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えくえく
エクエク（Ekek）とはフィリピンで伝承される吸血鬼（アスワング）の一種で、エケクやエックエックとも呼ばれる。
日中は普通の人間として暮らしているが、夜になると背中に蝙蝠のような翼が生え、他のアスワングワクワクやティクティクとの違いとして、口がクチバシ状に伸びて血肉を求めて飛び立つのだという。
特に胎児の血肉を啜るのが好きで、妊婦がいる家を嗅ぎつけて侵入して、クチバシを差し込んで食い殺してしまうと恐れられている。
「エクエク」とは、この魔物が飛ぶとき、もしくは胎児の血肉を吸い取るときの音であるといわれている。
なおこの音が近くに聞こえるときは遠くにおり、逆に遠くに聞こえるときには近くに居るという不思議なもので、遠くに居ると安心していると襲われてしまうといわれている。
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