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サム・ドルマヤン

さむどるまやん

ゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場するACパイロットの一人。なお、メイン画像は公式ではなく二次創作のイメージイラスト。
目次 [非表示]

「全ては消えゆく余燼に過ぎない…」

概要

CV:ふくまつ進紗


ゲーム『アーマード・コアVI』に登場するルビコン解放戦線創設者にして総司令。

コーラル神秘主義思想の歴戦の軍事教導者」であり『帥父』(読み方:すいふ)の尊称で仰がれる。


組織内では思想的指導者として扱われており、実質的な軍事活動はミドル・フラットウェルが主導している。

しかし一ACパイロットとしてはベテランオブ大ベテラン、年季の入りまくりのその序列はAランク帯最強の4。

つまり老いてなお特例上位(Sランク)扱いの3名を除いた頂点に君臨する一般人最強である。


しかし肩書とは裏腹に本人は厭世的な宗教家に成り果てており、自身が警句として残した解放戦線のスローガン「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」という言葉が曲解される現状にうんざりしている。

「コーラルはルビコニアンのもの」という表面的な解釈で警句を繰り返す若手たちとは心理的に乖離しつつあるようだ。


乗機「アストヒク」

彼が駆るのは旧型の中量二脚型AC「アストヒク」(ASTGHIK)。

BAWS製の旧型AC「BASHO」(芭蕉)のフルフレームであり、設定に違わずMTから派生した最初期のACであり、一見すると大した戦闘力は無さそうに見える。

また、これ以前に対峙した同フレームのACを駆る2は凄まじい迷アセンであるため油断したプレイヤーも多いはず。

しかし、フレームの長所を生かしたアセンブルと戦術により「これが・・・旧型AC?」と驚愕するほどの恐るべき戦闘力を叩き出す怪物になっている。

更にはNPACにのみ設定されている『強化段階』に至っては全6段階ある中で最高ランクの"5+"。

この数字は前述の特例上位ランカーでも所持しているものは居らず、アリーナでは彼とスティールヘイズのみ該当する特殊な物である。



  • アセンブル
AH-J-124 BASHOBAWS製の旧型ACの頭部パーツ。最高重量と低EN負荷という極端さを持つ頭部パーツ。防御性能は耐EN防御以外最高ランク。
コアAC-J-120 BASHOBAWS製の旧型ACのコアパーツ。全コア中最低値のジェネレータ出力補正という欠点を抱えるが、EN負荷は非常に低く、ブースタ効率補正は軽量コアを差し置いて最上位クラスの値を誇り、防御性能も耐EN以外は重量級に匹敵するかなりの高水準。
AA-J-123 BASHOBAWS製の旧型ACの腕部パーツ。射撃適性・反動制御と共に全腕パーツ中ワースト3と射撃武器の扱いは不得手だが、最低値のEN負荷と全腕部中最高数値の近接武器適正(この数値が高いほど素手や近接武器の威力に上昇補正がかかる)を誇る。この腕部での近接攻撃は脅威の一言。
AL-J-121 BASHOBAWS製の旧型ACの2脚パーツ。低EN負荷でありながら、耐EN以外の防御面は高く、特に耐爆防御は全ての二脚の中で一番高い
ブースターAB-J-137 KIKAKUBAWS製の旧型AC向けに開発されたブースター。基本的な推力は低めだが省エネ仕様であり、近接攻撃推力(素手や近接武器を使用する際の移動距離や速度)に関しては全ブースター中最高数値を誇る
FCSFCS-G2 P05ファーロン・ダイナミクス製。中距離射撃戦を重視しつつミサイル向け性能も良好なモデル。
ジェネレータIA-C01G: AORTAかつて技研が開発したコーラル内燃型ジェネレータ。コーラル内燃型ジェネレータの特性として通常時のEN回復とEN切れの際の回復までの時間が非常に遅いが、復元時にENが大量に補充される特徴を持つ。(その為、中途半端に残すよりエネルギーを全部使い切ってから一気に充電する運用に適している)しかし、コーラルの犠牲に心を痛め共生を標榜する彼が、よりによってそのコーラルを燃やしてエネルギーとするジェネレータを搭載しているACに乗っているのは、なんとも闇を感じてしまう………。
コア拡張アサルトアーマー弾をかき消しつつ広範囲にダメージを与えることを目的としたアーマー。なおアストヒクに限らずコーラル内燃型ジェネレータを装備しているACのアサルトアーマーは爆発がコーラルの色と同じ赤色に染まるだけでなく、攻撃がコーラル属性に変化して威力上昇&機体防御力無視の効果がある

右腕武器MA-J-200 RANSETSU-RFBAWS製のバーストライフル。チャージでセミオート射撃とバースト射撃を切り替えることができる。重量や速射性に難ありだがその分威力と射程は優秀。
左腕武器HI-32: BU-TT/Aタキガワ・ハーモニクス製のパルスブレード。プレイヤーの初期機体と同じ武器であり装備負荷、威力、衝撃値、直撃補正、扱いやすさのどれもが優れている傑作武器。先述の通りBASHO腕のダメージ補正とKIKAKUブースターの近接推力、そして推力をさらに引き上げるコアの補正により危険度はピカイチ。
右肩武器MA-T-222 KYORAIBAWS製のナパーム弾ランチャー。超高温で燃焼する焼夷弾を3発投射し 着弾地点周辺を焼き払う。誘導性は皆無なので直撃を狙うのは難しいが着弾地点に炎上ゾーンを形成し、敵にダメージとACS異常を蓄積させるのが基本運用。ACS障害とは火炎放射器やナパーム弾の火炎武器を当て続けると起こるシステム異常であり、発動すると被弾時の衝撃値が増加する=スタッガーが取られやすくなる
左肩武器HML-G2/P19MLT-04ファーロン・ダイナミクス製の連装型ハンドミサイル。素直な挙動を持つ手持ち式のミサイル。この武器と右肩の武器は本来なら腕部用の武器だが、OSチューニング「ウェポンハンガー」により肩武器の代わりに装備し、好きな時に腕武器と交換できるようになる。

腕部パーツやパルスブレードにより近接戦闘はAPを一気に削られる危険性が常に付き纏う事になる上に、射撃武器も射撃適正や反動制御が低くても運用しやすいライフルやナパームランチャーだったりそれらの数値が一切関係ないハンドミサイルなので射撃面も不利になりにくい。

特に近接戦闘は威力もだがブースターの近接攻撃推力も非常に高く、間合いに入られようものなら並大抵のACのクイックブーストすら凌駕する速度と移動距離で迫って来るので一瞬の気も抜けなくなる。


ストーリーでの活躍

  • 1周目

情報ログや他の登場人物の発言内でしか存在が言及されておらず、本人の登場は皆無。


  • 「捕虜救出」

2周目のチャプター1でのミッションで捕虜として初登場する。

捕虜を救出していく過程で最後に彼を救出するが、救出された際に他の団員が発した「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」という言葉に対して「その警句の…何を知っているというのだ…?」という意味深な発言をする。

そしてミッション終了時に記事冒頭の発言をする。



だが、これだけ意味深な発言をしながらもその後のストーリーには一切かかわってこないのである。


関連タグ

ACVI アーマード・コア(ロボット)















































ECM解…確認


暗号…線に切り替え


登録番号 Rb23 識別名 レイヴン


作戦中失礼します


貴方を追跡していた存在がいます


まもなく接触…



















【警告】これより先、この男の未来が記載されているため閲覧に注意されたし












「灰かぶりて 我らあり」

「ルビコンの脅威よ ここで朽ちるがいい」
















3周目のチャプター3「無人洋上都市調査」にて敵として立ちはだかる。

そしてこれまでの情報ログやこのミッション内での彼の発言を統合する事で、彼の真意等が明かされることになる。

それらを語る前に、まずはこのミッションの前提を開示する。


  • 「無人洋上都市調査」

このミッション自体はハンドラー・ウォルターの「友人」からの私的な依頼であり、『惑星封鎖機構の対策に集中してる間にコーラル集積地点を割り出す情報を得る為に、かつてルビコン調査技研が建造して「アイビスの火」を経て無人となった洋上都市「ザイレム」に今もなおコーラル関連の情報を秘匿する為に都市全体を覆っているECMフォグの制御装置を停止させる』という内容である(ミッション中もECMフォグの影響により「霧で視認性が悪い」、「レーダーが使用不可」、「ロックオン距離の低下」、「ウォルターとの通信も不可」といった悪影響がある)

ECMの影響を受けないエアとの『交信』と、周囲に点在している先行調査での調査ドローンが残したビーコンを頼りに今もなお稼働している都市防衛システムを搔い潜りながら制御装置を停止していき、すべての制御装置を停止させると霧が晴れて通信も回復しミッション完了…かと思いきやウォルターから「惑星封鎖機構がそちらに向かっている」と通信が入り撤退を促されるが一足遅く封鎖機構の刺客と鉢合わせになり戦闘、封鎖機構を撃退して改めてミッション完了。

といった流れとなっている。……………本来ならば。


3周目では制御装置停止までの流れは一緒だが、制御装置をすべて停止させてECMの影響が無くなると同時に突如オールマインドからの暗号通信が入り『あなたを追跡している存在がいて、まもなく接触する』という旨の内容(ネタバレ開始前の一文がその通信)を知らされると封鎖機構の刺客の影が見えるがその刺客を一撃で撃墜させながら1機のACがプレイヤーを「ルビコンの脅威」と見なして襲い掛かる。

そしてオールマインドからプレイヤーに「襲撃してきたACの撃破」を依頼という「本来なら中立な立場である傭兵支援システムが1傭兵に直接依頼する」異常事態に発展する。

(実際、エアもオールマインドからの直接依頼に驚愕していた)

そして、エアから1つの情報が聞かされる………

「搭乗者はルビコン解放戦線総司令、『帥父』サム・ドルマヤン」

…と。


アリーナの時とは異なり戦場は入り組んでいて遮蔽物が多く、ドルマヤンは積極的に地形を利用し、時には引き撃ち、時にはナパームランチャーで地面を炎上させて移動先を制限してきながら接近の機を窺ったりと老獪な戦法も披露してくる。





  • 過去


コーラルはルビコンの祝福である


この痩せた大地は しかし内より無限の恵みをもたらし

雫ひとつで我らの血肉を成す


コーラルよ ルビコンと共にあれ!


                   文書データ:ドルマヤンの随想録(1)



彼は青年期をドーザー(ルビコン3で活動するならず者の総称)として過ごしていた過去があり、他のドーザーの例に漏れずコーラルをキメていた



「声」を見るようになってどれほど経つだろうか


「尽きることはないから心配は要らない」

いつものように恵みを摂る私に 彼女はそう言った


「私が君なら許さないだろう」

私はそう言って それから己の欺瞞を恥じた


                   文書データ:ドルマヤンの随想録(2)



しかしある時、余程多量に摂取してたのか「素質」があったのか、いつしか彼は頭の中に響く「声を見る」ようになった。

そしてCパルス変異波形である「セリア」と交信するようになっていった。



「共生」

彼女はその言葉の意味を考えているようだった

私たちの幸福な時間は

彼女の同胞の犠牲の上に成り立っている


こんなものが共生で良いはずがない・・・



                   文書データ:ドルマヤンの随想録(3)



そして「セリア」と交信するうちに、ドルマヤンはコーラルがれっきとした生命体であり、ルビコンの人間はコーラルを文字通り「犠牲にして」生きている現実を知った。

当初は気にしていなかったセリアも、そのうちにドルマヤンの苦悩を悟り、「共生」の手段を探す手助けをするようになる。

やがてセリアは、放棄された技研都市のサーバーから「コーラルリリース」について記された論文を発見する。


いつものように私の内側で彼女が囁く

技研都市の論文に・・・ 共生の可能性を見つけてきたと

「コーラルリリース」


これが果たされれば

私も「向こう側」 に行けるかもしれない


                   文書データ:ドルマヤンの随想録(4)





それを行えばドルマヤンも、「向こう側」へ行くことができるだろう。しかし……。




彼女は私の意志を尊重するという


ここを渡れば人間世界の悲惨

渡らなければ・・・


賽を投げる覚悟が私にはできずにいる


                   文書データ:ドルマヤンの随想録(5)




ドルマヤンは、終ぞ賽を投げることはなかった。

そしてコーラルドラッグの服用を止めたのか、「アイビスの火」の影響か、やがてセリアとの交信も途絶えていったようだ。


  • 警句の真実

ルビコンの脅威よ

我々の警句には続きがある



「コーラルよ ルビコンと共にあれ」

「コーラルよ ルビコンの内にあれ」

「その賽は 投げるべからず」


これが警句の本来の全文である。


…コーラルを解き放ってはならん

そこを越えれば

人間世界の悲惨が待つ…


ミッション中にこう発言するが、恐らくドルマヤンは「コーラルリリース」の事をセリアから聞いてからコーラルの重大な危険性(詳しい内容はここに記載)に気づき、「コーラルリリース」の実行=人類全体への影響を恐れ、「コーラルリリース」が果たされた際の「向こう側」への関心を持ったが最終的にはコーラルを解き放つべきではないという結論に至ったと思われる。

そしてセリアと断絶したドルマヤンが残したものが上記の警句だと思われる。

ドルマヤン自身としては、「コーラルは解き放つ事無く、ルビコン内に留めるべき」という意味での警句であったが傍から見ればコーラルを危険視しているようにも見えるし、そもそも意味がよくわからないため、ルビコン解放戦線の闘争スローガンから外され、忘れ去られたのかもしれない。

その結果「コーラルよ ルビコンと共にあれ」の部分だけが一人歩きした形になったのが現在であり、「捕虜救出」ミッションの際のドルマヤンの発言である「その警句の…何を知っているというのだ…?」に繋がったのかもしれない。




  • 最期

プレイヤーとの激戦の末に最終的には撃墜される。その際の最期のセリフは


セリア…

臆病な私を… 許してくれ…


人とコーラルとの「共生」の道に苦悩し、「コーラルリリース」という可能性を知るも人類を破綻に追いやってしまう事を恐れ、セリアの望みであるコーラルリリースを拒絶し、さりとて現状を維持しても、余燼=燃え残った存在に過ぎない自分たちの未来は暗い。

そんな何も選べなかった「臆病な自分」からの、かつて「交信」していた『一人のルビコニアン』への謝罪だった。





残された謎

実は、登場ミッションを振り返ると幾つか不可解なことがあり、主に


  • 何故ドルマヤンは『企業や解放戦線とは無縁なウォルターの「友人」からの私的な依頼』であるザイレム調査に現れたのか
    • しかもプレイヤー=ルビコンの脅威と見なしているのでほぼ確実にこの場所に居ると目星をつけている
  • オールマインドが直接『プレイヤーにドルマヤン排除を依頼する』という異常な状況そのもの

が挙げられている。しかしこの後にも詳細な内容は明かされないのでプレイヤー間ではしばしば議論になる


加えて「コーラルリリース」の詳細を知っているのが「技研都市のサーバーから論文を見つけたセリア」、「そのセリアから聞いたドルマヤン」、「経緯不明のオールマインド」の3名だけなのも相まってますます謎が深まっている。

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