概要

別名タイワンキョン。

体長70~96cm、肩高40~52cm、体重10~16Kg。

食べ物は草、木の葉、芽。

中国南部と台湾の森林に生息。

体は赤褐色で、頭頂部は黒。

シカの中では原始的な種で、茂った森に単独で生活する。

雄は牙も発達している。

目の横に眼下腺の開口部があり、これが閉じた目に見えることから四目鹿と呼ばれることもある。

人の叫び声や犬の遠吠えのような鳴き声を出す。

日本やイギリスやアイルランドや大陸側のヨーロッパでも、動物園などから逃げ出した個体が繁殖して野生化している。

日本では千葉県の房総半島、伊豆大島にて大繁殖し、農作物を食い荒らすため、特定外来生物に指定されている。しかも罠に掛かってもすぐに抜け出してしまう厄介性を持ち、近年個体数が急増している。

• 一応補足すると、キョンもキバノロ同様に日本列島に自然分布していた時代があったが、キョンの場合は南西諸島だったので、現在の状況は自然分布とは異なる。

山上たつひこ著 がきデカの14巻でこまわり君がキョンに扮している姿がある。八丈島のキョンは、管理されている。

革や肉は元の中国南部や台湾では高級品。

肉は柔らかく赤味が美味しいらしい。

そのためジビエにできないかという意見もあるが、特定外来生物をジビエにしてしまうと、商業的価値を失わない様に増やそうとする動きが出てくる可能性を考えてできないとのこと。

一応国内にもキョンの肉を扱う業者はいるが、それも駆除するまでの間という扱いである。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱でキョンの顔を隠す紙に動物のキョンの姿が描かれていたこともある。

あっちのあだ名の由来になったかどうかは不明。

関連タグ

哺乳類　偶蹄目　シカ科

外来種　八丈島のきょん