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タイタンボウ

たいたんぼう

TVアニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する超自然的な「何か」。一応山の神ということになっているが……。
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概要

アニメ第2期43話『足跡の怪』、および第6期70話『霊障 足跡の怪』に登場。

元々は鬼太郎とは関係ない短編『足跡の怪』に登場する存在。2期鬼太郎制作時は『鬼太郎』の原作ストックが不足気味であったため、この他にも水木しげるの他作品を転用したエピソードが数多く存在する。


2期『足跡の怪』

とある村の近くにある「入らずの山」と呼ばれる聖域に巨大な岩を御神体として祀られており、絶対に姿を見せることはない。「自然を支配する力を持つ神」と称されてはいるが、神聖さもなければ信ずる者に利益をもたらすわけでもなく、ただ人々から恐れられているだけである。


劇中では、中村(CV:山田俊司)と山田(CV:立壁和也)という2人の学者が聖域に土足で踏み入った挙げ句、御神体の岩を隕石だと決めつけ、その一部を削り取って持ち帰ってしまったために怒り、嵐や地割れなどの天変地異を起こした末、全く無関係な村人までも神隠しにした。


村長に何とかタイタンボウ様の怒りを鎮めてほしいと頼まれた鬼太郎は、岩の欠片を返すよう2人に説得を試みるが、迷信だと突っぱねられる。

そして、とうとう2人に祟りが降りかかった。

ゲゲゲの記憶補正79

最初に祟りが現れたのは山田で、それは右手の小指、右耳、右目、鼻と体の一部が溶けて消えてゆくという恐ろしいものだった。最後は首までが無くなった状態で走り去り、血のような赤い足跡を残して消滅する。

一方、中村の方は体の欠損こそなかったものの、祟りを恐れて「岩を返そう」と懇願する山田を自分の出世のために平気で見捨てるなど、人間らしい心を失っていた。


鬼太郎とねずみ男は中村から岩を奪い返し、元に戻すが、それでも神隠しに遭った村人は戻ってこなかった。そこへ完全に狂気に陥った中村が、岩を取り返そうとニトログリセリンを手に現れる。

万事休すかと思われたその時、一気に中村の顔が溶け崩れ、そのまま穴の中へ落ちていった。


無礼を働いた張本人たちの死によって、ようやくタイタンボウの怒りは収まり、神隠しに遭った村人も解放される。

鬼太郎一行と共に中村の最期を見届けた村長は、「都会の奴らはおっかねえものがとんとわかってねえんだから……」と吐き捨てるように言うのだった。


『足跡の怪』はアニメ鬼太郎シリーズの中でも屈指のホラー回として知られ、半ば伝説と化したその恐ろしさから、リメイクを希望するファンは後を絶たなかったが、その一方で祟りの内容が内容であるために、規制が厳しくなった現代では制作できないのではという意見も囁かれていた。


そしてファン待望のリメイクは、実に半世紀の後、第6期で果たされることとなる。


6期『霊障 足跡の怪』

本作でも正体は徹頭徹尾謎のままだが、こちらはその凶悪な力で人々に信仰を強制し続けるという、より理不尽な存在と化している。


入らずの山の番人は、町の住人以外の者を決して山に入れず、また4日ごとに御霊石(みたまいし)に祈りを捧げることが義務とされる。もしそれらを怠ると、恐ろしい祟りが町に降りかかるという。

阿形家は先祖代々その番人を務めてきたが、跡取りである健人(CV:小野将夢)はその宿命から逃れるべく、仲間と共に御霊石を壊そうとしていた。

そこへ現れた鬼太郎は、彼らに13年前の出来事を語って聞かせる。


13年前、健人は初めて御霊石を訪れた翌日、重い病にかかり寝込んでしまった。

息子の身を案ずる父の前に、中村(CV:沼田祐介)と山田(CV:松風雅也)の二人組が現れ、御霊石に案内してくれれば報酬として1千万円を支払うと持ち掛ける。その事態を知った健人の祖父は、1千万を孫の治療費にあて、祟りは自分が受けようと案内役を引き受けた。

中村と山田は観光気分で御霊石を見物し、さらにスリルを楽しんだ記念にと御霊石にピッケルを打ち下ろし、欠片を持ち去る。すると御霊石の断面から血のような液体がしたたり、周囲一面が怪しい雷雲に包まれ、冬でもないのに雹が降り注ぐ異常気象に見舞われた。


祟りを一身に受けた健人の祖父は、鬼太郎に御霊石を取り返すよう依頼した直後に事切れる。そして、「まだ終わったわけではない」という目玉おやじの言葉通り、中村と山田にも祟りは現れ始めていた……。


その後の中村と山田のふるまいや運命は2期とほぼ同じだが、6期ではここから現代に戻ってさらに物語が展開する。


13年前の出来事を聞かされても諦めようとしない健人に、鬼太郎は砂かけ婆の力を借りて御霊石を傷つけた場合の運命を見せる。それは健人ばかりか、大切な友達や恋人までも祟りに見舞われ、無残な死を遂げるというものだった。

ゲゲゲの記憶補正157

「これは必ず起こることだ」と鬼太郎に諭され、歯噛みする健人。鬼太郎は、そんな健人にもう一つ伝えることがあるという。


13年前のあの日、健人の父は息子には跡を継がせまい、番人の役目は自分の代で終わりにしようと考えていた。しかしその考えを見抜いたタイタンボウは健人を祟り、逃れられぬ運命を悟った父は、二度と息子を危険な目に遭わせないため、しきたりを破ることがないようあえて厳しく育てたのだと。


自らの命をなげうつほど、祖父と父が自分を愛してくれていたことを知った健人は、その宿命を受け止める決意を固め、阿形家のしきたり通り二十歳を迎えた日に番人となった。

タイタンボウに引き継ぎの挨拶を済ませ、親子は静かに立ち去る。一見穏やかに鎮座する御霊石だが、その内側では死してなお祟りから逃れられず、苦しみ続ける中村や山田たちの声が響いているのだった。


関連項目

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