新米の台所メイド、マリー・スコットニーは、ある日、女王陛下のお声がかりで、猫の世話係に大抜擢される。 　陛下の飼い猫、ブリトマートのお世話がマリーの仕事。だけど、猫はちっともなついてくれなくて。その上、なぜか女性としての教養を求められ、（少し古臭い）豪華な衣装を着せられる。 　――たかが猫の世話係なのに？ 　マリーの疑問をよそに、陛下はマリーにレディとしての完璧な姿を求める。 　そんなある日、マリーは陛下の寝室から続く小部屋で、とんでもないものを見つけてしまう。埃を被った薄暗い小部屋。そのなかで、たった一つだけ埃を払われたテーブル。そして、見知らぬ誰かの頭蓋骨と、恐ろしいほど自分に似た誰かのデスマスク。 　これは誰!?　どうしてこんなところに、こんな恐ろしいものが!? 　恐怖に震えるマリー。女王は狂ったような怒りと憎しみと執着をマリーにむける。いや。マリーにむけてではない。マリーの向こうに見える、誰かに向かって、女王は叫ぶ。 　「アナタが逃げようとするからいけないのよ」と。 ――――――― 　滑り込み投稿だーっ!! 　（現在、１月31日午後11時45分） 　エリザベス１世と、メアリー・ステュアート。 　一度は書いてみたかったとりあわせだったので、書いてみました。 　途中の、ピエール・ド・ロンサールの詩は、実際、メアリーがフランス王妃だった時に献呈されたもの。処刑の様子も実際のものです。（マジで首が転がったらしいよ。ヒエ～） 　メアリーのデスマスクも（誰が所蔵してるか知りませんが）現存してます。 　誰が、どういう理由で型をとらせたのか。 　そこからの発想で、この物語となりました。 　百合要素は少ないかもしれませんが、エリザベス→メアリーへの執着ということで。 　ではっ!! 　（マジで時間がないっ!!）

【今回のスポット】 ･エリザベス1世(1533～1603) チューダー朝の女王。 ｢私は、国家と結婚している｣の文言で有名。 父親は英国国教会を設立した、 ヘンリー8世(生涯6人の女性と結婚)。 母親は2番目の妃である、アン･ブーリン。 (エリザベスが2歳の時に、母親は謂れのない姦通罪で処刑されてしまう。) 姉弟は、カクテル｢ブラッディー･メアリー｣で有名なメアリー1世(母親は、最初の妃である、キャサリン･オブ･アラゴン)と、 エドワード6世(母親は3番目の妃である、ジェーン･シーモア)。 不遇の時を過ごした過去を持つ。 生涯独身を貫いた彼女の死後、 メアリーの子供、ジェームズが王位を引き継ぎ、ステュアート王朝が築かれた。 ･メアリー･ステュアート(1542～1587) 元スコットランド女王 兼 元フランス王妃。 生後6日で父である国王が亡くなり、王位を引き継ぐ。 15歳でフランス、ヴァロワ朝 フランソワ2世の妃として迎えられるが、僅か16歳で夫が亡くなり 更にメアリーの母親が亡くなった事から 18歳で生まれ故郷のスコットランドに戻る。 その後、2度結婚をするが 国内の内乱により幽閉、その後脱走して エリザベスのいるイングランドに辿り着く。 以降、19年間に渡る幽閉生活を送るが エリザベス暗殺を企てたとして、44歳で処刑された。 尚、このシリーズは 出来るだけ史実に沿うよう執筆してますが、諸説ある場合もあるので、必ずしも正しいとは限りません。 予め御了承下さいm(__)m

Fate/Zeroにおける、究極のセイバーさん苛め。すなわち「聖杯問答」。あれはいくらでも反論できるだろ！　っていうか私がマスターならしてるわっ！　という気持ちから、書いてみました。 あっはっは。マスターとして書くわけにもいかなかったので、あるニセサーヴァントを投入してみましたが、例えばマリー・アントワネット投入でも面白かったでしょうね。なにかすごいことになりそうですが。

この度、堀北真希さん主演舞台『9days queen9日間の女王』を観ることになりました。 この舞台でエリザベス1世が堀北真希さん演じるジェーングレイを快く思ってない設定と、ジェーングレイの生涯を少し調べたことで、考えた話です。 薄っぺらな知識と、舞台をまだ観ずに考えた解釈ですので、不満を持つ方がいらっしゃるでしょうが、ご容赦ください。 舞台を見る日を、指折り楽しみにしております。