ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ダビダンス

こっちでおれとおどろうぜ

漫画『僕のヒーローアカデミア』第290話及びアニメ版第124話のサブタイトルにして同話で荼毘が披露したダンス。
目次 [非表示]

※以下、漫画『僕のヒーローアカデミア』第290話及び、アニメ第124話の重大なネタバレを含みます


『それは、告白の踊り。嘲笑の踊り。

そして、憎しみの踊り。』

(アニメ第124話予告ナレーションより)


概要

漫画『僕のヒーローアカデミア』第290話(コミックス30巻)及び、アニメ第124話のサブタイトルにして同話で超常解放戦線(前・敵連合)幹部の荼毘が披露したダンス


詳細

エンデヴァー率いるプロヒーロー死柄木弔率いる超常解放戦線の全面戦争の終盤、荼毘を含めた連合のメンバーはギガントマキアの肩に乗り遂に最終決戦の場へと辿り着く。


当初は冷めた態度だった荼毘だが、物語が進むにつれて、笑みを浮かべることが増え、ここに至って彼の異常な振舞いは遂に頂点へと達した。

新たな敵の出現に満身創痍ながらも身構えるヒーロー達とは対照的に、荼毘はエンデヴァーとに対してひどく親しげな―――お道化たような口調で語り始める。



「燈矢って立派な名前があるんだから」


「顔はこんななっちまったが、身内なら気付いてくれると思ったんだけどなぁ」


BokuNoHeroAcademia- Dabi


彼は自身の本来の白い髪と共に、自分の正体が死んだと思われていた轟家の第一子の長男・轟燈矢であることを父・エンデヴァーと弟・焦凍の前で明かす。


「でも俺は忘れなかった

 言われなくてもずうっとおまえを見ていた

 皆が皆清廉潔白であれとは言わない

 おまえだけだ」


「事前に録画しておいた俺の身の上話が今 全国の電波とネットを走ってる!

 いけねえ なんだか愉しくなってきた!!」


気分が高揚した彼は、道化師を思わせるダンスをしながら、さらに自らの野望と積り積もった憎しみを語る。


「どうしたらおまえが苦しむか人生を踏み躙れるか

 あの日以来ずうううううううっと考えた!」


 「自分が何故存在するのか分からなくて

 毎日 夏くんに泣いて縋ってた事知らねぇだろ」


 「最初はおまえの人形の焦凍が大成した頃に

 焦凍を殺そうと思ってた! でも期せずしておまえが

 No.1に繰り上がって俺は! おまえを幸せにしてやりたくなった」


 「九州では死んじまわねえか肝を冷やした!

 星のしもべ』や『エンディング』を誘導して次々おまえにあてがった!!」


 「念願のNo.1はさぞや気分が重かったろ!?

 世間からの賞賛に心が洗われただろう!?

 子どもたちに向き合う時間は

 家族の絆”を感じさせただろう!!?

 未来に目を向けていれば正しくあれると思っただろう!!?」


 「知らねェようだから教えてやるよ!!!」


The Past Never Die (過去は決して死なない!)


「過去は消えない」


「ザ!! 自業自得だぜ」

「さァ一緒に堕ちよう 轟炎司!!

 地獄(こっち)で息子(おれ)と踊ろうぜ!!!

 なぁ!!、お父さん!!!」


ギガントマキアの背でコートの長い裾が尾を引いて舞い上がり、頭部も含む全身に痛々しい継ぎ接ぎ男が舞う様は歪さに満ちていた。


この狂気と愛憎に満ちた告白にエンデヴァーと焦凍、そして轟家の事情を存じている緑谷は絶句。入院中の母・も偶然にもテレビで変わり果てた我が息子の姿を見てしまい茫然自失。時を同じくして、妹弟の冬美夏雄もインターネットを通してその姿を目の当たりにしており衝撃を受けていた。


No.1ヒーローの息子が敵(ヴィラン)である事実は世間に大きな動揺を与える。


父を貶める為だけにその身を滅ぼしながら、あらゆる人の人生を巻き込んで父を踏みにじる為の荼毘の行動は悪夢としか言いようがない


ダビダンス


反響

本エピソードは、物語の分岐点とも言える全面戦争編の中でも特に大きな反響を生んだエピソードのひとつとなっている。

単行本30巻において、荼毘は緑谷出久轟焦凍爆豪勝己オールマイト通形ミリオ、そして死柄木弔に続いて7人目の単独表紙を飾っており、発売時には下記に掲載したような専用プロモーションビデオが公開された。


アニメ放送前には本編原画でデザインされた荼毘のスペシャルビジュアルが公開された他、アニメ放送回においては、赤い炎を出して屈託ない笑顔を見せる燈矢の子供の頃の場面と、荼毘となり蒼い炎を出して舞い踊る場面が盛り込まれる特殊EDが挿入されている。


また、アニメ放送回においては、担当声優・下野紘氏の演技もファンの間で大きな話題を呼んだ。

前提として、同氏はアニメ作品においては、比較的明るく喜怒哀楽の感情表現が豊かなキャラクターを演じることが多いことで知られており(同時期に放送されていた作品としては、『鬼滅の刃』の我妻善逸役等が有名)、インタビューでは下野氏本人も悪役をほとんど演じたことが無いことに触れている。

それゆえに冷酷でほとんど感情を表に出さない荼毘は、下野氏の声優キャリアの中でも珍しいタイプのキャラクターで、ある意味では意外性のある配役であったのだと言える。

実際にアニメにおいて荼毘が初登場した当時は、荼毘のプロフィールはほぼ明かされておらず、アニメ製作陣にもキャラクター性がほとんど知らされていなかったというのだから驚きである。

そうした背景を踏まえた上で、ダビダンスの一連のシーンにおいては、荼毘がこれまでの謎めいた態度から一転して内に秘め続けた感情を爆発させる様が、下野氏本来の個性やこれまで積み上げてきたパブリックイメージに見事に合致し、結果的に大きなシナジーを生み出すことに繋がったのだと言える。


下野氏自身にとっても荼毘は印象深いキャラクターとなったらしく、アニメ公式サイトのインタビューにおいて、「収録前は本当に楽しみにしすぎて、原作を読んでからはそのシーンに何度も何度も声を当てていた」「早く演りたくて仕方がなかった」といったコメントを残している(外部リンク)。


余談

ダビダンスのシーンについて、ファンの間では、DCコミック系列作品『バットマン』に登場するヴィラン・ジョーカーに対するオマージュ的な要素が指摘されている。

原作コミックスでこのエピソードが掲載されたのは、2020年11月発売の週刊少年ジャンプ本誌であり、その前年の2019年10月には、バッドマンのスピンオフ実写映画『JOKER』が日米同時公開されている。

作者である堀越耕平氏がアメコミのファンとして知られていることもあって、ギガントマキアの背の上で道化のように踊る荼毘の姿に、映画中のジョーカー(アーサー・フレック)が披露したダンスを想起した方も多いのではないだろうか。


JokerJoker

the dancing baddies


その他、海外のファンからは、荼毘のキャラクター像についてフランケンシュタインの怪物との類似性が指摘されている(関連リンク)。

外見上の共通点も多く、例えば第191話の荼毘の登場シーンにおける両腕を力なく掲げた特徴的なポーズは、1931年公開のモノクロ映画「フランケンシュタイン」における怪物のジェスチャーによく似ている。

荼毘



関連イラスト

荼毘無題

[Dabi | 4]あ


DABI DANCE

後に発売されたコミックス30巻の表紙では、真っ黒の背景で青い炎を出して踊る荼毘が描かれた。

Pixivサイト内でも荼毘が青い炎と共に舞い踊るイメージを描いた作品が多数投稿されている。

荼毘The Past Never Dies

荼毘ダンスダビダンス


参考リンク

🔥 ヒロアカ六期 第11話(原画担当・ヨウカン) - Twitter

🔥 僕のヒーローアカデミア #124「ダビダンス」(原画担当・しばた) - Twitter

🔥 『僕のヒーローアカデミア』6期第11話「ダビダンス」。ついにこのエビソード!今日の主役は一体誰なのか。皆さん、心の準備はできていますか?(プロデューサー・大薮芳広) - Twitter


関連動画

【ネタバレ注意】『僕のヒーローアカデミア』30巻発売記念 特報PV


アニメ第124話次回予告


僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式Twitterでは、2022年12月9日に『僕のヒーローアカデミア』6期 第11話「ダビダンス」エピソードCMが投稿され、ナレーションは荼毘(cv.下野紘)によって凄みある15秒間となっている。


ヒロアカMVP第124話「ダビダンス」“MVヴィラン”:荼毘


関連項目

僕のヒーローアカデミア 僕のヒーローアカデミア(アニメ)

荼毘 / 轟燈矢 白荼毘

エンデヴァー / 轟炎司 轟焦凍 轟家


狂喜乱舞:本人は乱れ舞うほど『素直な喜び』の状態。

狂気乱舞:他人には『狂気な喜び』で乱れ舞っている外観。


no title


🔥教えてやる 腐っても兄ちゃんだしな 俺が荼毘になった経緯…🔥


外部リンク

関連記事

親記事

荼毘 だび

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 515883

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました