『風の民 エルフ』
自然を愛し 森と共に生きる
背に小さな羽を持った かれんな姿の者たち。
伝統と格式を重んじる彼らは
世界の理を 深く学び
多くの優れた呪文の使い手を 世に送り出した。
概要
『ドラゴンクエストⅩ』に登場する種族であり、主人公の転生先候補の一つ。モチーフはもはや創作物において言わずと知れた森の妖精エルフ。
ただし、本作のエルフは一般的な創作物のイメージとは逆に和の要素が強く、登場する人物の名前も植物や自然等にちなんだ和名が付けられている。
BGMも五音音階を用いた雅楽のような雰囲気になっており、街やダンジョンにも独自のBGMが作られるなど優遇されている。
種族神は風の神「エルドナ」。自然豊かなエルトナ大陸に多く住んでいる。
エルフはドラクエの過去作にも何度か登場しているが、それらとの関連性は無さそうである。
過去作で「エルフ」と名乗っていたベラは今作にもゲストキャラとして登場しているが、今作ではエルフではなく「妖精」となっており、エルフとは別の種族である。
エルフといえば人間よりも長命のイメージが強く、実際過去作のエルフはそのような生態を持っていたが本作のエルフは他種族と同程度の寿命のようだ。
当初は他の種族と比べて回復魔力が高く、風耐性を持っていたが現在は種族の性能差はなくなっている。
外見
白～薄紫色の肌にいわゆるエルフ耳、背には透き通った羽のようなものが浮いており、まるで妖精のような外見をしている。
身長は人間より頭一つ低い程度。羽は空を飛ぶことはできないが、座ったり立ったり際にふわりと羽ばたいてホバリングするような動きをしていることから、多少の浮遊能力はあるようだ。(ただし戦闘面での影響はない)
鳥山明による公式絵では、柔らかそうなピンク色の髪、同色の瞳をしている。
衣装は、袖の無い水干のような上衣に袴といった和風なデザインである。
戦闘モーションも和風をイメージしており、例えば片手剣のモーションは居合である。日本刀系の武器を持たせるとよく映える。
幻想的な外見からファッション映えがよく、男性女性共に凛々しく優雅なスタイルを作れることで人気が高い。
プレイヤーからの愛称は「エル男」と「エル子」。美少年or美少女然としたキャラクターを作ることができるため、特にエル子の人気は高く、全種族で最もプレイヤーが多い。(ただし大人と子供を合算した場合は人間女が一番多い)
…くれぐれも中の人を気にしてはいけない。
性格
自然と精霊を尊び、伝統を重んじる古風な暮らしぶりが主。
しかし、格式を優先するあまり救える命を救うことすら躊躇ってしまう場面もある。
風が止まったり、僅かな魔瘴の気配を感じて体調を崩したりするなど、自然の変化に敏感な面がある。
今作における世界樹はエルトナ大陸にあり、魔瘴からエルフたちを守っている。エルフたちも巫女ヒメアを中心に世界樹を悪しき者から守っている。
エルフにとっては世界樹は畏敬の対象であり、いずれ魂となった時に還る場所でもある。
主人公として
主人公の転生先として選んだ場合は、ツスクルの村の学びの庭に通う学生となる。
学びの庭創設以来の天才と呼ばれ、古代呪文の研究に勤しんだり、病の人に薬を作ったりして人々から称えられていた。
しかしある日、古代呪文を復活させようと半紙に魔法陣を描いている最中、滴り落ちた汗が染みたことで陣が乱れ、魔力が暴走。それに巻き込まれ、命を落としてしまう。
ちょうど部屋を訪ねて来たフウラに遺体を発見され騒ぎになるが、その時主人公の魂が入り込む。幸いにも一命を取り留めたと思われたところから物語は始まる。
元の身体の持ち主は、夢の中でエルトナ大陸が滅ぶこと、その阻止のためには失われた古代呪文を復活させることが必要だというお告げを貰っており、それを成し遂げることができなかったことが心残りだという。
後に元の身体の持ち主と精神体として会話した際には、お告げを全うするために古代呪文を見つけ出し、身につけて欲しいと頼まれる。
主なキャラクター
蒼天のソウラ
関連タグ
エストリス…蒼天のソウラの人物で、エルフとドワーフの混血。
『ドラゴンクエストⅩ』の種族一覧
オーガ プクリポ ウェディ ドワーフ 人間 竜族 魔族 天使
エレゼン:『ファイナルファンタジー14』におけるエルフポジションの種族。ただし体格は大きく異なる。
