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スプラッターハウス

すぷらったーはうす

ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1988年に発売した業務用アクションゲーム。
目次 [非表示]

概要

主人公・リックを操作し、さらわれた恋人ジェニファーを救出する為、館に巣喰う化け物を倒してゆく任意スクロール方式の横スクロール型アクションゲームである。


当時の映画などのスプラッタ作品ブームの影響を強く受けており、敵キャラクターや背景にグロテスククリーチャーが溢れ、敵を倒した際のゴア描写などの猟奇的な表現も特徴になっている。

また、主人公リックの外見もホラー映画13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズを連想させる。おそらくゲーム分野では初めて本格的な表現を用いたホラーゲームと思われる。表現だけでなく、衝撃的な結末を迎えるストーリー展開も注目され、ファンの間で今なお語り継がれるみんなのトラウマの一つになっている。


それまでのナムコが得意とした「コミカル」や「無機的」(SF調)な手法とは異なり、本作以降も残虐性・暴力性を前面に出した作品は非常に少ない為、ナムコ全体の作品内においても異色の存在といえる。特にスプラッター系の同人ゲームでは、本作を強く意識したステージ構成は多い。

また、「邪悪な研究者の拠点となる洋館で、研究成果として生み出されたクリーチャー達と血みどろな殺し合いを展開する」という設定は、後にカプコンで発売される大人気ホラーシューティングゲーム『バイオハザードシリーズ(特に第1作)』の先駆けになった作品とも言えるだろう(本作が魔術要素の強いオカルト系で近接戦闘重視であるのに対し、バイオハザードシリーズは文字通り生物災害系で射撃戦闘重視という対極的要素となっているのも面白い)。

しかし、ナムコとカプコンのキャラクターが共演するクロスオーバー系作品である『namco×CAPCOM』や『プロジェクトクロスゾーン』等では、主人公リックのモチーフに問題があった為か、『源平討魔伝』と異なって残念ながら共演は果たせなかった。


家庭用移植版としてPCエンジンをはじめ、FM TOWNSWindowsWiiバーチャルコンソールアーケード等に移植され、ニンテンドースイッチ版『ナムコミュージアム』にも収録されている。2020年6月18日から配信されている『NAMCOT COLLECTION』の第一弾配信タイトルには『わんぱくグラフィティ』も含まれている。⇒公式サイト内タイトル一覧


ゲームシステム

ステージ数は全7ステージで周回要素はない。残機制(初期値は3)&ライフ制(初期値は4で最大5)を採用しており、次のステージ開始時にライフが1つだけ回復。残機数は一定のスコア

に達すると1UPする。ライフがゼロになると残機を1つ失い、一定のポイントにまで戻されから再スタートとなる。


制限時間は存在しないが、一定の時間が経過すると画面の左側から電撃を帯びた紫色の霧(永久パターン防止キャラ)が現れ、触れるとダメージになる。また、ボスを倒すのに手間取っているとリックのX軸上を追尾してくる青い炎(倒すことはできない)が現れ、更に時間が経つと2つ目の炎が現れて回避不可能となってしまう。


操作は8方向レバー+2ボタンで、ボタンはそれぞれ攻撃とジャンプに割り振られている。攻撃は直立状態ではパンチを繰り出すが、ジャンプやしゃがみなどの状態によってキックやジャンプキックに派生。タイミングはシビアだが、ジャンプの着地寸前にレバーを下に入れて攻撃ボタンを押すと威力の高いスライディングキックが発動する。


また、屋敷内に落ちている武器は拾って使用することが可能だが、投てき系の武器やショットガンなどは使用回数に制限があり、全ての武器は次のフロアやステージに持ち越すことができない。


ストーリー

超心理学の権威ウエスト博士は怪物を誕生させる恐ろしい研究に没頭し、ついには自分の命も落としてしまう。怪物の徘徊するかつての博士の研究所であったウエスト館はいつしか「スプラッターハウス」と呼ばれるようになった。


大学で超心理学を学ぶ学生「リック・テイラー」と恋人の「ジェニファー・ウィルス」はウエスト館に興味を持ち、館のそばまでやってきた。しかし、突然の雷雨に見舞われ、雨宿りしようと館に足を踏み入れてしまう。


たちまち中の怪物達によってジェニファーは連れ去られ、リックは怪物を相手になす術もなくなく打ちのめされてしまう。 意識を取り戻したリックの顔には古びた仮面が張り付いていた。身に着けたものに力を与える「ヘルマスク」というその仮面はリックに強大な力を与え、超人的な力を得たリックはジェニファーを助けに館の奥へと歩み始めたのだった…


登場キャラクター

リック・テイラー

主人公。超心理学を学んでいる大学生。ヘルマスクの力で死の淵より蘇り、超人的な身体能力を得てジェニファーを救うべく怪物と戦う。


ジェニファー・ウィルス

リックの恋人。館で怪物達にさらわれてしまう。後にリックと再会するも…


ヘルマスク

遥か古より覇者と共にあった、精霊の力が宿る自我を持った仮面。海外ではテラーマスクと呼ばれている。身に着けたものに強大な力を授ける能力を持つが、ヘルマスク自身にも何かの目的があるらしく、その為にリックを利用している。


シリーズ毎にデザインが変わるが、本作ではホッケーマスクのような形をしている。

(海外版では流石にそのままではマズいと判断したのか、ドクロのマスクに変更されている)なお、身に着けると何故かスキンヘッドになる。実は『わんぱくグラフィティ』にも登場している。


ロジャー・ウエスト博士

数々のおぞましい研究によって自身の研究所ウエスト館をスプラッターハウスと化し、その過程で自らも命を落としたかつての超心理学の権威。


説明書では特に言及されていないが、続編の『スプラッターハウスPart2』では、彼の成れの果てと思しきゾンビが登場。フラスコ等の室内品を投げつけながら画面端へと逃げていくが、部屋の隅まで追い詰めると時折挑発するだけで何もしてこなくなる。ちなみにパンチやキックで倒すかフラスコで火だるまにするかの2通りの死に様が用意されている。


その他敵キャラクター

(個別記事のあるもののみ)


シリーズ一覧

スプラッターハウスわんぱくグラフィティ

ファミリーコンピュータ、1989年)

ファミコンへ移植するにあたり、スリラーを踊るドラキュラゾンビや、女性の腹を突き破って怪物が現れたと思いきや破られたのは服だけで女性は無事など残虐な表現を抑え、全体的にコミカルになった外伝的作品。しかし、ある条件を満たすと判明する絶望の後日談から、シリーズのエピソード0として扱うファンは多い。


スプラッターハウスPart2

メガドライブ、1990年)

本作から3か月後の物語。ある目的の為にヘルマスクと共に「隠された館」へと赴く。この目的は、ホラー映画のテンプレではある。しかし、そこはスプラッターハウス。先駆者達もビックリの超絶ハードなやり方で成し遂げようとしている。


スプラッターハウスPart3

(メガドライブ、1993年)

シリーズ完結編。『Part2』から5年後が経過し、化物達が蔓延るマンションが舞台となっている。横スクロールアクションからベルトスクロールアクションへと変更され、それに伴い時間制限が付き、それによってリックの家族の生死が決まる。


ベルトスクロールアクションゲームかつライフ制、リックの技などでよくホラーゲーム版『ファイナルファイト』などと言われていた。イベントシーンには実写取り込み画像が使用されており、BGMも今までの作品と比べるとアクションゲームっぽい曲となっている。


SPLATTER HOUSE

PS3,Xbox360、2010年:日本未発売)

北米、ヨーロッパでのみ発売された本作のフルポリゴンのリメイク作品。後方視点の3Dアクションとなった。条件を満たす事で、1~3までの3部作を遊ぶ事も可能。Bottlerocket Entertainment社が製作していたところ、閉鎖が決まり、ナムコ(アメリカ)の社内チームに開発を移行した、という裏話がある。


別段、単品としては十分な出来ではあるし、シリーズのファンならニヤリとできる箇所も結構多いのだが、「シリーズらしくないBGM」「オリジナルとは一線を画す雰囲気」「細かいところで目につく手抜きや、時折起きる残虐描写の曖昧化」などが評価に響き、それが売り上げに影響してしまった感は否めない。


※参考:Wikipedia


関連タグ

ナムコ アーケードゲーム アクションゲーム ホラーゲーム

13日の金曜日 ジェイソン・ボーヒーズ

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