概要
ウェイストランドに住まう種族の一種。放射能の影響で変異した人間たち。
全身が腐敗したような醜悪な外見と肉の腐ったような体臭が特徴。
故に一見するとゾンビにしか見えないが、これは放射能の影響で代謝が停止してしまったのが原因。むしろ代謝が止まった副作用で極めて長い寿命を持つ(最低でも200年以上)。その寿命は永遠に近いらしく、最終戦争時にグール化した子供は200年後も子供のままであった。
放射能にほぼ完全な耐性がある事、食料や水がなくとも生き延びられること、後述のフェラル・グールに同族とみなされ襲われない事、更には不味いのでスーパーミュータントも彼らを襲わない事などから、人間がとても住めないような危険地帯の中に拠点を築いている場合も多い。グールしか居ない一派は上記の理由で時としてフェラルを番犬のように扱うケースもある。
しかし中身は文字通り腐っても人間なので、善人から悪人まで幅広く存在し、その長命故か性格がブーストされた癖の強い者が多い。
一方で通常のウェイストランド人からはその容姿と臭い、そしてフェラルと混同されるせいで迫害されがちで、B.O.S.やエンクレイヴといった戦前アメリカの流れを組む組織は特にその傾向が強い。そのためグールの方も通常の人間を「スムーズスキン」と呼んで警戒感を顕わにする事もある。4の舞台である連邦でも、ダイヤモンドシティはマクドナウ市長の政策によってグールを追放している。
しかし、グールによって運営される街があったり、グール同士の集団でタールベリーを栽培する農場を開き他の入職者たちからもその堅実な農場経営を「たいしたものだ」と評価される事もあるなど、ある程度は人間と対等な存在として認められている。
中には放射能の被曝という点こそ同じなれど、戦前時点で実験によって自らグールになった者や、薬物濫用の末に放射能絡みのドラッグに手を出し変異してしまった者など例外も存在する。
フェラル・グール
グールと似て非なる人喰いのクリーチャー。
変異の際、脳まで放射能に冒され理性を喪失した元人間。主にフェラルと略される。
人間がグールになるかフェラルになるかは運の要素が大きいようで、同じ場所で同量の被曝をした場合でもどちらになるかはわからない(どちらにもならずにそのまま死亡する事も多い)。(※1)(※2)
グールになったものの後にフェラル・グールへと変化してしまう者や、「光りし者」(より深化した状態)でありながら理性を保つ者もいるため、明確に分類する事は困難である。(※3) (※4)
- Vault12 ネクロポリス (Fallout1)
- 入植地「クループ家の館」 (Fallout4)。記録者であるグールによると、本人以外の家族は全員フェラル・グールになってしまったという。
- Fallout4 DLC「Nuka-World」
- オズワルド・オッペンハイマー (Fallout4)