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ゲドラフ

げどらふ

ゲドラフとは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する、サブフライトシステム・アインラッド対応型モビルスーツである。
目次 [非表示]

「舐めんじゃないんだよ!」


カタログスペック

頭頂高13.8m
本体重量6.9t
全備重量17.4t
ジェネレーター出力5,440kW
装甲材質チタン合金ネオセラミック複合材
スラスター総推力60,910kg

概要

本機は、地球クリーン作戦のために新編成されたモトラッド艦隊、その主力となる新型サブフライトシステムアインラッド」との同時運用を前提として開発された量産モビルスーツである。地球侵攻という主運用環境を鑑みて、型式番号はZM-S24G([G]=陸戦型)があてがわれているが、実際には宙間戦闘にも何ら問題のない全領域対応機種となっている。


第28話にあたる宇宙世紀0153年5月13日。初期ロット3機が、サイド2においてザンスカールとは別途独立宣言を行っている「マケドニア・コロニー」に侵攻し、多大な戦果を挙げる(ただし敵機は旧式であるヘビーガンのアップデート機)。

以降は、アインラッドの堅牢性を頼りに一般兵へと好まれ、ザンスカール戦争終結(同年6月23日)まで、モトラッド艦隊への配備を優先として、それなりの機数が投入され続けた。


機体解説

『アインラッド完全対応』の唯一の機種として設計・開発されており、車輪内部で直立姿勢を取れるよう宇宙世紀0150年代としても特に頭頂高が低い。ただしこれは、過去にあったような技術的ブレイクスルーによる小型化ではなく、単純に短足体型にしただけであり、コクピットを内包するボディは他機種と同サイズである。(というよりも、全天周囲モニター・人型の条件では15mから大きくダウンサイジングできない。)

つまり技術レベルはそのまま、容積だけを減少させたため、必然としてカタログスペック上では型落ちと評しても相違ない性能の機体となっている。特に機動兵器の命とも言えるパワー・ウェイト・レシオは3.5倍と、第一期モビルスーツ(高級機)と互角レベルなのは宇宙世紀0150年では「貧弱」と言わざるを得ず、加えて装甲さえハイチタン合金の採用を見送られている点から、設計段階で「アインラッドと1セット」として、コストを徹底的に切り詰められていると推察される。


戦線投入初期には抜きん出た性能を発揮し、リガ・ミリティア主力であるリーンホースJr所属モビルスーツすら苦戦させた。一般兵にはセット運用による防御力、及び訓練期間の短いカテジナ・ルース少尉でも機種転換直後に出撃を可能とした操作性の“軽さ”が好まれたようで、エンジェル・ハイロゥ攻防戦終盤でも少なくない数が前線を構築していた。


武装

ビームライフル

ビームピストルに近いほどのショートバレル設計。ゲドラフという機体の立ち位置をそのまま現したかのような武装で、アインラッドに搭乗したまま車輪中央を展開し、不意打ちに用いる事が可能となっている。

しかしながら、バレルが短い=メガ粒子を収束するIフィールド空間が狭いため、物理的にビームの収束率を高めることができず、威力・射程とも一般的な「ライフル」より劣る、事実上のサブウェポンとなってしまっており、そのような設計思想は(以下略)。


ビームサーベル

当該年代の一般的な性能のサーベル。

サーベルそのものには特に劣った点があるわけではないが、ゲドラフは近接戦において必然的に「轢殺」を採らざるを得ない機体特性のため、使用頻度は極めて低い。


ビームシールド

ベスパ量産機種としては唯一、両前腕に装備している(スーパーサイコ研試作のハイエンド機は、両腕に装備している機種が多い)。アインラッドがカバーしていない、側面からの攻撃を防御するために展開する。

机上論では、両シールド展開中は360度空間からの攻撃に対して完全な防御が可能だが、現実の戦場では発光により視認確率が上がる→連携攻撃の的にされてしまう、という結果を生むに終わった。


アインラッド

ベスパの開発した、傑作高性能サブフライトシステム。詳細は個別記事を参照。

こちら側に装備されたビームキャノン二門、ミサイルポッド、轢殺が当機のメインウェポンとなる。


既に述べたように『完全対応』はゲドラフのみだが、他機種でも腰をかがめる程度で運用可能であり、攻防機動のスペックを底上げできる、極めて優秀な補助マシーン。このため、女王マリアの近衛師団(インペリアルガード)にも、優先的に配備されていた。


関連動画


関連機

ブルッケング

ベスパが開発した地上用量産型モビルスーツ

ゲドラフよりも後に戦線に投入され、機構的にもゲドラフの欠点をカバーするよう設計されている。

型式番号ZM-S21G/Sの示すとおり開発はリグ・シャッコーより前である。


ビブロンズ

漫画『機動戦士クロスボーンガンダムゴースト』に登場。

ブルッケングと同時期に開発された地球侵攻用試作型モビルスーツ。頭部を二つ有した特異な形状を持つ。

ブルッケングと同じくアインラッドを鹵獲・強奪されるリスクを軽減した機体ではあるが、アインラッドをバックパックに折りたたんで携行したブルッケングとは異なり、車輪部分は巨大な尾に変形させている。

尾の先端部にはクローが設けられており、これによって格闘戦を演じる事も可能。

車輪形態時の直径は小さく抑えられているが、その結果機体が収まりきらず手足が左右にはみ出した状態となる為、アインラッドと異なり左右への守りは脆弱であるが、双頭部に備えられたビーム砲によって敵機を迎撃する。

積極的に攻める事で逆に防御を固めるという設計思想を持つが、頭部ビーム砲は砲身を持たない為の射程は短く、結果として癖の強い機体となってしまっており、型式番号も未取得であるなど、ザンスカール帝国のモビルスーツ開発に於ける開発陣の混乱を端的に表す機体として見る事も出来る。


なお、本漫画作品の主人公フォント・ボーは、パイロットとしての技量が決して高くない人物だが、やはりゲドラフの操作には直ぐに対応できていた事から、本機の操作性の高さが伺われる。


チャッペ

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。

ゲドラフをベースにサイド5の工房で全8機製作され、武装輸送業者・無敵運送が2機所有する。

パイロットは同メンバーのジャンガリ(1号機)とカリフ(2号機)だったが、後に1号機はレオが操縦することになり、イエローの機体色にトラジマ模様が追加された。

維持がきかないビーム兵器は取り外され、火力面や質量的に不安があるが、年式の新しい小型モビルスーツゆえに機動性は高い。『ネコ目』と称されるザンスカール系頭部センサーと実体弾を受け流す目的で施された曲面装甲も相まって、文字通り『猫』を連想する頭部を持つ。



立体物

ガシャポン戦士NEXTシリーズにラインナップ。 ゲドラフとアインラッドが各々で立体化されており、劇中同様にアインラッドに搭乗させることが可能なほか同シリーズの武器セットの武器を持たせることができる。



余談

デザイナーはアインラッド同様に大河原邦男氏。トータルデザインされているため、外観的にもアインラッドの搭乗姿がしっくり来る。




関連項目

機動戦士Vガンダム ザンスカール帝国

アインラッド


ルペ・シノ カテジナ・ルース


運用艦

アドラステア

モトラッド艦隊配備機

ブルッケング ゾリディア ジャバコ

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