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サリオス

さりおす

2017年生まれの日本の競走馬。主な勝鞍は2019年朝日杯FS、2020・22年の毎日王冠。
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プロフィール

生年月日2017年1月23日
欧字表記Salios
香港表記戰舞者
性別
毛色栗毛
ハーツクライ(JPN)
サロミナ(GER)
母の父Lomitas(GB)
生産者ノーザンファーム
馬主シルクレーシング
管理調教師堀宣行(美浦)

父ハーツクライは

母サロミナはドイツ生産調教馬で2012年にディアナ賞勝ち、繁殖入り時に輸入された。

母の父Lomitasはベルリン銀行大賞バーデン大賞オイロパ賞を勝利している。

半姉に有馬記念2着のサラキア、牝系近親にシュネルマイスターがいる。


経歴

2歳時(2019年)

6月2日、東京芝1600mの新馬戦でデビュー。中団後方から直線ほぼ馬なりで先頭に立つと後続を突き放しデビュー戦を勝利で飾る。

続く2戦目は2歳重賞・サウジアラビアRC。3番手から進め、クラヴァシュドールとの追い比べから抜け出し1:32.7の2歳コースレコードを叩き出して重賞初勝利。

3戦目は朝日杯FSを選択。ビアンフェがハイペースで引っ張る展開を楽々先行し、直線突き抜けて1:33.0のレースレコードで快勝。

最優秀2歳牡馬はホープフルSを勝利したコントレイルに譲ったものの、レーティングはコントレイルを1ポイント上回る2019年2歳馬最高の116を獲得した。また、馬体重538kgでの優勝は2歳GI史上最高体重であった。


3歳時(2020年)

朝日杯FSから皐月賞へ直行。コントレイル、3連勝で弥生賞を勝利したサトノフラッグに次ぐ3番人気に推された。好スタートからは4,5番手の内に付け、直線外に持ち出してコントレイルとの叩き合いになったが、半馬身及ばず初黒星の2着となった。

続く日本ダービーではやや後方の位置取り。馬場の真ん中から進出するもコントレイルに突き放された2着に敗れ、休養に入った。

秋始動戦は毎日王冠。圧倒的な支持に応え余裕の手応えで3馬身差の完勝。

秋の大目標はマイルCS。後方からのレースとなり大外から追い込んだが5着まで。初めて連を外す結果となった。


4歳時(2021年)

始動戦は大阪杯を選択。3番手から直線は内ラチ沿いを選択するも5着。

2戦目は安田記念。行き脚が付かず中団後方からとなり、伸びを欠き8着。

秋初戦はマイルCS。安田記念での行き脚の悪さを鑑みてか、ブリンカーを着用。先行策を取って一旦は先頭に立つが、道中やや折り合いを欠いたことが響いたか、6着まで。

この年最後の舞台は香港マイル。ブリンカーを外し、クロス鼻革を着用して挑む。行き脚よく先手を奪いキャリア初となる逃げの手を打つ。直線追い出されると粘りに粘り、香港最強馬ゴールデンシックスティ、伏兵モアザンディスには交わされたものの日本馬最先着の3着となった。


5歳時(2022年)

ドバイターフへ登録していたが、これを回避してなんと高松宮記念に出走する。再びブリンカーを着用して初の1200m戦に挑むも追走するのがやっとで、展開にも恵まれず15着と大敗を喫した。

しかし続く安田記念では、1200m戦を使った効果か行き脚よく好位の外目に付け、馬場の3分どころから脚を伸ばす。ソングラインシュネルマイスターには敗れたが、改めて力を示す3着となった。


秋の始動戦は松山弘平を鞍上に毎日王冠。一昨年の勝ち馬として単勝3.0倍の1番人気に推された。スタート前ダノンザキッドが扉をこじ開けて飛び出してしまい外枠発走・全頭が枠入りやり直しとなるアクシデントがあった。

レッドベルオーブが飛ばし1000m通過が57.9という超ハイペースを中団で運んだサリオスは直線を向いても前を壁に阻まれる苦しい展開だったが、何とか間を割って抜け出すと2着ジャスティンカフェに半馬身差をつけ勝利。重賞4勝目を挙げた。勝ち時計は2007年チョウサンのタイムを0.1秒更新する1分44秒1のレースレコード、また毎日王冠の2勝目は1988・89年連覇のオグリキャップ以来となった。


3年連続の出走となるマイルCSでは、鞍上に朝日杯勝利時以来のR.ムーアを迎えた。しかしスタートが決まらず行き脚も付かず、中団後方からの競馬となってしまう。直線に入っても終始前が壁で抜け出すこともできず初めての2桁着順となる14着に敗れた。


引退レースと銘打って昨年と同じく暮れの香港マイルに参戦。現地で順調に調整を重ねていたが、左前跛行を発生したとして前日に出走取消処分を受けた。堀師は「骨や筋にも現時点で問題ありませんでした。JRA、牧場の獣医師を含めて過去のサリオスの映像などを見せつつ数時間抗議を致しましたが、現地の獣医師の判断は変わることなく、香港マイルの出走取消が決まってしまいました」とコメントしている。


その後正式に引退が発表された。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬として繋養される。勝利したGI競走が2歳GIのみの馬が社台スタリオンステーションにスタッドインするのはフジキセキ以来のことであった。


特徴・エピソードなど

他の特徴はさておいても体がデカいことが大きな特徴である。デビュー戦からして534kgあり、レース時で最低馬体重が528kg、最高馬体重は550kgに達している。放牧中はより重い馬体重になっており、最高で588kgになったこともある。しかしながら体格が大きいという訳ではなく、腹や首、肩周りの筋肉が途轍もなく発達しているが故の体重である。実際、同厩の他馬と並んでいる映像を見ると、見るからに体高が低く首肩回りが非常に発達していることが分かる(誰が呼んだか「ボックスティッシュ」「曲がれるハリボテエレジー」)。

強い勝ち方をした朝日杯FS、毎日王冠のサリオス自身のラップを見ると、淀みないミドル~ハイペースを好位で追走し更にもう1段脚を伸ばすというような競馬が最も得意だと思われる。反面、切れ味勝負ではやや分が悪く、安田記念では2頭に差し切られている。

2022年毎日王冠の1週前追い切りはカフェファラオルコルセールとの3頭併せだったのだが、ルコルセールが毎日王冠と同日の神無月S(3勝ク)を、サリオスが毎日王冠を、カフェファラオが翌日のMCS南部杯を勝利した。1週前追い切りで併せた3頭が全て特別競走で優勝、うち2頭が重賞勝利といういわば「伝説の追い切り」となった。


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