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第4話「バクハン」あらすじ

右京は生活安全部保安課の百田から協力を要請される。組織犯罪対策第四課の賭博担当、通称『バクハン』の課長・源馬が、特定の賭博業者に摘発情報を流している疑いがあるので、証拠を掴みたいという。


暴力団武輝会と因縁のある源馬は、武輝会に父を殺された裏カジノコンサルタントの若者と手を組み、彼から提供された資金で暴力団関係者から情報を買い集め、武輝会の賭場を徹底的に潰す代わりに、他の暴力団の賭場は目こぼししていた。同じく組織犯罪を相手とする第五課の角田課長は源馬とは長年の戦友的間柄であり、「俺達の捜査は綺麗事では済まない。情報のネタ元とのつながりは必要悪だ」と主張するが、断固として違法捜査に反対する右京も譲らず、2人は決裂。までもが「組織には組織の論理がある」として内偵捜査を拒否し、孤立無援となりながらも、右京は百田と共に捜査を続け、遂に源馬を辞職に追い込んだ。


ところが実は百田の方も、あるゲームセンター経営者から情報を提供されるのと引き換えに、彼の開く裏カジノを黙認、その金は武輝会に流れていた。右京はそれも察知しており、裏カジノを摘発する。百田も角田同様に「ネタ元との関係は必要悪だ」と訴えるが、右京に「必要な悪があるとは思えない」と一蹴され、返す言葉もなかった。


公園で悄然としながら、何者かと電話で会話する百田。相手の男はゲームセンター経営者の背後にいた情報提供者で、実は武輝会の人間だった。源馬を潰すために自分が利用されていたと知って臍を噛み、「これで関係は終わりにしたい」と言う百田に「わかりました、終わりにしましょう」と男は答える。


だがその会話中、後ろから1人の女がふらついた足取りで近づいてきていることに百田は気づかなかった。

季節外れのTシャツに短パン姿、髪はボサボサでやつれた顔の女の手には金槌が握られていた。




女は絶叫と共に百田の頭部に金槌を振り下ろした。何度も、何度も。

そして血を流して動かなくなった百田を眺めて、奇声と笑い声を上げる。






取り調べを受ける女の腕は注射痕だらけ。幻覚でも見えているのか、居もしない虫か何かをうるさがって追い払う仕草をする。名前を尋ねられた女は投げ遣りな口調で叫んだ。


「シャブ山シャブ子です!!17歳です!!」


女は百田とは全く面識のない主婦だったが、武輝会系の売人から覚醒剤を買っていた重度の中毒患者で、薬欲しさに命令されるがまま彼を殺したのは明白だった。百田は自分自身の不正を棚に上げ、利用されているとも気づかずに偏った正義感で源馬の違法捜査を追及した結果、自らの命を落とす結末を迎えてしまったのだった。


反響

次回予告で、長年の盟友だった右京と角田課長の関係にひびが入ることが匂わされ、唯一の味方である亘も離反(ただしこれには彼なりの思惑があった)するというスリリングな展開で、ストーリーも「必要悪とは本当に必要なのか」という重いテーマだったこの第4話。


しかしそれらは、終盤のこの1分程のシーンで全部持っていかれた。


「リング」貞子ばりに、長い髪の不気味な女がゆっくりと近づいてくるホラー映画のような演出、狂気に満ちた表情で金槌を振り下ろす場面の衝撃、そして「シャブ山シャブ子」というパワーワードにより、Twitterではトレンド入りするなど、大きな話題になった。


このシャブ山シャブ子(一応、西田信子という役名はある)を演じた江藤あやは、舞台を中心に活動する女優で、一般的知名度は高くはなかったが、このトラウマものの怪演により、一躍時の人となっている。Twitterアカウントで本人登場というのも話題となった。


先述の「シャブ山シャブ子!!17歳です!!」のセリフに至っては「とんでもない17歳教信者が現れたな」という感想まで飛び出してしまった。


余りにも過激な描写の所為で、本話は後年の再放送の際に飛ばされる羽目に……。

  • 放送後に薬物問題の専門家から「実際にはあのような薬物依存症者はいない」「間違ったイメージと偏見を増長する」といった批判を受けたことがメディアで取り上げられたという事情もある。
  • 映像ソフトや配信サイトでの視聴は可能なので、完全に封印されている訳では無い。

関連タグ

相棒(刑事ドラマ) ホラー みんなのトラウマ


17歳教:一応、無関係。

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