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ダノンザキッド

だのんざきっど

2018年生まれの競走馬。2020年度最優秀2歳牡馬。 主な勝鞍はホープフルステークス。
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経歴

2018年1月29日生まれ。

父は世界ランキング1位になったこともあるジャスタウェイ

馬名はダノックスの冠名「ダノン」と「ビリー・ザ・キッド」を組み合わせたもの。

香港表記は「野田小子」。


2020年(2歳)

栗東・安田隆行厩舎に入厩し、6月28日阪神競馬場で開催された新馬戦で北村友一を背にデビュー戦勝利を挙げる。

続く2戦目は東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ、翌2021年よりGⅡ昇格)。鞍上に川田将雅を迎え、2連勝で重賞初勝利。


そして、12月26日のホープフルステークスは単勝2.1倍の1番人気に応え勝利。

デビューから3連勝し、父のジャスタウェイにとってもこれが初のGⅠ勝利となった。


JRA賞朝日杯フューチュリティステークスを勝利したグレナディアガーズを抑え、最優秀2歳牡馬を受賞。ホープフルステークスの勝者が最優秀2歳牡馬を受賞したのは前年のコントレイルに続いて2頭目である。


2021年(3歳)

世代の主役に躍り出たダノンザキッドは意気揚々とクラシックに乗り込む。

初戦は弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)。

単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されたダノンザキッドだったが、東スポ杯で下したタイトルホルダーに今度は雪辱され、3着で初黒星を喫した。


そして失地回復を図った皐月賞だが、レース前から異常なまでに汗をかき、様子も落ち着きがなかった。

結果、レースでは第4コーナーで失速し、エフフォーリアの15着に大敗してしまった。


日本ダービーを目指していたダノンザキッドだったが、直前で故障してしまい、ダービーに出られなくなってしまった。

なお、この年の第88回日本ダービーはフルゲートが18頭になった1992年(第59回)以降で初めてフルゲート割れの17頭で開催された。

エフフォーリアはシャフリヤールとの大接戦の末2着で、完全に世代の主役となった。


その一方で主役の座を奪われたダノンザキッドは、菊花賞前日の富士ステークス(GⅡ)に出走。

マイル路線へ転向し、再出発を図るが結果はソングラインの4着だった。

なお、翌日の菊花賞では前年から凌ぎを削ったタイトルホルダーが逃げ切り勝ちを決めている。


続いてマイルチャンピオンシップはこれが引退レースのマイル女王グランアレグリアの3着。

この時も皐月賞と同じくパドックでは多量の発汗と落ち着きのなさを見せていた。

しかしそんな状態でも今度は馬券圏内に食い込んだため、パドックを見て「皐月賞と同じだ」と予想から外した人たちは大変驚いた模様。

負けたとはいえ古馬とも渡り合える地力を見せたが、パドックの様子から調子の良し悪しを判断できない馬券泣かせになるのではと危惧する意見も出た。


ダノンザキッドはこれを以って3歳時を終えた。

父親のように古馬になってから真の実力を発揮することができるだろうか。


2022年(4歳)

古馬初戦は2月の中山記念。マイルCSの好走から2.6倍の1番人気に推されたが、ゲートに入ってから落ち着きがなくなり、スタートであおって立ち上がり大きく出遅れてしまう。中団まで進出していったものの、直線では全く見せ場なく7着となる。優勝はパンサラッサ

鞍上の川田騎手は「皐月賞の大敗で中山競馬場がトラウマになっているのかもしれない」というようなコメントをしている。


ドバイターフへの招待を受けていたがこの結果を受けて辞退。マイラーズカップを経て6月の安田記念を目指すローテを組んだが、状態が整わずにマイラーズカップも回避し、結局安田記念へのぶっつけ出走となった。

レースでは残り200mで先頭に抜け出したが、そこで脚が止まって追込み勢との団子状態となり1着ソングラインと0.2秒差の混戦ながら6着。


短期放牧を経て、夏のマイル重賞関屋記念に出走。道中6番手から追いにかかったが、スローな展開で先行馬の脚が止まらず3着となる。


秋は毎日王冠から始動。戸崎圭太と初コンビを組む。10頭中GI馬4頭が揃ったスーパーGIIで、4番人気に推されるが…。

なんとゲート入り後に激しく興奮し、ゲートを破壊して飛び出してしまう。その後すぐに落ち着きを取り戻してゲートに戻り、馬体検査が行われた。馬体検査はクリアし出走停止とはならなかったが、外枠発送となった。

仕切り直して始まったレースでは好スタートを決めて3番手につけ、直線で先頭を行くレイパパレと並ぶ。しかし後方からサリオスジャスティンカフェが急襲し、両者に抜かれ3着となる。優勝はサリオス。

体力を無駄遣いしたにもかかわらず馬券に食い込んだのは凄いことだが、ゲート破壊と発走遅れという波乱を引き起こした彼にレース後に待っていたのは、10月いっぱいの出走停止と発走調教再審査というペナルティであった。これにより、父が制した天皇賞(秋)には出走不可となり、再審査が通った後は再びマイルCSへ挑んだ。


マイルCSでは古馬勢から最強の白毛牝馬ソダシ、前年2着のシュネルマイスター、毎日王冠勝者のサリオスが駒を進め、3歳世代からもNHKマイルカップダノンスコーピオン富士Sの勝ち馬セリフォスなどが出走。実力馬が揃い、2年間勝利から遠ざかっているダノンザキッドは8番人気に留まった。鞍上は新馬戦以来となる北村友一

レースではソダシを見据える好位につけたが、周りには人気馬が密集し、馬群の真っ只中で動けずにいた。そのまま直線へと突入し、残り200mで僅かに空いた隙間から末脚一気で仕掛け、粘るソダシを競り落として先頭に立つが、大外から強烈な末脚で迫るセリフォスに差し切られ2着に終わった。


続いては久しぶりの2000m戦となる香港カップへと遠征。鞍上は北村騎手が続投。本番ではパンサラッサが逃げる中、中団後方に位置を付け、最後の末脚に賭けたが、香港総大将・ロマンチックウォリアーの強烈な末脚には敵わず2着。しかしながら日本勢では再先着を確保し、4歳シーズンを終えた。


2023年(5歳)

明けて5歳は再びドバイターフを目指し、中山記念から始動。

しかし、またもやゲート難が表面化し、今度はゲートを潜る素振りを見せ、レースも全く見せ場がないまま11着に惨敗。気性難の問題が再び浮き彫りとなった。

更にはゲートでのいざこざからまたもや3月いっぱいまでの出走停止と発走調教再審査のペナルティーを食らってしまった。これにより、目標としていたドバイターフへの出走は不可となった。


その後は横山和生と初コンビを組み、GI大阪杯へ出走する。

前走の惨敗もあって10番人気となったが、今度は悲願のGI制覇を果たしたジャックドール、2022年二冠牝馬のスターズオンアースに次ぐ3着に食い込んだ。

4着以下を2馬身離しており、2着のスターズオンアースとはクビ差(1・2着間はハナ差)だったため、地力は示せたと言える。


またゲート難にこそ悩まされているが、6着だった安田記念を含めて中山以外ではまともに走っていることから、中山がトラウマになっているという川田騎手の説が信憑性を帯びてきている。


続いて香港のクイーンエリザベス2世カップに参戦し5着(なお、レース後、香港ジョッキークラブから喉鳴りと発表されたが、その後は陣営からも特に言及されず詳細は不明)。

その後は宝塚記念13着とマイルチャンピオンシップ5着の後、12月10日の香港マイル12着がラストランとなった。12月20日に管理する安田隆行調教師により現役引退と種牡馬入りが公表された。12月22日付でJRAの競走馬登録を抹消され、引退後は北海道新冠町のビッグレッドファームで種牡馬として供用される予定。初年度の種付け料は50万円。


2歳のホープフルが最後の勝利である事とゲート難のあまり最後までドバイには行けなかった事が目についてしまうものの、ジャスタウェイ産駒として初のG1馬となったうえ全レースの半分以上で馬券内に入っている。

また最終的に獲得賞金は3億3290万で落札価格の3倍以上となり2023年末時点で6番目に多く稼いでいると、ダノンの冠名を持つ馬の中では最上位レベルに活躍した。



関連タグ

競走馬 21世代


エフフォーリア:同期。同じくハーツクライの血を引く。また、同じくノーザンファーム空港牧場のC-1厩舎で後期育成を受け、調教では共に坂路を駆け上がっていた。


第68回大阪杯:2024年に開催された大阪杯。勝利したベラジオオペラの鞍上が横山和生、同じくジャスタウェイ産駒であるルージュエヴァイユがキッドと同じ「7枠13番二桁人気」からの3着、同期のステラヴェローチェが4着、とキッドに縁のある面々が健闘するレースになった。

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