。


更にイース1及びイース6に登場する老考古学者ラーバ(今作独自の設定としてサルモン神殿施設長の末裔)の書記に「イースに渡った黒真珠」とクレリアに邪念を植え付けた存在として魔導師「ジーク・ファクト」の存在が明かされている。


MASK OF THE SUN(SFC)

オープニングにてホワイトホーンの海岸での回想にてダルク・ファクトと共に姿のみの登場。


起源(イース・オリジン)

「«魔の根源»を取り込み、さらに黒真珠と融合することで神をも超えた«魔王»が生まれる。」

「ファクトが求めてきた人を捨てて辿り着く究極の存在……」

「その誕生を見届けるがいい!」


遥か西方の海にかつて存在した翼持つ神々の地エルディーン、彼の防人にして終焉の元凶となった「黒き匣」、それと同じ材質で作られた、人々から「黒真珠」と呼ばれる漆黒の宝玉を用いて、彼の地より流れ着いた二柱の女神は共に旅をしてきた民衆に魔法やクレリアを分け与えた。しかし本来黒き力は白き翼を持つ存在にのみ扱うことが許されたものであり、人の身で扱うことが出来るように劣化させたとは言え無理な運用を続けた結果、建国後100年で対処不可能なまでのこの世の理の歪みとも言える力「魔の根源」が育ってしまった。


女神達はその歪みを正すべく行動を起こすも歪みは既に制御できる段階ではなく、更に大量に作られたクレリアがその歪をより大きくすることが判明した為、女神達はイース王国地下に眠る広大なクレリアの鉱脈を封印した後に黒真珠と共に人知れず姿を消した。


しかし「魔の根源」を取り込み、人の身から女神達を圧倒できる力を得んと渇望する存在が居た。当時の六神官長、ファクト家当主カイン=ファクトである。彼は表向きは女神と黒真珠の捜索隊を結成し女神達を追跡する一方で、かつて「匣」を狂わせた元凶である一団と裏で結託しファクトの血統に魔の因子がどのような影響を与えるかを探究するといった利己的な人物である。


自身の息子であるトール=ファクトが敵対するダレス一味を打ち破る頃合いを見計らい、ダレスにとどめを刺した上で女神レアをファクトの魔導の奥義である「シールドの魔法」により拘束。その手中に「魔の根源」を内包した黒真珠を得てそれと同化することで魔王カイン=ダームとして後にダームの塔と呼ばれる「塔」の最上階に顕現する。


だがその時のトールにはもう一柱の女神フィーナと女神捜索隊によって捜索隊全員の魔力と女神フィーナの白き翼の力を込められたトールの愛刀であるクレリア製の「シルバーソード」が手渡され、更に女神レアの指環を通じて彼女の白き翼の力をも得た。

トールのシルバーソードによる攻撃の結果、魔王カイン=ダームは体を破壊されるも黒真珠内部に残る意志として後の世に復活せんとする呪詛を遺しつつ二柱の女神と共に封印され、捜索隊の面々により地中深く安置されることになる。


余談ではあるがこの討伐の際に用いられたシルバーソードは後にアドルの手に渡りダルク・ファクトを打つ力になるといった非常に奇妙な因果を繰り返すことになる。


関連タグ

イースOVA ラスボス 魔王

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