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単行本8巻以降の重大なネタバレ注意



概要


宝石の国』の登場人物。

月世界で月人をまとめている指導者的な存在。容姿端麗な青年の容姿をしている。

本人は「エクメア」という名前で呼ばれることを嫌がっており、他の月人たちからは「王子」と呼ばれ慕われている。実際には王族という訳では無く、この「王子」は特別な個体に対する尊称のようなものである。

月に乗り込んできたフォスを出迎え、月人たちの正体と本当の目的を語った。


才知を買われて月人全体の意思決定を任せられているものの、永遠の時間の中、人間同様の営みを繰り返すことにエクメア自身が疲れ果てており、月人の魂を解放して「無になる」ことを望んでいる。

表面上は賑やかに暮らしている月人たちの中で常に物憂げな表情を浮かべ、受け答えも淡々としているものの、合理的で即断即決、良くも悪くも働き者。


目的のためには手段を選ばず、卑劣な手段を厭わない。月人を地上世界に送り込んでは宝石たちを攫って行い長い戦いを強いた張本人であることから、フォスからは「狡猾残酷」と評された。その一方で繊細な一面を持っており、一向に成果を上げられない自分を卑下し度々落ち込んでいる。また自分達を「誰の祈りも得られなかった個体」「クズの成れの果て」と酷評しており、この呪いから早く仲間達を解放したいとも思っている。


作中の動向

元々、彼は月人を無に帰すために金剛の「祈り」を待っており、祈りを待つ間に月人達を取りまとめる指導者として活躍していた。

しかし、金剛は不具合を起こして祈る事を止めてしまい、祈りの再起動の為に手を尽くすことになる。


宝石と月人の長い戦争を始めた張本人。当初は祈りの再開を求める交渉を行なっていたが、金剛の同意を得られないまま次第に手段が過激化していき、遂には金剛が大切にしている宝石たちを連れ去って仲介させようという試みを実行した。しかし激しい動揺によって自壊する宝石が後を絶たず、最終的にはかれらを粉になるまで細かく砕き、月面に撒いて月を飾り立て、地上の金剛に見せつけ続けるという、現在の宝石たちにとって悪夢と言える暴挙に出ている。


事実を知ったフォスから、金剛を祈らせる為に月人側に寝返るという提案を持ちかけられ、条件付きで了承するものの、程なくしてフォスの計画は頓挫。

フォスに同行して月へとやって来た宝石たち数名を受け入れ、やがてカンゴームと両思いとなり、結婚する。


一方、なおも金剛を祈らせる為に地上との往来を続けながら苦戦するフォスを支援しつつも、その裏では金剛が祈る事はないこと、仮に祈りを引き出せても、月人のみならず、アドミラビリス族と宝石たちまでもが無に帰る事を突き止めており、金剛に代わって新たに祈りを捧げる「神」を作る計画を進める。


フォスの修復にあたっては、宝石たちにより生き埋めにされていた200年の記憶を重点的に修復するよう指示し、フォスが決定的な発狂状態に至る原因となった。実はそれよりも前、物語当初から秘かにフォスを人間として仕立て上げるようフォスを操作してしており、金剛の致命的な故障を乗り越えるため、代わりにフォスを人身御供とし祈らせようと画策していた。







⚠ネタバレ注意








かつて月人は6つの月におり、長い不老不死を楽しんでいたが、変わらない日常に次第に生き飽きてしまい苦しんでいた。


そして、祈りによって1日に若干名無に返してくれる金剛の祈りを求めるための長い順番待ちが始まる。


月人は死んだ人の魂そのままではなく一度全ての人が混ざり合っている。祈られるための順番を決めるために、社会貢献者や犯罪者の成分が含まれる割合がどのぐらいかで住む場所の順番を決め、格差の導入が始まった。


今いる月人が住む月は最下層で、「くずかご」という意味のクメラ地方に振り分けられ順番を後回しにされた人々で、再生する体を毎日引き裂きあう日々を送っていた。


視察に来た当時の地方長がその光景を見て逃げ帰る中、当時のエクメア、「クメラ地方保健福祉局地域健康推進担当室長」という肩書きの非正規雇用のメガネのダサい兄ちゃんだけは見捨てなかったことと、エクメアの名前は、「エマ・クメラ地方長」が略されたものであることがバルパタから語られた。



最後は一万年後に神となったフォスの前に元宝石、元アドミラビリスを含む月人総出で現れる。


祈ることを決めてくれたフォスに対して泣きながら「ありがとう」と言い、祈りによって消滅した。


フォスのために最後にできることとして、新しい快適な星に向かうための船を用意していたものの、諸事情で新たな岩石生命体たちがエクメアの用意した星に向かうことはできなかった。





余談

作中で、彼の本名がエンマである事が明かされているが、元ネタはもちろん地獄の裁判官である閻魔大王だろう。

また、閻魔大王は日本では地獄の裁判官を務める傍ら、地蔵菩薩の化身とされている。本作においてもこの関係性は踏襲され、地蔵菩薩の名を持つ者とは古くからの知己であり、新たな「神」を作る際には協力関係を結んでいる。


関連タグ

宝石の国 月人(宝石の国)

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